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何だかんだ言って大事な太陽の話

太陽とは。

太陽系の中心にある星であり、太陽系の全質量のうち九割九分を占める、地球に最も近い恒星である。地球から見ると本当に大きい星なのだが、天の川銀河の中においてはごくありふれた恒星でもある……らしい。宇宙規模から見れば、まあよくある星の一つだよねという感じだそうだが、とにもかくにも、地球にとってはとても大事な星である。

何しろ、『太陽の神様』がいない神話世界ってあんまり聞いたことがない。地球上に、太陽の存在に気づかず過ごせる場所がほとんどないからだろうと思う。太陽が空にある間は明るく暖かく、もしくは暑く、地平線の向こうに沈むと周囲は暗くなり、寒くあるいは涼しくなる。毎日それが繰り返される、というかその『毎日』という感覚の基本になる星が太陽だと考えれば、その偉大さは何となく分かる気がする。

そういうわけで占星術においても、太陽はとても重要な存在だ。あまりに重要すぎて、その存在が失念される程である。……と書くと何がなんだかというところだけれど、あまりにも『前提』『基本的』すぎて存在をスルーされてしまうことがあるのだ。マジで。雑誌やらTVやらによくある十二星座占いという形式、アレだ。いわゆる十二星座占いは、出生図の太陽と、特定期間の星の配置を見て、その位置関係で解釈するのが主流だ(少なくとも私の知る限り)。しかしこのやり方だと、見ているのが出生図の太陽だとあんまり意識されない。○○月の××座の運勢、という感じに書かれることが圧倒的に多く、そこに『太陽』の文字はない。お陰で、『出生図の太陽とサインは別の概念だよ』と、何度も説明する羽目になったりする。

まあでも、それもある意味ではしょうがない。出生図の太陽は、その重要度に対して、算出が非常に楽なのだ。何しろ誕生日さえ分かれば、サインの区切りの日でない限り、太陽がどのサインにあったかは確実に分かる。とてもお手軽だ。しかも出生図の太陽は非常に重要な星である。『今生はこういう自分でありたいな!』という意志の象徴だからだ。

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