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魂のみちしるべ。ヘッド&テイルの話

ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルとは。

これも前に解説したリリスと同じく、実際の天体ではない。地球から見た、太陽の軌道と月の軌道の交点を、計算により算出した感受点だ。ドラゴンヘッドの方をノースノード、ドラゴンテイルの方をサウスノードと呼ぶことがあり、これはその名の通り北の交点がヘッドで、南の交点がテイルだから、である。北を龍の頭、南を龍のしっぽだと思っておくといい。二つ合わせてノード軸ともいう。

あと字数が多くなりすぎるので、以下ドラゴンヘッド→ヘッド、ドラゴンテイル→テイルと表記することにする。ドラゴンさんごめん。

これが占星術上で何を意味するかというと、これもやっぱりいろいろな考え方があるが、個人の出生図の解釈として割と共通しているのは、『魂の生まれ変わり』に関わるポイントであること、だろうか。

魂とか生まれ変わりとかいうと、なんだか胡乱な印象を持つ人もいるだろう。魂も生まれ変わりも目には見えないし、物理的に存在を証明できるものでもない。人が何で生まれるかとか生まれ変わりがどういう現象かとかそういうのも、占星術ではなくスピリチュアリズムと呼ばれる分野が本業としている話だろうと思うので、あんまり深入りはしないことにする。ともあれ、占星術で読む出生図の中に、転生という概念が組み込まれたポイントがあるのだ……と思っておいてほしい。ここでは、現世での人間を読む場合のヘッド・テイルについて書こうと思う。

私の解釈では、ヘッドは生まれてきた目的、テイルは今まで積み上げてきたことの象徴だ。但しその主語は『己の魂が』……なので、意識の上ではなかなか分かりにくいポイントでもあると思う。どうしても太陽・月・Ascと混同しやすい部分があるからだ。いずれも自分自身を象徴するポイントなのはその通りなのだが、ノード軸に最も特徴的なのは、現世以外の自分自身を前提としていることだろう。ヘッドとテイルを合わせたノード軸は、現世の自分と、それ以外の時間軸を生きる自分の交点である。テイルは過去側、ヘッドは未来側だ。そこに太陽の持つ社会的な要素や、Ascの持つ肉体的な部分、月が持つ本能的な部分等は存在しない。

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