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水瓶冥王星の時代に、蠍座の冥王星を抱えて生きる

最近ニュースを見ていると、風の時代に水瓶座へやってきた冥王星が、全力全開で大暴れしているとしか思えない。本当にびっくりするくらいの吹き上がりっぷりだ。

ところで、世間には中年の危機という言葉が存在する。そろそろ若いとは言えない年齢に差し掛かり、自分の人生これでよかったのだろうか、と思い返して気分が落ち込んでしまったりするやつだ。これ、占星術上ではほぼそのまま『自分の出生図上の冥王星に、今のお空の冥王星が90度で刺さる世代』のこと……といってもいい。つまりネイタルチャート冥王星とトランジットチャート冥王星の90世代、以下N冥T冥90世代と書かせていただく。

水瓶冥王星時代の今、これからN冥T冥90を迎えるのは、蠍座冥王星世代の人々だ(より正確には、出生図に牡牛座冥王星がある人も該当とは言えるのだが、前回の牡牛座冥王星は1852年頃の話である。今地上で生きている人間の出生図に、さすがに牡牛座冥王星はないはずだ)。

もちろんNとTのアスペクトなので、N冥T冥90もまた、該当する年齢(≒アラフォー)まで生きてさえいれば、誰もが経験するアスペクトと言っていい。しかし私がちょっと気になっているのは、これからN冥T冥90を迎える人のネイタルチャートにおいて、冥王星が『自分の城』とも言える蠍座にいること、である。

簡単に言えば、蠍座冥王星世代とは、
中年の危機が他の世代よりちょっと派手かもしれない世代
ということだ。

今回の記事は、自分自身が蠍座冥王星であるのみならず、自分の家族や身近な家族に蠍座冥王星世代がいる、という人に向けて書いた。お役に立てば幸いである。

占星術における冥王星がどういう星かは、書籍でもネット上でも様々なことが書かれている。だいたいの場合『極限』『終わり』『限界点』『最果て』のような、非常に極端かつ逆らいようのないパワーを感じさせる文言と共に、冥王星のことが語られる。そして冥王星の領地である蠍座も、『徹底した情』のサインだ。その深さと重さについて、他のサインの追随を許さない。

これから中年の危機を迎える世代の冥王星には、まさに、『混じりっけ無しの全力』が秘められている、と考えることが可能だ。調和的に生かせばこれ以上ないほどの恵みをもたらしてくれる、とも言える。しかしその表裏一体の要素とも言えるのだけれど、その圧倒的な力に振り回されてしまう人も、出てくるだろうと思うのだ。

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