[人生のバイブル]かつて大阪堺の地で1代で納税額トップの会社を創業した方が書いた本をまとめてみました。(後半)
※この記事は後半になります。
前半をお読みになっていない方は、
前半から読んでいただくことをオススメしております。
⑯EQ
IQが高くて頭がいいと言われる人がいます。
学生の時は正解のある問題に対して取り組むことが多いので、勉強して記憶力の良い人や勉強を頑張った人は成績優秀です。
しかし、社会に出ると、実際に頭がいいのに人望がない人は職場で通用しないこともあります。
それは、人間社会で大切なことが、心だからです。
それはEQと呼びます(社会性の高さ=心の知能指数=
Emotional Intelligence Quotient)です。
心の知能とは、自分や相手の心を感じる能力と言われております。おかげさまと感謝する心が生じたり、喜びや楽しさ、安らぎややる気など前向きで豊かな心の経験がEQを育むように思います。
知識や才能があっても、行動に真心が伴っていないと
人は納得してくれません。人は真心のある行いを信頼し、心のこもった人に好感を持ちます。
心が伴わないところに感動はありません。
IQもさることながら、EQという大切な意識を持つことが人生成功の鍵です。
人の心をつかむもの、それは「誠実」である
(ビル・ゲイツ)
⑰耳の痛い話
ソクラテスの言葉に「何時に、自らを知れ」とあります。「お前は他人のことよりも自分自身のことを反省せよ」(広辞苑)
大人になると、耳の痛い話をわざわざ行ってくれる人は少なくなります。皆お互い様なので、注意もしてくれなくなります。
言い方ひとつ間違えたら、
仲が悪くなるかもしれません。
普段は少しくらいおかしいと思っても無関心な人が多いのです。だからこそ、耳の痛いことを言ってくれる友人がいたら、ぜひ大切にしてください。
人の意見に耳を傾け、よく聞いて自己反省してみる。
腹を立てずに素直に聴けたら自分のためになります。
戦国武将の黒田長政は月に1度「腹立てずの異見会」を催したそうです。
軍師であった父、黒田官兵衛が長政に、
「神仏の怒りをかったら拝めばいい。主君に怒られたら謝ればいい。でも臣下や領民に見限られたら終わりだぞ」
と残したことがきっかけとなり、
このような場を設けたそうです。
家老や思慮深い相談相手などを招いて、長政の悪いところなどいつもは言い難い事を、遠慮なく発言させたと言います。
これが、たいそう有益な会であったので、
長政は長男への遺訓としたそうです。
現代社会でも相手のため、会社でいえば組織のため、
勇気を持って諌言してこそ本物の忠義だと思います。
そして、リーダーには聴く耳をもつ「素直な心」があってこそ立派なリーダーだと言えるのです。
自分の考えが1番正しいと、人の意見を聴かないことは
器が狭い証拠です。
勇気を持って素直になれれば、人間関係も世の中も、
きっと景色が違って見えると思います。
愛の反対は無関心(マザーテレサ)
⑱苦労が辛いのではない、
夢がないから辛いのです
目標や夢に向かって頑張っている人たちの顔は
輝いています。
見えないところでの努力が自信となり、
魅力ある人に見えるのだと思います。
頑張れば出来るかもしれないけど、目標達成までには苦労もするだろうし、辛いからと、最初から諦めている人にとっては練習も勉強も嫌なものになってしまい、
努力はしないので実力はつきません。
仕事に対する精神も同じだと思います。
人は何歳であろうと夢があれば幸せです。
また、人は幸せになりたいと思って頑張っている時が1番幸せなのだそうです。
夢に向かって進んでいる人は、
苦労を辛く感じないものです。
小さくても大きくても夢に向かって諦めないことが
大切です。
夢に向かって本気で頑張っている人には、目標を達成するために改善しなければならない点が色々と見えてきます。
人や環境、時代のせいにしていても目標には近づけないことを知るでしょう。
そして真剣になることで、
予想もしていなかった協力が得られたり、
周囲の見方も変化していきます。
かくいう私も、山梨県にいる時、
宝石BARがしたいと知り合いの経営者に相談したら
本当に沢山の方を紹介していただけたり、
様々なアドバイスを頂けました。
やるかやらないかで悩むのではなく、
まずは行動することが夢を実現する第1歩です。
⑲奉仕の精神
1人の奉仕する姿が、隣人の奉仕の心を刺激して次々に感化されていったらどんなにいい事でしょう。
皆に奉仕の精神があると、
幸福な社会が近くなるはずです。
自然災害に遭うことは避けられないことだとしても、
社会に奉仕の精神が拡がっている限り希望があります。
