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【鉄面皮日記】23/03/17.パイポパイポパイポのシューリンガン...

Go!Go!!解雇カウントダウン、あと5日行けば釈放なり。
思い出したので書く。
僕はあまり記憶力がいい方ではない、飲み屋時代にはお客さんの名前が覚えられなくて苦労した。
顔は覚えていても名前と一致しなかったりして四苦八苦、やはり水商売は覚えてもらうと認知度が上がって嬉しいものだと、客になって考えさせられた。
例えば皿洗い、洗った皿を片付ける際、どこのお店でも定位置があり、そこに収納することを強要される。
それはそれで使い勝手が良ければよい、けれどもあまり使わない皿が変な場所を占めていたり、逆に良く出る皿の定位置が奥の方だったり、是正されなければならない事は多々ある。
しかしそれを認めないご老体がどこにでもいて、この皿はこの場所にある事が絶対として譲らず、昔からここの位置に決まっているだの、遂には伝統だの決まり事だのと云い始め、頑として変更を許さないのだ。
これと同じようなことはいくらでもあって、先ほど言ったように物覚えがよろしくない僕は道順なども何度も行かないと覚えられず、何回か行けば嫌でも記憶するのだが、やはり最初はうろ覚えである。
それならそれで何度か行けばいいだけの筈だが、仕事はそれを許さず、メモしろだの、曲がる地点の建物を覚えろだの、うるさいったらありゃしない。
前の介護施設の送迎で、それを強要されて一ヶ月で辞した。
利用者の顔と名前、そして送り先をすぐ完全に覚えるなんて、不可能だと思う。
手っ取り早くいくなら名札を付けさせ、便利なナビゲーションに案内させ、それでいいんじゃない?
記憶する必要てある? それに場数をこなせば自然に覚えるんだからさ。
つまりはいつでも旧態依然なバカのせいで、つまらないとこで躓き、仕事を頓挫してしまうのだ。
本来の仕事はそこにあるのか?
今の仕事でもそんな阿呆な輩がいて(奇形な上司)、やたら神経質で回るコースを決めてかかり、その道順を変更することを良しとしない。
いいじゃん、どうやってそこへ行こうと着ければいいんだから、僕は同じコースを通るのが大っ嫌い、飽きちゃうからさ。
柔軟さはそこにはなく、定位置を譲らぬその姿勢は相手を圧迫させ、いわば宗教的でもあった。
あなたにとって正義でも、他者にとっては悪かも知れないことを想像できない。
本当に嫌になる。
いくら金で買われた奴隷だといっても、僕の頭につまらないコトをインプットしたくないのです。
それがずっと僕の仕事に於けるスタンスであった。

今日は外回りはなく、ずっと施設内で内職作業の手伝い。
作業する部屋は、ずっと要介護な自閉症さん達が奇声を発していて、単純作業をこなしながら聞き耳を立ててると、ぷっと笑っちゃうような連鎖があったりする。
巨体のKMくんがいつものように「カツ丼」「牛丼」と連呼し、女帝AMさんが「ないよ、だめ」と否定し、最近入所した十代の娘が「ポケモン知ってますか?」と尋ね回り、かけっ放しのテレビがテレフォンショッピングの栄養剤の効用をまくしたてているうちに、KMくんが「忍たま乱太郎〜!」と叫び出すと、他の子が「100%勇気」て言い、そして皆で歌い始め合唱という共鳴、和になったかと思ったらすぐにてんで散り散り、また好き勝手に独り言に戻っていく。
この人たち凄い、徒然なるまま、波のように引いては寄せ、植物のように灯りを求め、動物的に走り回る。
こいつら無邪気か。

邪気に腐食され、どうでもいいコトばかりに時間を食い潰し、エセ知識で武装して、そうして死に怯える事を忘れんがため悦楽に走る、いわゆる健常者の汚らしさよ。

明日も出勤日です。