うっかり表に出せないこと。リリスの話
リリスとは。
小惑星にもリリスという名のつく星があるけれど、私が読むのに使うのは月の最遠点の方だ。ダークムーンあるいはダークムーンリリスともいう。以下、当記事内でリリスという場合は、全てこっちのリリスだと考えて頂きたい。
リリスは計算で割り出されるポイント、つまり感受点の一つだ。
実際の天体ではない。
月はもともと楕円の軌道を描いて地球の周りを回っている。よって地球との距離は常に変動するのだけれど、ある時点における月の軌道を計算で割り出したときの、その軌道上において最も地球から遠いポイント、それがリリスと呼ばれているのだ。計算方法によってtrueとmeanの二種類があるが、私は基本的にはtrueで読んでいる。
どんな意味が与えられた感受点なのかといえば、『月の影』とを考えれば大体は予想がつくだろう。よく、月がオモテならリリスはウラ、月が正妻ならリリスは側室、月が結婚ならリリスは不倫と言われる。それは本当にその通りで、リリスが象徴するのはうっかり表沙汰にするといろいろ問題になるようなアレである。
なので必然的に、リリスを解説しようとするとどうしても一部、倫理的に問題のある要素を扱う羽目になる。というか、人間社会および物理次元的に正しいとされる物事に対して、真っ向から喧嘩を売るポイントでもあるので、もうしょうがない。
……というわけで、以下どうしても『アカン話』が混ざる。
そういうのが苦手な方は『リリスとは、暗い・正しくないとされる物事の象徴である』と考えて頂ければよいかと思うので、ここでブラウザバックを実行してください。
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