奉仕の精神は、思いやり=「仁」の心です。
「仁」は人偏に二と書きます。
二人の間に通じる心のことだそうです。
心が通じれば一体感が生じ「ひとりごと」
ではなくなります。
労を惜しまず自ら進んで奉仕ができる人間になることが出来たらいいと思います。
⑳事実と実感
東から昇った太陽が西に沈む。これは私達が毎日実感していることです。しかし事実は、太陽が沈んでいくのではなく地球の方が動いているのです。
実感というのは、心が動いたかどうかです。
水平線に消えていく美しい夕陽に心が動いたから太陽が西に沈むと実感したのでしょう。
事実だけでは人の感動は得られないように思います。
「おはようございます」という挨拶ひとつとっても、
顔も見ないで小声で言ったのでは誰に挨拶したのかわかりません。こういう人はたまに、「挨拶をしなさい」と言うと、
「挨拶しました」と事実を楯にとって反論します。
これこそ実感のない返答です。
謝罪にしても、心がこもっていないと
相手に実感が湧きません。
大切なのは事実に増して実感です。
挨拶でもお詫びでも、
本物には心を動かす力があります。
㉑上品な人のホスピタリティ
上品な大人になりたかったら、上品な方たちと
付き合うことです。
本物の上品とは、
上品な考え方と精神のことを言うのです。
だから昔は清貧と書いて、心の清らかな品性のある人がたくさんいらっしゃいました。
上品と下品は貧富に関係ないと思います。
誰が見ても魅力的な所作の上品な方がいらっしゃいます。それは上品な考え方を土台にした自然な振る舞いなのです。
上品な人はホスピタリティ言う心構えを持っています。
✔︎︎︎︎人の悪口を言わない。
✔︎︎︎︎思いやりがあって親切
言葉に対してと同じです。言葉は人を幸せにするためにあります。人を不快にしたり攻撃するためにあるのではありません。
人の悪口を言うのは下品なことです。
上品な人はそんな話題が出ただけでサラリと上手に
話題を変えます。
敬語だけでなく、言葉の選び方を身につけるには
上品な人たちの使うホスピタリティあふれる言葉を聞きながら会話に参加することです。
✔︎︎︎︎言葉遣い
✔︎︎︎︎話題の取り上げ方
✔︎︎︎︎家族や親しい方たちとの礼儀
お互いに尊重し合い、自然に身についていくものです。
上品な人達とのお付き合いをふやしていくことが1番の成長の近道となるのです。
㉑素直な心
人が育つということは、心が育つということです。
心が育っていない人は、人の上に立つことも難しく、
人と仲良くすることも難しいものです。
心のいい人の周りにいい人が集まってくるものです。
「精神」のいい人がモテる世の中なのは世の常です。
どんな時も素直な心を意識し忘れないことが大切なように思います。
㉒学ぶ態度
学ぶというのは、真似ることからきているそうです。
そして、人が育つには、教わる人に素直という心があることが条件です。
そのための信頼関係も前提になります。
そして、ここで言いたいのは学ぶ態度も大切だということです。
同じ年に入社した新入社員が、同じ研修を受け同じ訓示を聴き、同じ教育を受けているのに1年で見違えるように成長する人と3年かかっても目が覚めない人がいます。
その違いは本人の学ぶ姿勢にあるようです。
「教育されている」と受け身でいる人と、
「教育していただける」という感謝の気持ちがある人の違いです。
同じ本を読んでも、受け身の人は文面通りに読むだけ。
学ぶことに熱心な人は行間に込められた心境まで酌むように読みます。
学ぶ側に聴く姿勢、
素直な心がなければ人は学べません。
向上心があれば必ず成長できます。
ひなが卵から孵りたいと思ってくちばしで殻を内側から
破ろうとするとき、同時に親鳥が硬い殻をつついてくらるから無事に生まれることができるそうです。
立派な師匠に立派な弟子が出会ってこそ、
素晴らしい師弟関係が生まれます。
㉓敬愛の念
銅像になった二宮金次郎が薪を背負いながら読んでいるのは古典『大学』だそうです。
この『大学』の中に、
「その国を治めんと欲する者は、まずその家を斉う」とあります。
国を安寧に治めようとするならば、
まず自分の家族を幸せにせよということです。
そして「自分の家庭を整えるためには、自分の身を修めること、自分の身を修めるにはまず自分の心を正すことだ」と続きます。
これはリーダーの姿勢について書かれたものです。
リーダーという立場の人は、肩書きではなく人格で人を動かさなければなりません。
心でリーダーシップを取れる人が素晴らしいのです。
そこにあるのは「敬愛の念」というものです。
敬愛とは読んで字のごとく、
尊敬する気持ちと愛情です。
