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2021年を振り返って

加盟校の皆さまならびに、各種大会にご協力いただいている皆さま、今年も大変お世話になりました。
関西学生陸上競技連盟(以下、関西学連)100代目幹事長の山口です。
本日をもちまして私含め現4回生12名が関西学連を引退します。
感染症の影響もある中で始まった2021年、各種事業に決して小さくない影響を及ぼし、関係者の皆さまには大変ご苦労おかけしました。
noteという場を借りて、今年1年間の振り返りと今後に向けての思いを述べさせていただきます。

1.2021年の目標

2021年の関西学連では「創造」の2文字を掲げてスタートしました。
2020年の予期せぬ感染拡大と相次ぐ主催競技会の中止に伴い、今までの伝統は通用しない。
ですが、この機会を上手く活用し新たな関西学連へ成長する一年にしたい。
そういう思いを「創造」に込めました。
100年の歴史を持つ関西学連だからこそ、新しい道へ進むには深く考える必要があります。
必然的に考える必要があった2020年を良い機会とし、新たな道を怖がらず、全員で切り拓いていきたいという思いとともに第100期関西学連の1年間が始まりました。

2.感染症の影響と主催事業開催状況


年明けから感染症の影響は拡大する一方。
緊急事態宣言の発令と共にハーフマラソンは中止、代替大会として長距離記録会を実施することになりました。
やむを得ない判断が相次ぎましたが、大会開催へ向けて日頃からご協力頂く皆さまのおかげでなんとか大会の内容変更のみに留めることができました。
それでも、上半期のほとんどを感染症の脅威と向き合いながら運営し、各種主催競技会にも少なからず影響を与えました。
中でも、関西インカレは延期にせざるを得ない状況であり、こちらも代替大会としてチャンピオンシップ形式にして開催しました。
前年に実施できなかった事業を展開し、感染が収束に向かうにつれて通常時の運営に近づけるべく更なる事業を展開してまいりましたが、振り返ってみるとかなり強引に推し進めた事業展開だったと私自身思います。
それでも、感染症の影響がある中多くの事業を平年時と同時期に展開できたことは、関西学連のメンバーはもちろん、日頃ご理解いただき協力していただく先生方、企業の皆様、競技場の力あってのこそです。
私1人の力ではなく、全員の力があったからこそ乗り越えられた上半期でした。

下半期に入り、ワクチン接種率も高まると同時に感染状況もやっと落ち着いてきます。
感染状況が徐々に落ち着いてくると、今度は平年時の運営にどこまで近づけることができるのか、どうすれば感染対策をしながら、所謂「大会らしい」大会を実現できるのかとの攻防が始まりました。
駅伝もインカレも、どこまで観客を入れながら情報を把握すれば良いかの検討を始めましたが、どうしてもマンパワーが足りない、金銭面に無理が生じてしまうと学生の力でできる限界に直面せざるを得ませんでした。
検討を繰り返した結果、10月の関西インカレでは、部員の入場人数拡大を達成しました。平常時のように観客を入れることはできませんでしたが、次につながる取り組みとしてステップを踏むことができたのではないでしょうか。

1年間を振り返ってみると、主催競技会の内容自体を変更したものの全ての日程で競技会を開催できたのは来年へ大きく繋がる一年になったと思います。
「創造」を掲げてスタートした1年で、今年にしかできなかったこと、2年ぶりにできた大会、全てにおいて新しいことを創り上げる大会でした。
大会担当はもちろんのこと、共に考え前に進み続けた学連員の皆さん、本当にお疲れ様でした。
重ねて、度重なる変更事項に都度対応していただき学連と大学の密な繋がりに貢献していただいた主務の皆さん、皆さんあっての一年でした。
大変ご迷惑をおかけしました、ありがとうございました。

3.4年間を通して感じたこと


私は高校の先輩が学連員として活動していると聞き、その頃から学連に入りたいと思っていました。
まさか、高校の後輩が関西学連の同期にいるとは思いもしませんでしたが、学連での生活は大変充実していました。
少し欲を言えば、1日を25時間にして、最後の1時間だけはしっかり寝させてください、そんな日々でした。
良くも悪くも詰め込まれた4年間だったと思います。
4年間を通して感じたことは1つだけです。

