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タイ旅行記④【to Saraburi】

タイ旅行最終日。が来てしまった。

明日は11時の飛行機でタイを発つので、朝に宿を出るとなるともう今日で旅行がほぼ終わってしまうのだ。
旅行って現地着いてからの時間の進み具合が、出発前までとぜんぜん違うよなぁ。

今日はバンコクから東北へ約100㎞、アユタヤの隣りのSaraburi(サラブリー)県へ行く予定。できればそのあとアユタヤにも行けたらいいなと思ってる。

なぜサラブリーに行こうと思ったかというと、憧れのタイ俳優Firstさんの出身地だから。はい、不純な動機です🥰
ドラマのロケ地めぐりとか、俳優さんが行ったお店めぐりといった聖地巡礼にはあんまり興味がないけれど、その人のルーツなどはけっこう気になるかもしれない。こういうファンはあんまりいないのかな。出身地に行くとか変?ファンの行動としてヤバかったりしない?大丈夫?…と思いながらも…まあ行こうとしてます。

サラブリーってどんなとこなんだろうと調べてみたら、有名なお寺🛕があったり、ヒマワリ畑🌻や滝🏞でも有名な場所のよう。自然が多いところのようでいいなぁ。
🌻のベストシーズンは11~12月頃とのことなので(このとき10月初旬だった)、行くとしたらお寺や滝かな。でも最も有名なお寺と滝は県の端っこの方だから、車のチャーターでもしないと行くのが難しいかもしれない。

Firstさんのご実家が営んでいるベトナム料理レストランがあるとのことで、そこには絶対に行きたい。レストランの場所を調べるとサラブリーの中心地のようなので、なんとか行けそう。

そこから行けそうな距離のお寺や滝をGoogleマップで調べると、1つずつ見つかる。
それぞれのアクセスを調べると、レストランとお寺へは駅からバスがありそう。滝へは…タクシーか、お寺から歩くか…滝へ向かうような道だから歩くの難しいかな…

まずサラブリーへのアクセスは、国鉄の電車か長距離バス。
所要時間は電車だと1時間半〜2時間(ExpressとかRapidとかによる)、バスだと約2時間とのこと。
サラブリーは日本のガイドブックに載ってないので(たぶん。見た中にはなかった)、こういう情報をネットにあげてくださっている日本の方、本当にありがたいです!

電車の旅が好きなので、電車で行ってみようと思う。
早めに着きたいけど朝が弱いから6・7時台はやめて、8:45バンコク発に乗ろうか。
国鉄のサイトから席を指定して予約ができるのでするつもりが昨夜寝落ちしてしまった。今日これから国鉄の駅に向かいながら購入しよう。

https://www.railway.co.th/Home/Index

バンコク市内の始発駅「Krung Thep Aphiwat Central Terminal(クルンテープ・アピワット中央駅)」へは、宿のあるラーチャテーウィー駅からBTSとMRTを乗り継いで30分ほど。
BTSに乗りながら国鉄サイトで検索すると、…あれ??
8:45発がヒットしない。
…なんで?今からだと一番早くて10:35発→12:05着。
着いたら昼じゃん、午前中に着きたかったのに…しかも今この2時間空くのどうする?行きたかったルンピニー公園(サイアムの隣駅)の公共図書館行く?(内装がポップで可愛くて見てみたかった)行くくらいの時間ある?とりあえず電車のチケット押さえる?

予約に進んでいくと、空席2席!そんなに埋まるんだ?!
8:45発は満席でヒットしないってこと?じゃあこれも満席になっちゃうだろうからすぐ買わなきゃ。
焦りながら予約すると、クレカ決済のところでロックがかかる。わぁー席が埋まってまう💦(事前に海外利用申請しとけって話…)
ロック解除を依頼すると、確認に長くて1時間かかると言われ、カード会社とやり取りしてるうちに10:35発sold out…😭ていうか、もう夜の電車しかない…マジか…

こうなったら気持ちをバスに切り替えよう。ちょうど今いるBTSのMo Chit(モーチット)駅にバスターミナルがあるはず。
改めて調べてみると、駅からバスターミナルまではちょっと距離があり、バスに乗って行くといいらしい。
もうほんと、こういう情報をネットにあげてくださっている日本の方ありがとう!

