大学生の時に温泉街で働いた刺激的な話
蕎麦屋のジジイのバイトが終わって、次のバイトを探していたら、ホッタちゃんに誘われて、ついて行きました。
温泉街の中居さんでした。
旅館だなんて、素敵やなって思いました。また快諾してしまいましたが、実態は大変ひどかったです。
みんな着物着て働くのが素敵なのですが、どんな年寄りの中居に対しても、「ねぇさん、ねぇさん」と呼び合っている事がおかしかったです。
ねぇさんは、みんな、ヤバい人しかいなくて、
刺激的でした。
1人はヤクザのコレで、小指がない。ベビースモーカー。すみれさん。
もう1人は名古屋から逃げて来た、元ママさん子供4人。ともこさん。
もう1人はさゆりさん、名前の通り美人なのだが、事情あり、娘に会いたい、会いたい、言ってる。
もう1人は沖縄の人で夫婦で借金取りから逃げて来た。夫は旅館のマイクロバス運転手でした。えりさん。
もう1人は親がいない。やさぐれている。茶髪ヤンキー。あきなさん。
もう1人は、中居なのにいつも、客を寝取ってて?お金もらって、何回もお腹大きくなってからおろしてる、色っぽいデブさん。いちかさん。
もう1人は夫婦で駆け落ちして逃げて来た。よりこさん。
番頭さんも相当、訳ありで、京都の呉服店の旦那だったが逃げて来たとか、、、
板前も訳あり、厨房もガラ悪い、何なら、夜警のおじさんもヤバい。
あとは、目立たないバイトが数人。
学生は教育学部の女の子と私とホッタちゃん。
中居はみんな、下の名前(もちろん偽名)で名札を付けて働いていました。
学生は本名です。
教育学部の子の、将来の夢は、ソムリエ!ワインが好きやから!本気よ!とのこと。
ホッタちゃんは山になのか?髭もじゃになのか?ハマって、看護どころではなくなったけど、この中居のバイトだけは来ていました。
ホッタちゃんも教育学部の子も何も縛られてない感が羨ましかったけど、私には無理だなと思いました。
根本が親に縛られてるのかもしれない。
教育学部の子は、板さんとできてて、どんどん、色っぽくなっていってて、
ソムリエ目指して、なんか、ホッタちゃんも、この子も、親が知ったら泣きそうな状況だなぁ、と思っていました。
中居のバイトは誘惑が多く、コンパニオンいるにも関わらずデュエット誘われたり、お酌求められたり、
でも、その度にチップがもらえる事実を知り、進んでやってて
ほぼチップで生活すると言うかなり美味しい時期がありました。
団体の宴会、個室の小宴会、チップ、部屋持ちの人のもの。
本当にチリも積もれば山となるで、たくさんいただきました。
ただ、夜の誘いもたまにあって、それは流石に乗りませんでしたが、中には乗っている子はいたと思います。
学校終わったら、板さんのご飯を着物着たみんなで囲んで夕飯を食べて、一斉に働いて、お風呂入って帰る。
23時くらいになる。
朝にゴルフ客の、朝ご飯出しをして、そのまま、学校に行って、疲れて授業中に寝てました。
そんな生活だったので、仲良くしてくれていた子達が、どんどん離れていってしまい、無視されるようになりました。
初めは授業中に船を漕ぐ私を起こしたりしてくれていたのですが、段々、隣に座らなくなり、誰もいなくなりました。
それは、本当に辛い事実でしたが、この生活がやめられませんでした。
自業自得です。
いつしか看護の世界より、闇のある中居生活にハマって行き、私もバイト中心の生活になってしまいました。