2018年 貝塚伊吹のベストソング


10位  小袋成彬『若者のすべて』




フジロックで、披露されたフジファブリックのカバー。音源化はされてない。志村がいつかのライブのMCで言ったように『歌詞というのは時間がたつと違った聴こえ方になる』という言葉を実感した。


9位 Km feet.田我流『夜のパパ』

ZONEの『洗濯物干すのもヒップホップ』というフックを初めて聴いたとき泣いたんだけど、この曲のフック

『夜中にパパはDJ
夜中に作るビート
ママとチェックYoutube
覚えた曲のフック
それがパパの仕事』

にも相当感動した。

ヒップホップのリアルを歌う文化ってどうしても『クサ吸ってハイ』だとか『団地でケンカ』だとか『稼いだ金をナニに使う』だとか、普通の人とハズれた道に行くのがカッコいいとされてるけど、生活のために地道にビートを作って、夜中DJしてちゃんと子供二人育ててるってのも相当『リアル』だしカッコいいと思う。

あとKmくんは曲の作り方を隠さずなんでも言っちゃうのでマジで参考になります!



8位 崎山蒼志『五月雨』

2018年で一番ビックリした音楽体験は断然崎山くんだと思う。独特のレトリックとうますぎカッティングギター。崎山くんのクセのある歌い方と不安定な音程によって思春期の自意識とか恋愛感とかバチバチ伝わってくる。初めて聴いたとき『まだ聴いたことのないヤバイ音楽がここにあった』と思った。


7位 Disclosure『where angels fear to tread』

アップルミュージックのfor youで見つけた曲。ハウスミュージックは大好きだけど、こんな幸福な気持ちになるハウスを初めて聴いた。とにかく聴いたらハッピーになります!バカみたいだけど、マジで

1940年のthe four freshmen fools rush inを丸々サンプリングしている

6位 デヴィッドバーン 『everybody's coming to my house』


トーキングヘッズ、ジャケは見たことあったけどちゃんと聴いたことがなかった。ほぼトーキングヘッズっちゃ、トーキングヘッズだけども、サビ前の、キメがとにかくヤバすぎる。

5位 childish gambino『Redbone』


アマゾンプライムで見た映画『ゲッド・アウト」のテーマソング。この映画胸糞悪いオチ(面白いけど)だけどエンドロールでこの曲が流れると救われる。音楽の力すごい。シンプルに曲が良すぎる。このライブ映像もすごいいい。

4位 tofubeats「RIVER」


映画「寝ても覚めても」のエンディング。この映画、映画館で4回見た。そもそもtofubeatsが劇伴だからって理由だけで一人で見に行ったけど内容がよくて。今の彼女とも元彼女ともこの映画見に行っちゃったりしててあの頃僕がリアル朝子状態だった。んで、この映画見てる人は朝子のことどんどん嫌いになりそうなんだけど不思議なことに「RIVER」が流れることによってギリ嫌いにならない。音楽の力すごい。


3位  Muramasa 『Love$ick』


流れた瞬間誰もが思わず踊りだしたくなるような曲。ビートとスティールパンとラッパーだけでこんな音楽ができるんだと、感動。この手の音楽を言葉で形容するのが野暮。とにかく聴いて!


2位 宇多田ヒカル「あなた」

ライブ映像

2018年ベストラップ曲。愛を歌っているのに愛という歌詞はない。なのにこんなに愛を感じるのは

『あなた以外なんにもいらない
大概の問題は取るに足らない
多くは望まない 神様お願い
代り映えしない明日をください』

母音で『a・i』って何回も踏んでる。マジで恐ろしい。狂っている。

最近宇多田ヒカルの歌詞の中の二人称が『君』から『あなた』になったのは子どもができたことが大きいんだも思う。ってかこれ自分の子どもに向けて歌ってるだろうし。

歌詞には輪投げ理論ってのがあって、普通、抽象的な歌詞であるほど多くの人が共感しやすいんだけど、宇多田ヒカルはその逆、自分に身に降りかかったことを歌にして昇華した結果、多くの人が共感してる。輪投げ理論でいうと逆。輪投げの輪は小さいのに多くの人が共感する。


2018年僕の祖父が亡くなって結構メンタルやられたんだけど、宇多田ヒカルの『道』に救われた思い出もある。

『わたし心の中にあなたがいる
いつ如何なる時も
一人で歩いたつもりの道でも
始まりはあなただった』

宇多田ヒカルが亡くなった母、藤圭子に捧げた歌が、多くの人の『別れ』や『悲しみ』に突き刺さる。僕の場合は祖父だったけど、恋人がいる人、別れちゃった人にも届くんだろうな


1位 kamasi washington 『street fighter mas』


2018年はジャズに出会ったのが僕にとって大きな音楽体験だった。


菊地成孔のマイルスデイビス入門から入って



マイルスデイビスの『Biches Brew』を好きになって

そうなるとジョンコルトレーンも好きになり

コルトレーンの師匠のラヴィシャンカールも聴いちゃったりして

Sun Raに行き着いた頃には



自然とkamasiにたどり着くことになりました。

ジャズを知らない人からするとなんのこっちゃわからんと思うけど、要するに、ジャズの中でもスピリチュアルジャズと呼ばれる宇宙のかほり漂う壮大なイメージが漂うジャズが好きになった。その系譜の2018最先端はkamasi。

初めて聴いたとき宇宙を遊泳するような不思議な気持ちにさせてくれたんだけど、そもそもこれタイトルの通りkamasiがストリートファイター好きすぎて「もしも僕がストリートファイターのテーマ作るならこんな感じ」っていう発想で作られた曲。




ってなわけで僕の2018ベストはこんな感じです。

個人的な思い出の入ったものもあれば、

勤務先のバーで8時間音楽を流さなきゃいけないので、「店で流すのにいい曲」なチョイスもある。

アルバム単位でちゃんと音楽を聴くともなくなった。2018年唯一買ったCDはこのランキングの4位と2位トーフと宇多田だけ(それも特典欲しさに)。

「NetFlixでなんか見たいんだけどなぁ」と気づいたらホーム画面で一時間彷徨う人も多い現代、サブスク音楽においても自分の知らないやつ聴きたいと思っててもAIが勝手に好みに歩み寄ってくれるのであんまり新鮮な音楽体験はできない。結局人に勧められたものが良かったり、僕の中でマイブームなのが「ミュージックマガジン」の年間ベスト企画を読んでApple Musicで検索しまくるといい音楽に巡り合えたりする。

最後に

今までRemixしかやってこなかったけど2018年はイチから曲を作れるようになりました。僕の曲も聴いてみてください


アフェリエイトかよ


























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