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わが子の幸せをたくすエンディングノートプロジェクト

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障害のある我が子と暮らす親の最大の不安を少しでも解消できればと、「親なき後問題」を考えるプロジェクトを始めます。親が元気なうちに何をするべきか、ご家庭の状況に即した解決策を考えて… もっと読む
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おやごころ と なかまのねがい と 職員のおもいと ~ episode in a larger story

90日間にわたって取り組んできたガバメントクラウドファンディング『わが子の幸せをたくすエンディングノートプロジェクト』も、いよいよ最終日となりました。今朝の時点で224名の方から、4,001,000円のご支援をいただいています。これほどに多くの方に、この活動を知っていただけたこと、関心を寄せていただいたことを本当にうれしく思います。ご支援いただいた皆様、ありがとうございました。 これからも一緒にそんな最終日、いぶき福祉会が始まって10,047日目の今日。新しく成人を迎えた3

誰もひとりでは生きていけない 親なき後をつなぐバトン 〜 Interview.007

インタビュー第7回目は、いぶき福祉会の理事長 横山文夫さん。 横山さんは現在のいぶきの前身となる「いぶき福祉会設立準備会」の頃から会長を務め、およそ40年もいぶきを支え、導いてきた方です。 弁護士という仕事を本業としながら、法人の理事長として、時に本質的な経営課題に取り組み、時に客観的な意見を呈する。その絶妙なバランスで理事会を執り仕切る横山さんがどんな思いでいぶきと関わり続けてきたのか、あまり語られることのなかったエピソードとともに親なき後のプロジェクトと今とこれからのいぶ

誰もひとりでは生きていけない 親なき後をつなぐバトン 〜 Interview.006

インタビュー第6回目は、事業部長の池田光巳さん。 池田さんはご自身も障害を持つ子の親であり 親なきあとの問題の当事者でもあります。 いぶきで働き始める前からこの問題に気がつき、 社会を変えることに挑んできた池田さんの思いを語っていただきました。 聴き手・文:篠田花子(ヒトノネ) 15年前のスクールバスの待合で娘が小学生になった頃、特別支援学校のスクールバスを待っているときに、他の保護者の方たちが「この子より長生きしなきゃね」って口を揃えて話をしていたんです。普通ならば、「

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます 昨年はお世話になりました 本年もみんながよりハッピーに、より笑顔で過ごせるように取り組んでまいりたいと思います 2022年もどうぞよろしくおねがいいたします 年が変わって、『わが子の幸せをたくすエンディングノートプロジェクト 【障害者の「親なき後」のためにできること 』も残すところあと7日間となりました。この年末年始にもご支援いただいた方は増え続け、200名を超えました。年末年始のお忙しい中、このプロジェクトに目を留め、ご参加いただけたこと、

2021年のおわりの日

今日は大晦日です。上の写真は今朝、いぶきのグループホームのひとつ『さぎやまホーム』から撮影したものです。思っていたよりも雪の量は少なく、安心しました。これくらいで終わってくれると良いのですが。 グループホームで暮らす仲間たちの中には、昨日までに帰省を済ませた人もありますが、このままグループホームで新年を迎える人もいます。今日はそんな仲間たちと一緒に、グループホームから大晦日の過ごし方をお知らせします。 午前中はまず掃除から。協力して掃除をすすめました。 掃除が終わったあと

なかまのねがい 〜 episode 016 〜

食事や生活リズム・パターンにこだわりを持つ彼が、いぶきに通所を始めたばかりの頃のお話。 強いこだわりがあった彼は、当時いぶきが実施していた宿泊体験にも参加できませんでした。 宿泊が中止になり、急遽お迎えにくることになったお母さん。「みんな帰っちゃうからねぇ。自分だけ帰らないのはわかんないよね。よくがんばったね。一緒に帰ろう」といつでも彼のことを励ましながら温かく受け止めていました。 そんなお母さんが急遽入院することに。 突然始まったショートステイ。今度ばかりはどれだけ帰

今年も残りあと5日

今年も残り後わずかとなり、今日は岐阜でも雪が積もっています。年末差し迫るお忙しい中だと思います。みなさんもお気を付けください。 目標金額3,000,000円、目標支援者数300名で取り組んできた、ガバメントクラウドファンディング「障害者の親なき後を考える わが子の幸せをたくすエンディングノートプロジェクト」ですが、本日12/27の朝の時点で3,207,000円を163名の方からご支援をいただいています。 「岐阜が良い街になってほしいです」 「『親亡き後』は自分にとっても

