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ICL手術を受けてみた - Part1 手術の検討・準備編

はじめに

約2年4ヶ月前にICL手術を受けました。

そしてその手術を受けた大手視力矯正クリニックはいつの間にか消えていました。永久保証とともに。。。

ICLに限らず視力矯正手術で調べると「成功例」「失敗例」、ネットを探せば多くの事例が公開されています。ただ、私が経験したのは手術を受けた病院自体が破産してなくなるということ。まさに想像もしていなかった事態です。

今後、視力矯正手術を受ける、または受けようか検討している方のために、当時を振り返りながらまとめようと思います。量が多くなりそうなので何回かに分けて、手術をうけるきっかけや、なぜICLなのか、その結果。そして破産騒動などについて書くつもりです。

ICLを受けようと思ったきっかけ

小学生時代には視力が2.0だった私も体の成長ととも視力が弱り始め、高校生になるころからはコンタクトやメガネなしでは生活できないレベルでした。

運動をするので普段はコンタクトを装着していましたが、仕事柄PCを長時間見るため夜中になると目がゴロついてきます。慣れてはいますが、旅先でのコンタクトのケア用品の準備も手間です。あと、よく夜行バスに乗りますが、コンタクトとの相性は最悪です。コンタクトを脱着しようにも車内では手は洗えないし振動もります。近視の不便さをあげればキリがありません。

煩わしさをずっと感じ続けて10年以上、そんな時に目にしたのがこれです。

当時ステマとして話題になったあれです。私もまんまと影響を受け、視力矯正を真剣に検討し始めました。社会人になって1年立ち、金銭面でも多少余裕ができてきたのも大きいです。

視力矯正方法の選定

調査して候補にあがった有力な矯正手法は以下の3つ。それぞれ一長一短あるようです。

1. レーシック系: レーザーによる角膜屈折率変化
2. ICL: 眼内コンタクト
3. オルソケラトロジー: 寝るときだけ装着するコンタクト

私が重視した選考基準は、

- 見え方の品質重視
- 金額は気にしない
- コンタクト手間を無くしたい

まず、3つ目のオルソケラトロジーは手術をしないということで興味深かったのです。ただ、レンズの脱着やメンテナンスの手間を考えると今のコンタクト生活とあまり変化がなく、魅力が薄いと感じました。そもそも私は強度近視ですが、オルソケラトロジーは強度近視には向いていないようです。そのため今回は候補から外れました。

あとはレーシック系とICLの比較です。調べる限り、強度近視はICLが常套手段なようです。レーシックだと手法上どうしても近視レベルの応じて目の表面を削る量が多くなり、後遺症のリスクが高まるため。ただ、この時点では確定はせず、病院に行って専門家の意見を伺おうと考えました。

ちなみにレーシックとICLの比較は山王病院のページが参考になりました。
www.sannoclc.or.jp

そもそもICLって何?

既にご存知の人は飛ばして下さい。以下はWikiの抜粋です。

有水晶体眼内レンズ(英: Phakic Intraocular lens)は主に強度の近視矯正を目的に、有水晶体のまま眼内レンズを挿入する際に使用する眼内レンズである。眼内コンタクトとも呼ばれる。 有水晶体にて眼内レンズを挿入することにより、調節力を維持することが出来る。また見え方に不満があったり、種々不都合があった際には、容易に除去することも出来る。 また薄い角膜厚、円錐角膜などでレーシックなどの近視矯正が出来なかった症例にも行うことが出来る。 またレーシック等の手術を組み合わせることにより、従来 矯正ずれを起こしやすかった強度近視などに良好な矯正効果を得れるようになった。 以前のような白内障などの合併症も減っており、欧米や韓国ではレーシックを凌ぐ勢いで使用されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%BC%E5%86%85%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA#%E6%9C%89%E6%B0%B4%E6%99%B6%E4%BD%93%E7%9C%BC%E5%86%85%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA

