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読書ログ:社会に生きているということの意識

今回は下記の3冊を読みました。
社会学・社会心理学の分野を体系的に学ぶのは今回がはじめて。
ゲマインシャフト、ゲゼルシャフトとかは小中学生?の時に聞いたな~くらい(恥)

「本当にわかる社会学」のまえがきにも書いてあったが、結局社会とは何か?と考えながら社会学について読んでいくと、「よくわからん」というところに落ち着いた。

ただ、コミュニティというものはまさに社会であると捉え直してみると、見え方が変わってくる。

コミュニティの中で起こっていること

ブランドコミュニティという、特定のブランドに対して一定の愛を持っている人々がオフラインイベントやオンラインでのコミュニケーションをとることができるようになってきた。

「三者関係」の中で起こる、個人と集団の関係から考えてみると、そこに集まる人は「このコミュニティの中にいる自分とは?」「このコミュニティのあるべき姿とは?」ということを考えているであろう。

それは、わざわざブランド側が声をかけて、不自然に形成したものであればあるほどその意識は強く働くのはないかと思う。

コミュニティ内でのいじめが起きる要因とは

複数人の見知らぬもの同士が集まるコミュニティでは、始まりは「外集団」であるが、その中で個々人がコミュニケーションをとることで「内集団」が自然に形成され、その集団に属さない人が「外集団」とみなされ、攻撃対象になるんだと解釈した。

内集団:個人が自らをそれと同一視し、所属感を抱いている集団。仲間や味方として意識され、自然発生的に組織された集団であることが多い。
外集団:「他者」と感じられる集団で、競争心、対立感、敵意などの差し向けられる対象。

コミュニティのつながりを強くする方法とは

2日前に公開された、東京大学の博士課程で社会ネットワーク理論の研究に従事しつつ、SocSci Meetupをリードする、Sansanのデータサイエンティスト・前嶋直樹さんのインタビューを拝見して気になった一説。

前嶋:「どんな名刺交換が、その後のつながりの強化に結びつきやすいのか?」を、もっと明らかにしていきたい。名刺交換した人との“共通の友人の増え方”がつながりに与える影響を、データで予測したいんです。
ある人と名刺交換をしたとき、自分の知り合いも一気にその人と名刺を交換した場合は、強いつながりになりにくいんですよ。一人ずつ、徐々にコミュニティに入っていった場合のほうが、関係性が強まりやすい。これまで、共通の友人の多さとつながりの強さの関係についての研究はありましたが、“増え方”に着目したものはあまりなかった。

記事の中では、コミュニティの入り方について言及しているのですが、名刺交換がおこる初対面の機会の前に、例えばTwitterでよく見かけていました!という関係性であれば、より強いつながりになるのでは?と社内で、つながり方について話して面白いなと思いました。

これは自分がどのコミュニティに所属しているのかを自覚し、内集団と判断しているのか、その中にいる人(身内)は誰なのか、身内だという認識をどこで作るかがポイントだと思いました。

いま、SNSの中では様々なコミュニティができあがっているからこそ、そのコミュニティ毎の文脈を理解して出会いを作ったり、仲間をつくることが非常に重要だと再認識できました。

あさ~い社会学のインプットからコミュニティに無理やり置き換えてみましたが、この理解があるかないかはブランドコミュニティを取り扱う上では、大きな差になると実感しました。

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