ありがとねバスケット ~ extra episode2 ~

381名の方からご支援をいただいたクラウドファンディング「ありがとねバスケット」。先日、12月分のバスケットが全国に向けて発送されました。 仲間たちと一緒にお菓子をつくったり、お礼のメッセージをそえたり、みんなで楽しく準備を進めた「ありがとねバスケット」。今日、お届けするのはそんな仲間たちが楽しく準備している様子「ありがとねの中にある物語」です。 いぶきで仲間たちがどのように活動しているのか、その一風景をご覧いただければと思います。 ご寄付はこちらから【外部サイト:ふる

なかまたちのねがい 〜 episode015 〜

休日はどう過ごす?いぶきは通所施設です。月曜日から金曜日、朝から夕方までが基本的な活動時間です。多くの仲間は土日祝日を自宅で過ごします。 「家でもやる」と言って軽作業を自宅に持って帰った仲間もいました。「休日はやることがないから夏休みなんてなければ良いのに」そんなことを言う仲間もありました。 休日をどう過ごせば良いのか? そんなことに悩んでしまう仲間はいます。10年ほど前に初めて移動支援を利用した彼女も、そんなひとりでした。 そんなことやりたいって言っても良いの?移動支

親なき後学習会を行いました12/16

いぶき福祉会の森です。 12月16日(木)の13:00と18:30に2回に分けて、「親なきあと」相談室関西ネットワーク代表理事の藤井奈緒さんをお招きして親なき後学習会を行いました。10日間ほどの募集期間でしたが、親御さんやご家族、支援者の方など90人を超える方からお申込みいただき、親なき後問題に様々な方々が困っていたり、関心をもっていることをあらためて感じました。 藤井さんより、実際のエピソードを交えながら、親なき後に必要なことや実際のエンディングノートの書き方を家族の目線

おやごころ 〜 episode 014 〜

娘「沙那」は、現在第二いぶきでお世話になっています。入所が2015年ですから、本巣特別支援学校を卒業してもう6年になります。 娘の障がいはダウン症です。ダウン症といっても、その発達の状況はまちまちです。娘の場合は、言語能力が低く、自分の意志や気持ちを伝えられないことや、精神的に不安定になりがちです。職員や仲間のみなさんにずいぶんと迷惑やご苦労をおかけし、心苦しく思っています。 また、ダウン症はその容姿から比較的判別しやすい障がいですが、今から思えば、当時の自分は全くのド素

おやごころ ~ episode013 ~

百花(ももか)が誕生したのは、2001年2月20日。 妻が出産する時、わたしも立合いました。その時、何か上の二人の娘とは表情が少し違うなと感じましたが、特別心配することなく、妻と百花が産婦人科を無事退院するのを楽しみにしていました。 出産翌日、私の仕事場に妻から何か心配気な声で、「子どものことで話したいので、今日仕事帰りに産婦人科へ寄ってほしい」と電話が掛かってきました。「どうしたの?」と尋ねると、「ダウン症かもしれない」と言われました。突然のことで、私は妻にどう答えて良い

中京テレビに取材していただきました

12月10日に中京テレビ夕方の情報番組キャッチ!で「エンディングノートプロジェクト」について放送されました。 今回の取り組みが新聞で記事になったことがきっかけになっての今回の取材。いぶきの大野さん、中村さんへのインテビューを中心に親御さんの不安、お子さんやエンディングノートへの思いを丁寧にとりあげていただいています。 放送の内容はこちらの中京テレビNEWSのYouTube公式サイトからご覧いただけます。 こうして、多くの人たちと一緒に考えるきっかけをいただきながら、「親なき

10000日のありがとうの報告②

11月22日と23日に行われた「10000日のありがとうイベント」の報告の2回目。今回は初日に行われた保護者の方によるトークセッション1日目です。 登壇していただいたのは第二いぶきの土田さんと吉田さん。 トークのなかでは、第二いぶきに通うようになったきっかけ、子どもに障害があるとはじめて知った時の思い、エンディングノートの作成に関する思い、最近マイナンバーカードの作成で苦労していることなど語ってくれています。 お二人の語られるお話から、お子さんへ対する思いやこれまで大切に