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SEOコンサル会社が「SEO対策」で上位表示を狙わない理由

こんにちは、氷犬(@icedog_410)です。

普段は都内のSEOコンサル会社で、セールス/SEOコンサルタントとして働いています。

Twitterでブログ・アフィリエイト系のタイムラインを見てると、SEOコンサル会社に関するこんな感じの意見を見ます。

SEOコンサルにSEO頼むなら、最低でも「SEO対策」で10位以内には入ってるところじゃないとねー…

要するに、「SEOコンサル名乗るなら上位取れるでしょ?」ということですね。

ただ、実際の検索結果を見ると、SEOコンサル会社は「SEO対策」や「SEO」といったワードで上位を取っていません。

なぜか?

結論を言うと、「そのキーワードで上位を取る理由がないから」に尽きます。

そこで、この記事では「なぜSEOコンサル会社は”SEO対策”で上位を狙わないのか」というテーマについて、SEOコンサル会社で働いている僕が解説してみたいと思います。

注:この記事は途中から有料となります。もし読んでいただいて、興味があれば続きを購入していただければと思います。

SEOコンサル会社が「SEO対策」で上位表示を狙わない理由

結論から言うと、「狙う理由がないから」に尽きます。

主な理由は以下の2つです。

①マーケティング戦略として、効率が悪い
②SEOコンサルとしての実力がそれだけで示せるわけではないから

①はSEOコンサル会社のセールス・マーケティングの観点②はSEOの考え方や技術的な観点となります。

おそらくSEOコンサル業界の考え方や内情を知る機会はないはずなので、興味深い情報がいくつかあるはずです。詳しく解説していきます。

理由①:マーケティング戦略として、効率が悪い

1つ目は、セールス・マーケティングの観点から。

まずは前提として知っておくべき、SEOコンサル会社のビジネスの流れを解説します。

SEOコンサル会社のビジネスの流れ

SEOコンサル会社は、その名のとおり、「SEOのコンサルティング」を行う会社です。

クライアントのサイトの検索順位を上げる・流入数を増やす、最終的にはクライアントの事業の売上を伸ばすための施策を提供しています。

※実際、事業の売上をKGIとしておくことはまずないですが、SEOコンサル会社に依頼するクライアントの潜在ニーズとしてはそこだと思います。

SEOコンサル会社のビジネスの流れは次のとおり。

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①クライアントからお問い合わせが来る
②SEOコンサルティングを請け負う(月数十万×半年~)
③クライアントのサイトを伸ばすための施策を考え、提案する
④クライアントと共に実装し、効果検証を行う

一旦ここは「へー」くらいの感じで良いです。

「①クライアントから問い合わせが来る」の部分ですが、主なお問い合わせの経路は3つ。

①サイトのお問い合わせフォーム
②電話
③他社からの紹介

仮に検索からお問い合わせが来る場合、サイトのフォームか電話を通じてお問い合わせが来ることになります。

例えば、「SEO対策」や「SEO」で上位表示できた場合、それなりにお問い合わせが来るでしょう。

しかし、そういったビッグキーワードで上位表示できても、SEOコンサルの受注率は低く、案件単価も低くなりがちです。

なぜか。

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