人との出会いは貴重だ

学連、陸協の先生方や企業の皆さんと関わる機会も多く、高校生の頃まではただ一方的に見ていた方々と直接会って共に大会運営に取り組む世界線は想像もしてなかったです。
多くの先生方、企業の皆さんに支えられ、一つ一つの大会を創り上げていく過程は私にとってのやりがいであり、通常の大学生では味わうことのない経験ができました。
何よりも楽しく熱心に取り組めたのは、皆さんの教え、導き、協力があったからに尽きます。

学連に所属する学生のパワーには圧倒されてばかりでした。
入学当初、1回生の私にとって4回生は雲の上の存在で、こんなことが学生でできるのか、知識も経験もない私に色んなことを教えていただきました。
ただただ尊敬の一言です。
私が幹事長になり、時にはぶつかることもありましたし、実際厳しいことも何度も伝えてきましたが、それでも私についてきてくれてありがとう。
理想の幹事長になれたかは愚問ですが、それでも1年間関西学連が進んでこれたのは紛れもなく学連員全員の力です。

関西学連に所属しながら、京都大学陸上競技部のマネージャーとしても活動している時期もありました。
陸上部での活動は実際思うようにできてはいませんでしたが、先輩や同期、後輩に支えられて、学連に比重を置きながら陸上部に所属することができました。
理解があるからこその、学連のやりがいであり、京大陸部のみんなはいつも助けてくれた記憶しかないです。

ここには書き切ることができないほど、関わる方方々全員から力をもらい、理解をいただき支えていただきました。
全ての人へ、
本当にありがとうございました。


4.101年目の関西学連へむけて


節目の年を終え、いよいよ新たな体制へと移行していきます。
感染症の影響も完全になくなったわけではなく余談を許さない状況です。
101年目を迎える関西学連へ向けて、一幹事長からの小言だと思って聞いてください。

関西学連での経験は唯一無二の貴重なものです。
だからこそ、あなたの貴重な経験をただのタスクとして処理しないでください、作業としてこなすだけにならないでください。

時間は有限で、気づけば過ぎ去ります。
それをどう使うかはあなた次第です。
ということは、学連でなくても、陸上でなくても別に費やせます。
分かりにくいので簡潔に言うと、関西学連での時間をもったいないものにしないでください。
大学における学連での、陸上での経験は自分の意思という前提のもと存在していて、やらされてるわけではないです。
あなたが決めたこと、あなたが進みたい場所、やりたいことをやり抜いてください。
そう思った時に学連が一番じゃなくても良いし、陸上が一番じゃなくても良いです。
でも、所属している、関わるのであれば、「ちゃんと」やり抜きましょう。
費やす時間を無駄にせず、関わる機会を無駄にせず、一つ一つをこなしていけば、いずれ大きな糧となり戻ってきます。

また、現状に疑問を持ってください。

時代はものすごいスピードで変わっていきます。
今まで通りが通用しないのはある意味当たり前で、感染症はそれを単に助長しただけであり、いずれこういう未来は描かれたと思ってます。
だったら、もっともっと貪欲に、新しい未来を掴みにいきましょう、ただし、過去を忘れずに。
案外新しくて光るものばかり見てしまいがちですが、過去を見ずに未来を変えることはできないです。
現状に疑問を持ち、新しい未来を描くために過去を見てみましょう。
きっと色んな未来が描けます、楽しみにしています。

そして、どんどん巻き込んでいきましょう。

振り返ってみると、周りにはたくさん支えていただいた皆さんがいました。
もっともっと周りを頼ってください。
抱えることが正義じゃなくて、外に出してみるのも案外大事です。
私自身それが苦手だったからこそ言うのですが、一人じゃないって思えたら勝ちです。
学連、大学、もっともっと外に外に、いっぱい人はいます。
一人じゃないです、巻き込んでいきましょう。

5.おわりに


このようにご挨拶できる機会を与えていただいた現学連員の皆さん、ありがとう。
たった4年間しか関わることはなかったですが、160cmが162cmになるくらい、この年齢で身長伸びるとテンション上がるってくらいには成長した気がしています。
これからも関西学連の、陸上界の発展を祈ってます。
今までありがとうございました!!
良いお年をお迎えください!!

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