バスターミナル行きのバスが通る停留所は駅のすぐ近く。市中を走るようなこういうバスは、停留所で待ってるだけじゃだめで、タクシーに乗るときのようにバスが近づいて来たら手を挙げて乗車意思を示さないとならない。
手を挙げるってどんな感じで?と思っていたら、同じバス停でバスを待っていた人が慣れた感じで手を出して(斜め下45度くらいの角度だった)バスが扉を開けたので、バスターミナルに行くか聞いて乗り込むことができた。

BTSモーチット駅近くのバス停🚏
バスの番号や行き先、あとどれくらいで来るかなどがリアルタイムで表示されている

バスに乗って空いた席に座ると、おばちゃんが乗車賃を受け取りにくるので、行き先を伝えてお金を払い、控えの紙を受け取る。

ちょうどいい時間のサラブリー行きがあるといいな…まだ朝だしバスあるよね?
と不安な気持ちを振り払いながらしばらくバスに身を預ける。

途中、国鉄の駅を通り、ここから電車に乗ってたはずだったのかーと思っているうち、モーチット駅から15分ほどでバスターミナル到着。
ここだよ!とおばちゃんもドライバーさんも教えてくれる。

バンコク北バスターミナル デカい!

このバンコク北バスターミナルは、タイの主に東北方面へ向かうバスが発着するかなり大きなターミナル。
建物外側に並ぶ切符売り場の窓口のひとつで「サラブリー」と言うと「inside」と言われ、建物の中に入る。中はあまりにも広くてどこへ行ったらいいかわからないので、近くに見つけたインフォメーションに行く。

建物外側に並ぶ切符売り場 中に入るとインフォメーションがある

「サラブリーに行きたいんですが」と言うと、おじさんが「サラブリー no bus」と言う。あぁ、不安が現実になってしまったのか。「No bus?」と聞き返すと、16時と17時にミニバスがあるとのこと。でも乗り場がここじゃなくて、大通りを渡った向かい側にあるもう一つのバスターミナルの方から出るとのことで、地図を見せてくれる。

サラブリー行きのミニバスが出るOpposite stationへの行き方

夕方のバスに乗って行くか、あきらめてアユタヤに行くことにするか…「アユタヤへのバスは?」と聞くと、再び「No bus」との答え。
えー……
アユタヤへは電車でも行けるけど、サラブリーに行く電車と同じのに乗ってサラブリーより手前で降りることになるので、もう昼間の電車は買えないことがわかっている。

16時のバスでサラブリーに行ってベトナム料理レストランだけ行く?じゃあそれまでどうする?バンコク観光してまたここに来るしかないか。

「BTSのモーチット駅へ行くバスは?」と聞いて乗り場を教えてもらいそちらへ向かうも、どうも長距離バス乗り場しかないようで、乗って来たようなバスが見当たらない。

バスターミナルにあった郵便ポスト📮
この先どうするか決められずウロウロしながらも、あ✨かわいい!と思って撮影

うーん…、何にしても16時のサラブリー行きバスに乗るとして、乗り場を確認しておこうか。
インフォメーションのおじさんが教えてくれた、大通り渡って反対側のバスターミナルに行ってみることにする。

さっきのターミナルに比べたらコンパクトだけどA〜Dの4つの乗り場があり、それぞれ建物が分かれている。
おじさんの話だとAかBということだった(たぶんちゃんと教えてくれたんだろうけど、私の理解力不足でどっちかわからない)ので、まずはAへ向かってみる。

建物に入ると切符を売る窓口がいくつか並んでいて、それぞれの窓口の係員が口々に「〇〇行きだよ!」「〇〇はこっちだよ!」という感じで威勢よく呼び込みしている。
目に入ってくる表示はタイ語ばっかりで自力で探せないなと思ったので、ひとつの窓口に行って「サラブリー」と言うと、「サラブリーはBだよ。一回外出て隣りの建物に行ってね」と教えてくれる。

とりあえずここのターミナルからサラブリー行きのバスが出ていることに確信が持てて、ちょっとホッとしながらBへ向かう。
Aと同じ造りの窓口があり、目の合った係員に「サラブリー」と言うと「ここだよ!」と手招きしてくれる。

やった!バス停にたどり着けた!
16時のチケット買っといた方がいいかなと一瞬考えていると、
「10時に出るよ、乗る?100バーツだよ」
10時?
時計を見ると今9:50。え、すぐに乗れるの?!今サラブリーに行ける?

