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自然分娩と切開分娩
てっきり
妊娠が発覚してからというもの、つわりに悩まされ、6か月ころに落ち着いたと思いきや後期つわりに悩まされていた。
出産が近づくと「破水して、陣痛が来て、自然分娩で子を産む」と、てっきり思っていた。
だが違った。
息子は、エコーのたびに必ず「逆子」だったのである。
検診が2週間に1度になったころから、毎回のように「逆子だね」と言われていた。
そっか~でもまあ、逆子体操すれば治るんじゃん?
と軽々しく思っていた1年前の私を引っぱたいてやりたいと思う。
帝王切開
そもそも帝王切開ってどうするの、と。
「お腹を切る」ことはわかっている。
たまたま、義実家に夕ご飯を食べに行ったとき義母から言われた。
「帝王切開だったら、陣痛に苦しまなくて済むから羨ましい!」
「子が産道を通らないから、我慢できない弱い子になる!」
「無理やり外に出してかわいそう!」
とまで言ってのけた義母だ。
まあ、ここから義母とは上手くいっていないのだが、それは別のマガジンで。
帝王切開って子にとってそんなに悪いことなの?
調べてみると、そもそも誤訳ではないか。
ドイツ語の「切開分離」を意味する「Kaisershinitt」からきているとのこと。
「kaiser」は「分離する」「切り分ける」という意味のほかに「皇帝」という意味もあり、そこから「帝王切開」となったらしい。
その誤訳が、分娩の認識の違いになっているのではなかろうかと。
「自然分娩」と「切開分娩」でいいじゃないか。
帝王切開も自然分娩も、立派な分娩であり、この世に命を生み落とす、尊いことなのに。
絡まるへその緒
麻酔をかけるが意識はあるので、先生たちと話しながら手術を受けていた。
何か話していないと、気が狂いそうだったので、冷静を保つために。
手術が始まってあっという間だった、たしか20分も経っていなかった。
「もうすぐだよ」
と先生に言われて、緊張した。
が、もうすぐだよ、と言われたあとが長く感じた。
あれ?もうすぐだったのでは?
まあ、ひとそれぞれ「もうすぐ」の感覚は違うだろう。
1分かもしれないし10分かもしれない。
ただ、長く感じただけかもしれない。
「あら、ちょっと頭が大きいね」
と先生が笑う。
そう思ってました、だって母である私が頭大きいですもん。
小さな小さな泣き声が聞こえた、ほんの、一瞬だけ。
へその緒を切ると早々と連れていかれた。
あれ、そのまま抱っこできんのやろうか…と思っていると先生から
へその緒が首に巻いていたから、呼吸が安定するまで少し待ってね
とのことだった。
そうか、へその緒が首に巻いていたのか。
どおりで毎晩頑張って逆子体操をしても、ぐるんと回転する感覚を一切感じなかったわけだ。
苦しかったよね、ごめんね、と思った。
そのあとすぐ呼吸は安定して、抱っこすることができた。
旦那さまが先だった。
自然分娩でも、切開分娩でも、立派なお産!
これからお産を迎えるママたちに言いたい。
いや、1年前の私に言いたいだけかもしれない。
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