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【鉄日】24/06/14. HAKU現る。

連日、どーにもこーにも止まらない梅雨ぶっち夏日30度超えが続いていて、汗をいっぱいかいている。
ので、夜になったらビール呑むしかないじゃんよ、これはどーしても絶対にぃ。
軽トラの冷房装置はぶっ壊れてるんで、窓を全開にしてモロに直射日光を浴び走ってると、
ここは沖縄ぢゃないのかと勘違いしてしまい海へ向かいたくなる。
海の匂いが足りない、ていうか、ここは山ん中なのでバッタになった気分で緑一色なのだ。
そーして今日も、緑の返り血を浴びながら、草刈機をドライヴさせるのである。

きょーもたくさんの動物たっちに遭った。
お馴染みの穴熊くんは、きっと同じ時間帯で動いてるんだろう。
施設の傍まで側道を使って現れては、キャンプ場の奥で出くわしたりして、活動範囲は広い。
蛇を2回、ニョロニョロくん見たら金運が上がるハズと決め込もう。
山ウサギにリス、小動物の忙しなさ、思わず笑ってしまう。
小さいから絶えず小刻みに震えてるのかなァ、それで体温調節してるとか。
でも早い、リスったら、瞬秒で消えてしまい、加速装置かって独りごつ。
楽しい仕事だ。
仕事なのか忘れてしまいそうなくらい、気ままに散策してる。
それでふと小道に迷い込んでしまう。
ここは前に来た道、川沿いの道、雲の切れ目からのぞいた〜♪ 
って鼻歌混じりに。
したら、なかなか奥の細道で、途中まで山道が続いていたのに、急に道があやふやになって、黄色ロープが張り巡らされてる。
うん、人が通った道ならば先はどこかに続くと独り合点し、まだ先へと進んでいくのだが、小川に出て急拵えの小さい橋を渡って、険しい急斜面を上がったところで、路は途絶えたのだった。
相当歩いてけれどここはもう引き返す他ない、
というわけで戻るんだけど、あやふやな路だっただけに来た道と違う。
ここは前に来た道、ぢゃなーい!
と思って引き返すが、だんだんとまるで知らない森の奥へと引き込まれていく。
かなり軽装だ、ケータイも持ってない、地図も飲み水も熊よけ鈴も、そんな積もりじゃなくて、ふと、なんだ。
そしてモーゼ十戒の海割れのように植物が生えていない路を進んでいくと、それはただの水路で途だえてしまう。
これはヤバいかも、いやだいぶヤバい、
得体の知れない汗がどっと流れてくる。
え、なんで? 変な映画を思い出しぞっとする。
さんざん森で猟奇殺人が為された現場すぐ傍が、いつも通りの日常ある街だったみたいな。
あれ、これ、わりと遭難っぽいのかも、そうなん?
もう冷や汗を通り越し、笑ってる。
崖下から水の音が聞こえ少し降ってみるが、
いやこれこそホントーにヤバいやつになる
引き返した方が賢明だ。
仕方なく途絶えた水路を戻り、巨石に倒木してる地点(目印)に辿り着く。
時間を逆回転だ、メメント状態で手探り、記憶の奥底、深層意識にアクセス、
だらだら汗だく、見つけました!
もう帰り道は少し涙目、昼前だったのでお弁当と水のコトを考え小走り、
なんだい、だらしない、こんなふとしたコトで、とお思いでしょうが、かなり危機感を感じました。
施設近くのキャンプ場でカレー炊さんをしてる小学生団体の喧騒が、懐かしく感じたくらいに。


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10日ほど前に、生後間もない子猫を、家人が引き取ってきました。
森中でカラスに襲われ、唯一生存していたようです。
約2年くらい前、20年近く連れ添った猫を亡くし、もう無理だと思っていましたが、これも縁でございまする。
数日は怯え、部屋の隅っこでプルプルと小刻みに震えていたくせに、すっかり回復してやんちゃに走り回ってる。
家人が、「はく」と名付けました。
白いからそれでいいのでしょう。
ガンダムでもいいけどw
ゴッドファーザーになってしまうと責任過多。
僕は遠目にその白いヤツを眺める。
残念ながらものすごく愛らしくて、目がクラクラしてしまいます。
諦めよう、負けです。
なんか小さいのがウロチョロしててさ、困りもんです。
カールおじさんと一緒のサイズだよ、困ったなァ。
いやぁ困った、困った。(笠智衆の口調で)