「サラブリーに着くのは何時ですか?」一応確認すると、対応してくれてたおばちゃんは私の質問が分からなかったようで、サラブリーからの帰りのバスの最終時刻らしき時間を教えてくれる。もう一度聞くと英語のできる係員を呼んでくれて、「1時間半で着くよ」とのこと。
「乗ります!買います!」ほとんど日本語で食い気味に言ってお金を支払う。

🚌乗り場へ向かおうとすると背後にドライバーのおじさんが立っていて、こっちこっちと誘導してくれる。

バス乗り場にはたくさんのバスが並んでいる🚌🚌
連れて行ってもらわないとどのバスに乗ればいいか分からない💦

バスまで連れて行ってくれて「どうぞ乗って」とドアを開けてくれたので、「トイレに行って来たいんですけど」と言うと、これが通じない(トイレだけに。ってちょっと品がなくてごめんない)。

そこへバスに乗ろうとやってきたお姉さんにドライバーのおじさんが、ちょっと何言ってるかわかんないから聞いてあげてと言ってくれてる雰囲気。
お姉さんにどうしたの?と聞かれてトイレに行きたいことを言うと、あそこにあると場所を教えてくれ、急いで向かおうとする私の背に向かって「10分後に出発だからね」と優しく声をかけてくれる。

トイレは入口で5バーツ払って使用。こういうところのトイレはトイレットペーパーがなく、備え付けのミニシャワーみたいのから水を出して洗う方式。
これが上手くできないので、持ち歩いてるトイレットペーパーを出して、とかやってるとけっこう時間がかかる。
それでもバスの発車には間に合って、やっとサラブリーに向けて出発することができた!

サラブリー行きバスの車内

バスの中でクレカ会社に再連絡してロックを解除してもらい、国鉄サイトでアユタヤからバンコク行きの最終列車のチケットを予約。
もしアユタヤに行けなかったとしても、ネット上で変更できるので、サラブリーからの乗車に変更すればいい。これで帰りの心配はなし。

バスはいつの間にか郊外の景色の中。田園風景の中を淡々と走って行く。
時折、ケンタッキーフライドチキンやマクドナルド、スターバックスといったお店がひょこっと現れる。
これまで何十回と乗った日本の高速バスに乗っているような気が一瞬するものの、前の席からタイ語の会話が聞こえてくるので、そうだここはタイだったと思い出す。

やがて1時間が過ぎ、車窓に建物が増えてくる。建物の向こうの方には山のシルエットが浮かびあがっている。サラブリーには山もあるんだなと眺めていると、だんだんと周りが繁華街っぽくなって来て、予定通り1時間半でサラブリーバスターミナルに到着。
11時半、サラブリーの地に降り立つ。

サラブリー到着!!乗って来たバス🚌
タイ文字を勉強し始めた今は、フロントガラスの文字が「サラブリー」と読める!読めるぞ!

🙌サラブリーに来られた!私の情熱がここまで私を連れて来てくれた!
(情熱でなく執念とも言う…)
喜びながらもホッとしてるわけにはいかない。今度はここからお寺へ行くバスを探さないと。

バスを降りたところで、乗車のとき助けてくれたお姉さんと目が合い、「これからどうするの?誰かあなたを迎えに来るの?」と聞かれる。
「いえ、誰も。お寺に行こうと思ってるんです。ええと、なんて言うお寺だったか…」iPhoneを取り出してGoogleマップに保存してあるお寺を確認する。
「あら、私と同じiPhone」とお姉さんが自分のiPhoneを見せてくれる。なんてフレンドリーな人!

「あ、ここです。Wat Phra Phutthachai(ワット・プラプッタチャーイ)に行きたいんです」マップを見せると、「ここにどうやって行くの?」と聞かれ、「えっと、バスがたぶんあるかなって…」
はっきりしない私の返答に、お姉さんは明らかに心配そうな顔。
「誰もあなたを迎えに来ないのね?」ともう一度私に確認し、「わかった。私があなたを助けてあげる」とバスターミナルの窓口へ。それからミニバスのドライバーさんにも聞いてくれ、「このバスが行くみたい」と教えてくれる。
心配そうな表情を消せないまま「あなたの幸運を祈ってる!」と力強く言ってくれたお姉さんにお礼を言い、ミニバスに乗り込む。

バスはさっき高速バスが通って来たところを再び走って行く。
駅周辺は交通量も多く、店が軒を連ねてとても賑やか。大きなお寺や公的施設のような大きな建物も目に付く。
駅から離れるにつれ車通りがまばらになり、周囲が閑散としてきて、また郊外感のあるところを走って行く。

10分ほど走っただろうか、バスが路肩に停車し「Watだよ」とドライバーさんが私を振り返る。
バス代を払って降りると、目の前には歩道橋があるくらいで、田舎の国道沿いの何もないところという眺め。
Watらしきものも、Watへの道を案内するような看板らしきものも、何も見当たらない。Googleマップを見てみると、自分のいる場所を指し示す青丸🔵とWat🛕が離れていて、しかもそんなに近くないように見える。

通りには人っ子ひとり歩いていないし、道路沿いにはお店も民家もなさそう…

さてこれは…本当に困ったぞ…😫…どうしたらいいんだー!

(タイ旅行記⑤へつづく)サラブリーの旅は始まったばかり…

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