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ー安楽死を宣告された猫との35日間ー  27日目

BAKENEKO DIARY /DAY 27. 舌が出た天使

 文字通りのV字回復で、ミータの半身麻痺はほとんど気にならなくなった。本人(猫)は「まだ、ここを伸ばすと痛いのよね」とか「首の後ろは掻きにくいわ」とか思っているのかもしれないが、私や娘のSから見ると、「前にできていて、今できないことって何?」と考えるほどになった。

 しかし、やはり違うところはある。たとえば、以前なら外から帰ってくると、私やSの脚にスリスリしにきていたが、今は近くに来てもスリスリしない。スリスリするのかな?という雰囲気で寄ってくるのだが、脚の近くを通り過ぎるだけでスリスリしないので、やはり身体の機能的にスリスリしにくいダメージが残っているのだろう。それと、あくびなどをするときに、顎がはずれるような感じでカクッとなる。カクッとなった後は普通なので、骨折の影響で少し関節のスムーズさが失われたのかなと思う。

 そして一番の大きな違いは、よく舌が出るようになったこと。じっとこちらを見ている時も、寝ている時も、なぜか舌がちらっと出ている。口の中も舌もひどい状態だったので、舌の筋力が弱った? もしくはかみ合わせが悪くなった? よくわからないが、出ているといっても2~3ミリ程度のことで、ミータも特に不自由している様子はないので気にしない。飼い主バカ丸出しで言おう。舌をチラリと出して熟睡しているミータは、天使のようにかわいい。

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