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Produce 101 から考察するこれからのアーティスト像とダンサーについてのあれこれ。

Produce 101 second season 見てましたか?

ダンサーの友達が出てたこともあって、うっすら知ってるくらい

だったはずが、とあるきっかけで見始めたら、止まらなくなり

気づいたら、YouTubeやTwitterを漁るくらいの推しが

できてましたww

恐るべし、イヌマンティー、、、

17歳のあざといギャルボーイに27歳の私いっちゃんは

虜になり、8年連れ添っている相方まーくんに、

呆れられて過ごしていました。

番組の構成も人が好きそうな要素盛りだくさんで、

順位付け、能力テスト、人間関係、トリッピ

っていう学生時代に通ってきた心ざわつく懐かしさと

成長、推しカメラ、衣装、音楽クオリティ、ダンス、オフショット等々

いろんな要素がうまく機能していてまんまと最後まで見てしまいました。

推しに癒されるのはもちろんですが、ダンサーとして考えることが

いっぱいあったので、忘れないうちにここに書いておこうと思います。

まず、

今回のINIデビューメンバーや最終候補に残っていたメンバーの中に

ダンサーとして活躍していた人が多く残っていたことについて。

複数のクオリティが求められてきている


正直、『アイドル』というとルックスやキャラが優先で、

『ダンスヴォーカルグループ』というと歌とダンスの分業制的なイメージが

どこかにあった。Produce 101は『世界で活躍するアーティスト』を

目指すものだったが、彼らには何が求められるのだろう。

ダンス、ラップ、ヴォーカル志望という括りはあるが、

どれか1つでは足りない。しかも、クオリティも求められる。

というのが今回の感想だった。

ルックスだけでもダメ。歌もダンスも自己プレゼンテーション力も。

人間力まで試されている。Produce 101は元々韓国発の番組らしいが、

厳しい下積み時代を経て、やっとデビューするのが韓国のアイドル(アーティスト)の鉄則なんだよ、、、

的なことをK-POPオタクの友達が昔語っていたことを思い出した。

(ほぼ)日本人の下積みなしの練習生達が、そのレベルを求められて

ここで生き残るのは相当大変なことだと思う。

そう思うと、長い間ダンスに本腰入れて活動してきたダンサーが、

歌やラップも本気でトレーニングしたら、そこに残れる可能性は

そりゃ大きいんだと思うし、逆に歌に専念してきた人が、

ダンスをトレーニングする場合も同じだと思う。

これって、日本のエンターテイメントが韓国の影響もあって、

クオリティ志向になってきた現れなのかなって思ったし、

ダンサーとしてやってきた人が、かっこいい!目指したい!

って思うってことが、その裏付けでもあるし、

夢中になって見てたダンサーも多いと思う。

私もショー作りのリハーサルの休憩にLet Me Flyを

踊って楽しんでた笑笑

それだけ、アーティストのダンスがダンサーのダンスと近くなっていることの

現れでもあると思った。ダンサーとアイドルの違いも強く感じたこともあって、

ダンサーに推しカメラはちょっときついなっても思ったのがその1つ。

私たちダンサーは、動きには気を使うけど、四六時中キメ顔は難しい。

そう思うと、彼らはやっぱりすごいなぁ。

ダンス+ダンス以外の可能性

この影響で、アーティストを目指さないダンサーにも良いことは

いっぱいあると思った。世の中のダンスリテラシーが上がれば、

ダンスの多様性も広がるし、単純にダンサーの仕事は増えると思う。

tiktokの出現でダンスは単純に広がったと思うし、

ダンス市場の可能性は無限大だ。でも、それと同時にダンスコミュニティの

外と結びつくことがどれだけ重要なのかも見えてきた。

ダンサーは曲を持たない。その時点で著作権周りでどうしても弱い。

ダンサーの中だけで、ダンサーとしてだけで活動するより、曲があって

メディアに出てアーティストに自らなるほうが、総合的に強いし、

知名度の上がり具合は桁が違う。ダンスを見ることより、音楽を聞くほうが

圧倒的に馴染みのある行為だしね。

(その点真っ先にそこに突っ込んだGANMIすげぇって思った)

ダンサー兼モデルだっていい、ダンサー兼アパレルだって、

ダンスをツールに外と結びついて、ダンス界に還元する。

それがこれからの『ダンスの可能性』を広げる鍵な気がする。

もちろん、ダンサーと一括りに言ったって色々ある。

スタジオの先生も、趣味で休日に踊る会社員も立派なダンサーだ。

有名になることが必ずしも、成功ではないし、カルチャーを守っていく人が

いることもすごく大事なこと。

ただ、今回言いたかったのは『ダンサーとしての地位が〜、市民権が〜』

って言う話をするなら、ダンスコミュニティの外と結びつくのが、

マストな気がするって思ったってこと。自分のために踊るダンサーになるのか、

はたまたダンス界のカルチャーの存続を背負うダンサーになるのか、

地位向上のために奮闘するダンサーになるのか。うちも全然決めてないし、

全部素敵だと思うし、多分まだまだ決まらないけど、

そんなことを考えたのでした。


もう一つ思ったこと 『一人勝ちしない』

Produce 101では、人間としての成長とか、そうゆう人間部分が

多く描かれていたのが印象的だった。

プライベートは一切出しません。クールなスターがイケてる

みたいな感じがなかった。(ってうちは思ったけど、みんなどお?)

ストーリーを共有して一緒に過程をファンが楽しむ。

KENZOさんが

『周りを蹴落として、自分が上がろうなんて思ってるうちはダメだ』

みたいなセリフを言ってたんだけど、番組内で競わせる場面も

もちろんあったけど、自分の向上心を保ちつつ、応援される人で

いることを練習生が努力しているようにも見えた。

投票するのが国民プロデューサーだから、そうゆう場面を撮られるなら

そうせざるを得ないのもあるかとは思うけど。

他を蹴落とした圧倒的一人勝ちの時代から、

周りを巻き込んで、人間的な弱さも出しながら、

ファンと過程を共有して、仲間と一緒に上がっていく。

そんなアーティスト時代なのかなぁ、と思いました。

実際、西野さんとか、YouTuber始めた芸能人さんとか、そうだよね。

思い返せば、TOKIOだって嵐だってそうだったのかもしれないけど。


歌を歌うと言ったら、おばあちゃんになったらゴスペルを習いたい

くらいの願望しかないので、私がアイドルデビューをして歌うことは

なさそうですが笑

自分が、どう生きていくか考える上でとっても勉強になった

Produce 101でした!


一番の推しはデビューできませんでしたが、番組を見ながら

まんまと、みんな全員応援したくなっちゃっていたので、

今後の活躍も楽しみにしています!

おわり


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