親は子を1人の人間として尊重し、大切に慈しむ。子は親を信頼し思いやりに感謝して礼を尽くす。
上司と部下も同じだと思います。
「敬愛の念」とは心と心のつながりです。
『大学』に書かれたことは、大きくは世界平和を目指したものでありながら、その原点は心が要なのだと教えています。
敬愛の念が土台となった人間関係を経験することは、夫婦の愛も、師弟愛や隣人愛、博愛、人類愛などを理解する心につながっていくでしょう。
自然を愛で、国を愛するという気持ちの本質もそこにあると思います。
「舟に浮く力があるのではなく、水に浮かせる力がある」という言葉にも通じます。
㉔恩
脳に記憶するよりも心の深くに刻まれる恩の意味を
知って欲しいです。
記憶で覚えているだけでは、
心からの恩とは思っていないはずです。
恩は心が受けるものです。
ありがたいと心が受け止めた時、
恩に着るというのです。
恩の語源は恵みです。
人から授かる恵み、自然からの恵み、そういう恵みを受けているのに有り難さを感じていないことを
恩知らずと言います。
また、恩に報いるのを報恩、恩返しと言います。
直接相手に返せない場合でも、その恩を別の人に返すことによって恩という感性を世の中に広めることになるため、これを特別に恩送りと言います。
いずれも細やかな精神文化を感じさせる言葉です。
恩は金銭で返せるものではありません。
金銭よりも貴重なものだからです。
受けた恩は石に刻め 掛けた情けは水に流せ
恩は古くから伝わる人間関係の基盤です。
いくら時代が新しくなろうと変わらずに伝えていかなければならないものだと思います。
㉕因縁果
結果には全て原因があります。
しかし原因だけで結果が出るわけでもありません。
そこには縁という環境が登場します。
「原因」という種に、水や太陽という環境の「縁」が出会って、やっと花という「結果」が咲くのです。
これを称して、因・縁・果といいます。(いんねんか)
成長したい人は自ら結果を良くするために行動することが大切です。なりたい自分を実現させるために、因を良くすることです。
まずは考え方を整えます。
考え方はやがて行動となって表れるからです。
今どんな考え方をしているか
どのような縁を築くかで結果が決まると言ってもいいでしょう。
現在の自分の考え方が、将来の自分を作ります。
成長できる考え方をしていれば、それが原因となり、
結果として成長出来る人達との縁ができることになるでしょう。
考え方には癖があります。性格もあります。
自分の考え方が整って初めて多くの良縁が結ばれます。
考え方にふさわしい縁がやってくる。
原因と結果の間をとりもつ縁という環境は、
自分の考え方の鏡だそうです。
「宿命は決まっているが、出会いによって運命は変わる」そうです。
縁のつなぎ方の違いが2人の大画家によって
顕著になっています。
その2人は、ピカソとゴッホのことです。
ゴッホの描いた『ひまわり』はかつての日本企業が58億円で購入したことが話題になりました。
ゴーギャンと共同生活をした南仏の簡素な家で描かれた絵がこの値段です。
ゴッホは存命中にはたった1枚しか
絵が売れなかったそうです。
晩年は極貧の中で狂気を発し、
37歳という若さで自ら命を絶ち短い生涯を終えました。
知名度が上がり才能がせ会を驚かせたのは
没後のことでした。
かたやピカソは生前から
大画家として名声を得ていました。
大勢の画商たちとの深い付き合い、頻繁な展覧会の開催、自分を触発してくれる文化人たちとの交際、洗練されたホスピタリティと自信に満ち溢れた魅力的な人柄で「縁」を紡いだ巨匠は、経済的に豊かな生活でますます社交の輪を広げて成功し、その遺産はなんと
7500億円と言われております。
絵を描くという才能が原因となった2人の結果は
全く違うものでした。
それはゴールへと導く縁の濃淡だったと思います。
良い種を蒔こうと思っても環境となる畑との良縁が結ばれなければ良い実はなりません。
自分の人生を開花させようと思うならば、
人間社会のルールを踏まえて人に愛され、人とのご縁を大切に、多くの方々に学ばせていただきながら
前進することが大切だと思います。
まだまだ他にも内容はあるのですが、
特にこれはと思ったものを抜粋し、
紹介させて頂きました。
本からの引用になりますので、言葉遣いが所々
気になるところもあるかとは思いますが、
最後までお付き合い頂きましてありがとうございます!
これを読んでいるあなたの
人生に少しでもお役立ちできますと、
幸いでございます!
では!
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