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【鉄面皮日記】22/08/21.あきらめ節

セミがけたたましく鳴き、そしてあちこちにその屍骸が転がっていく。
赤とんぼが飛び回りながら、まだカエルがうろちょろしてる。
いつの間にか時間の穴にでも落ちたのか、同じ時間がループしているような感覚だ。
暑さは落ち着いたようだが、いっときの体温超えた気温に比べればであるが。
懲役刑に処せられた者の如し、働き、飯喰らい、慰めと忘却、お酒が処方箋、
眠った後は起きてまた繰り返す。
海水浴の後に似た感じがする。(生憎、今期は海を見ていないが)
全力で海水に揉まれ、照りつけるお日様に戯れ、身体中の筋肉細胞が悲鳴をあげ、
パンパンに膨らみ破裂しうる状況、帰った後も疲れで居た堪れない。
それが僕の休日だ。
どうしようもない、どうしようかと思案しても、なにも出てきやしないので、
やはりどうしようもない。
こうやって久しぶりになにか書こうかと試みるのだが、やはりどうしようもない。
だから苦役なのだと思い、あきらめ節。

あきらめなされよあきらめなされ、あきらめなさるが無事であろう、
私しゃ自由の動物だから、あきらめきれぬとあきらめる。

東湯

なぜ海水浴の後に似てるのかと思えば、昨日に立ち寄った銭湯であろうか。
昔ながらの大衆浴場、体臭欲情ではない、もうここらの街にある3軒すべて制覇した。
亀山の麓にある亀山湯も小振りで愛くるしいが、ここはもう少し広め、
昔は2階も休憩場として開放していたのだろう、そこで湯中り癒し、瓶ビールでもグッとやったら、さぞや気持ちよかろう。
今は2階へや行けず、ビールも売らず、昔ながらの風情を残すのみ。
お湯はここぞとばかりに熱く、皮膚が火傷するんじゃないかというくらいだった。
そこを堪えて耐えて我慢比べ、疲れを癒しに来たのに疲れてしまう。
外へ出たら土砂降りの雨、あきらめ節をふと口遊むのです。