一言でまとめると、目の中に入れるコンタクトレンズです。

レンズを製造しているスター・ジャパン合同会社が動画で概要をまとめているので紹介します。

ICLの問題点

一時期、レーシックの失敗事例が話題になりました。レーシックは角膜を削る非可逆な術式なため何かあった際にもとに戻せません。レーシックで有名所の病院といえど失敗談がすぐに見つかります。

じゃあICLの場合、何かあってもレンズを取り出せるから絶対に安全かというとそうではないようです。いくつかリンクを紹介します。ICLのこういった事例はレーシックに比べあまり見当たらないため、大変参考になりました。

上のリンクの方はレンズを取り出した際に乱視が強くなってしまったそうです。確かにレンズを取り出して視力はもとに戻せるものの、取り出す際には挿入時よりも大きく目を切開するため乱視が出てしまったようです。昔、目を怪我して乱視になってしまった友達を思い出しました。

また、ICLならではの問題もあります。下のリンクによるとレーシックと共通のハロー・グレア以外にもレンズのフチがキラキラして見える症状があるようです。ハロー・グレアと同様、人によっては非常に気になるかもしれません。

メガネやコンタクトを含めた視力矯正全般に言えることですが、視力が上がることによって頭痛や立ち眩み、吐き気が起こる可能性もあります。手術が上手くいき視力が上がったとしても、その人にとって成功になるとは限りません。

ICLを受けるモチベーション

私がICLを受けようと、最も背中を押されたのは以下の記事です。

もりや眼科 > ブログ > もりや眼科 > ICL手術を受けました①

眼科医の方でコンタクトを使う人が少ないことは有名です。実際に目のプロフェッショナルだからこそ危険性を熟知されているのでしょう。ただこの方は眼科医でありながらICLを施術され、そのことをブログにまとめてくださっています。

ブログによると、ICLは眼科医の中でも評判が良いらしく、この方も同じように運動時のメガネの煩わしさからICLを受けることを決心されたようです。一般的な眼科医の方がICLを受けた事実を知ることで安心感は非常に強くなりました。レーシック同様、問題は術式というより、ちゃんとした医師による検査と施術、アフターケアを重視すべきだと考えました。

また、私も含め普段何気なく利用しているコンタクトレンズでも危険性は存在します。「コンタクト 失明」と検索すれば事例が多く見つかります。私の場合、普段からコンタクトを使用していますが、ICLをせずにこのままコンタクト生活を続けたとしても安全とは言い切れません。このこともICLを受けるモチベーションになりました。

以下はコンタクトのデメリットの一例です。

- 角膜への負担
   コンタクト利用歴が長いと角膜が削れ薄くなる
- 手入れによる衛生面
   手でレンズを洗うため衛生面に気をつける必要がある
- 酸素不足
  レンズで酸素を通しづらくなるため、目への負担が増加
- 視界が濁る
   花粉の時期や分泌液内のタンパク質でレンズが濁り視界が鮮明でなくなる
- 目がかゆい!
   花粉症で目が痒くなりやすい (個人的に最も大きな問題!)

ICLについて調査をしていた2018年4月時点では、8割方ICLを受ける気持ちでいました。

病院の選定

判断基準は、やはり安全・信頼性です。調べるといつくか有名所の病院がすぐに見つかります。レーシック系専門もあれば大学病院もあります。個人的には大学病院、かつホールICLを開発した山里大学病院は調べた限り信頼も実績もあり魅力的でした。

ただ、同じことを考える人が急増し、山里大学病院は現在(2018/10月時点)、紹介状なしではICLの受信はできないようです。

そのため、術式として有効力候補だったICLの評判がいい病院を探しました。そこで見つかったのがあの神戸神奈川アイクリニックです。

理由は所属している北澤先生の存在と保証です。ICLの執刀は1万件以上、ICL手術の指導医もされている方です。またお値段は他のクリニックと比べ若干高かったものの、生涯保証してくれるというのは安心感がありました。

(お察しの通り、クリニックが破産して生涯保証なんてものはなくなってしまったわけですが。。)

あまり悩み続けても始まらないので、一度病院で診察を受けてみることにしました。

続き

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