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某日。
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某日。
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この糸は友人が、うちの屑入れに「もう此れはいらぬ」と放置していったものである。まさか拾われ、ほどかれ、このような形で再び利用されているとは思ふまい。緑の三角形は降誕祭の樅ノ木である。
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こちらの白いぽんぽん(玉止め)もそうである。先日母が、使わないちょっぴりの毛糸を下さったので、樅ノ木の模様に玉止めをしてみた。毛糸の切れっぱしは、自分がよもや玉止めで表舞台に立ち、主役に成るとは思わなかっただらう。人生とは斯く為るものである。
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この作品の可愛らしい点は、毛糸の飾紐が中華そばの麺にしか見えない所である。素敵なので敢えて生かしてみた次第である。
たまにうちに訪れてくれる、ヨガと神社と塗り絵と猫が好きな友人へ贈る。いつも「足りないものや欲しいものある?」「近くに来たから寄ったよ。」と優しくて、私はすごく嬉しいのである。ありがたうございます。愛と慈しみと優しさを込めた。某氏から、沢山貰ったもの。
某日。
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此の紙は固いため一穴を空けるには三段階必要とする。太さの違ふ三種類の針を順番に通して作る。無心と為る。
最早私は穴空けの名人と云えるだらう。いや何事も驕りはいけない。もぐらやキツツキは一生のうちに如何程の穴を作りあそばすのか。穴の向かふに尊び仰ぐ。
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けふは此処まで。
某日。
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某日。
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川は曇天を映し、おにぎりはしっとりと海苔をまとふ。
晴れの日と曇りの日の、万物の色の違ひが好きだ。
草も木も水も海苔もつやのない質感。至極味わい深いやうに思へる。曇りはより、其のものの色を見せる。色の奥の色を見せる。気がする。
白はより白く見へるのだ。本質とはなんだらう。其れは此処に。然なり、自身である。この世と言ふ恩恵と、其れを味わう目と脳と舌と心と総て、天与に感謝す。
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(完成が唐突でせう。経過の作品撮りをして居なかったのである。御免。話は変わるが、実は此方のよだかが初めての作品である。作品の制作順は入れ替わっている。何故なら何も考えずに、近況のおにぎりから書き始めたらさうなってしまった。気付いた時にはもう作品の画像を日付順に正しく直すのが面倒になった。依って順不同某日とした。まあ私はこんな性格なのである。おかげで面白いことに気付いた。人のきのふけふが順不同で在ったとして誰も困らないのだ。誰も気にしないが自分が何と無く絶妙に気持ちが悪いといふことも発見した。そしてそれもさして問題でもない。是のやうにどうでもよきことをつらつらと書き散らすのが如何にも近代文学随筆らしくて書きながらほくそ笑む。書くといふことは楽しいものである。)
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某日。
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サラサラとパチパチと密やかな冬の音は耳に心地よい。
耳といふ器官がなくとも、干し柿はその身(実)で感じて居たやうである。冬の音も、私の心地好さも。誰も知り得ぬ何かも。
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私は集中すると、終日夜もすがら食事もせずに、永久に作業を続けてしまふのが悩みである。作品作りに没頭してしまふ。書き物もさうである。今も此れを書くのにさへ、明記するのは憚られる程に時間を費やしペコペコに腹が減っている。
「長時間続けないようにするには如何しませう。」と、友人に相談したところ「タイマーを使ふと良い。一度其処から遠ざかり客観的になる為に、覚え書きを付けておくと良いでせう。」と素晴らしい助言を頂いた。此処に記す。然らば腹を満たそうとしよう。けふはこれにて。
某日。
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私の一等好きな、世界一格好良い貨物列車のブルーサンダーを、いつかおにぎりにも見せたひと思ふ。
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雪が降っていた。雪が音を吸収し、色を一つにし、動きを止め、ものの全てを包む。無にする。それは愛と癒しのやうに感ずる。静、聖、清、白の、力。大きく優しくあたたかい。体を動かすことと芸術と自然を愛する某氏へ。いつも支えて下さり包んで下さりありがたうございます。さうお伝へしたく作った。
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美しくひとつに溶け合ふ。
某日。
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けふは出来上がった作品に手紙をしたためることにする。
其れでは、いづれまた。
サポートありがとうございます!とっても励みになります。 いただいたお気持ちはずっと大切にいたします。 次の創作活動を是非お楽しみにされてくださいね♡