卒業後も実家から逃げ切れるのか。看護師の就職試験の面接って…。

卒業後は両親の中では、当たり前の様に実家に帰ってくる様になってて、それだけは避けたいと思っていました。

何の為に国立大学まで来て、逃げたのか。もう一生帰りたくない気持ちで逃げてきたのです。

父親からは、もう、実家の大学病院とは話はついていると言われた時、何の権限があってそんな事、、と絶望に陥りましたが、気を強く持ち考えました。
その結果、実家の大学病院より名の知れた大学病院に受かるようにして、両親を納得させるしかないと考えました。

でも自信がありません。
仲良くしていたSさんは彼氏がここに残るとのことで早々と近くの市民病院に内定をもらっていました。
性的虐待を受けていたPちゃんは実家を出る決意をしたらしく、養護教諭の免許を取得するために他府県の国立大学の編入試験に受験することになっていました。
さあ、私はどうしよう。

そんな時、クラスであまり話したことのない少し派手系の子Jちゃんが、彼氏が関西に帰ってしまうから着いていく為に〇〇大学病院を受けようと思っていると耳にしました。

Jちゃんに声をかけると思いの外反応が良く、一緒に受けない?と言う展開にまで発展し、受かるかはわからないけれど単純に受けてみる事にしてJちゃんと話す様になりました。

Jちゃんの彼は大学で知り合ったけど、実家が関西で去年から帰って就職しており、遠距離を解消させたいと言う。

実家はレタス畑の農園で兄が跡を継ぐとか、そんな話をしました。ちょっと派手だけど、普通の田舎の子です、そんな子でも受けるんやから私も!と言う気分になりました。

狙った大病院は100人募集してて、38歳まで。
新卒大歓迎。
今考えたら、100人募集ということは、100人も退職するって事で、どう考えても、良い病院なはずがありません。

面接はJちゃんと日時が違い、1人で受験することになりました。

面接日

現在実習している病院と雰囲気は大して変わらない管理棟へ進み、入ると、

年増の看護師たちが4人いて、深々とソファー座り、かなり偉そうでした。

私と言えば、よく患者を診察するくるくる回る丸いすに腰掛けさせられ(え?ここ?みたいな)

尊敬する人は?
絶対に行きたくない科と希望する科を聞かれ、いちいち4人が嘲笑している様な態度だったのが印象に残り、あまり良くない病院かも、とは思いましたし、気分が悪かったです。

だけど親を納得させるための手段として選んだわけですから、麻痺していました。

その後に自分が卒業するであろう大学病院も面接しましたが、ここも感じが悪く、自分を動物に例えるなら、羊。ライオン、猿、鳥、どれですか?
と聞かれ、は?
となった記憶があります。

咄嗟に、いません。と答えたら、じゃあ、何ですか?と聞かれ、また咄嗟に、馬です、と答えた記憶があります。

看護師の新卒の面接って、おかしくないですか?

結果は、自分の在学していた大学病院からは「補欠」やや都会の大学病院からは「採用」を頂きました。

補欠は思いの外、傷つきました。
受け入れたくれた都会の大学病院にきめました。
Jちゃんも無事に受かったとの事でした。

そうなると、急にこの土地を離れるのか、と思うと寂しくはなりましたが、もう意識は新しい土地に向いていました。

この時国家試験はまだの時期で先に内定をもらうと言う不安な時期でした。





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