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【鉄面皮日記】22/05/27.「仕事」と「労働」は分けた方がいいわよ。

2週間前から、外へ出稼ぎを始めた。
週休2日、グリーンディスプレイの仕事である。
なんて云うと聞こえはいいが、要は観葉植物のレンタル業務で、あちこちのお店へ植物を貸し出す仕事。
2年と半年、コロナの影に隠れ自宅でレコードを売りつつなんとか遣り繰りをしていたが、流石にそろそろ切羽詰まってきたワケであった。
外貨を稼がねば、なのである。

身体は鈍っていた。
いっ時はリサイクルショップで冷蔵庫や洗濯機を始終担いでいたのに、体力低下は著しい。
さらに規則正しい生活、クルマがないので自転車で2kmの距離を通う。

苦役と思って、従事している次第。

去年12月に一ヶ月だけやったリハビリ介護施設の送迎、尻尾を巻いて離脱したけれど、実はこの仕事も知的障害者施設が母体の仕事である。
その一事業として、ハウスで植物を育成し、様々な場所へ運び設置し、一ヶ月毎に入れ替えをする。

レンタル先は、役所や銀行や喫茶店や個人宅であったり大きい施設であったり色々だが、背丈ほどもある観葉植物の移動は案外重労働であり、さらにその施設の障害者を随行して仕事をするので、介護的な側面も強い。

ハウスで植物の世話をするのは嫌いではないが、こと人間が絡むとどうも生臭くなってしまう。
あまり人と接せず、ひとり配送業務をこなすような仕事を切望していたのだが、どうも逃れられない流れなのだろうか。
施設での雑務も多く、施設内の作業場では内職仕事に従事する障害者もたくさん居て、送迎から配膳、掃除等なども範疇となって植物だけを見ているワケにはいかない。

けれども僕は存外、知的障害者については健常者より驕った見方は働かないコトを知る。
彼らは素直すぎて子供で自由なのだ。

いろんな障害が邪魔をしていてこの社会では疎外されても、それとは無関係に生を謳歌しているように見える。
むしろ根っからの自由人のようで、僕から見たら羨ましい側面も多いのだ。

その辺りはおいおい話していくコトになると思う。
先ずは報告までに、当分この仕事でレコ屋の方は遅延が発生するコトとなりますが、もう暫く。
慣れてしまえばこっちのもんです。
そうして余裕が生まれてズルもする。
仕事ってそんなもんだよね。


「仕事」と「労働」はわけた方がいいわよ。
by.プー、from.「バタアシ金魚/お茶の間」望月峯太郎