見出し画像

精神障がい者が就労を継続するために意識するべき5つのことがら


私の職場は企業の特例子会社で、精神障がいを持った社員が多数在職しています。
精神障がい者は勤務も不安定で突発休も多く、長期間就労を継続するのは簡単ではありません。病名や特性によって対策はさまざまだとは思います
が以下に精神障がい者が企業で就労するにあたって心がけておくと良いことをまとめてみました。

また障がい者を雇用する会社側が配慮すべきことにも触れてあります。障がい者が会社で就労を継続するには障がい者自身の努力だけでは限界があ
ります。会社の理解と配慮が不可欠です。

<精神障がい者が就労を継続するために注意すること>
1. 自己管理とサポート: 精神的な健康を維持するためには、自己管理が重要です。適切な服薬や定期的な通院治療、十分な休息をとること、自身のストレスを管理する方法を学ぶことなどが含まれます。また、必要に応じて専門家(地域の就労支援センター等)や会社のサポート体制を活用することも重要です。私の会社では臨床心理士や精神社会福祉士などの専門家が社内に在籍し定期的に本人、職場の上司、地域の就労支援センターの担当者を交えた面談を行っています。

2. コミュニケーション: 精神障がいについては、周囲の人々とのコミュニケーションが重要です。必要なサポートや理解を得るために、上司や同僚とオープンに話し合うことが大切です。どのようにサポートが必要なのかを具体的に伝えることで、働きやすい環境を作ることができます。入社の際に人事担当が「配慮してもらいたい事柄」を本人から聴取するといいです。人事は職場の上司に配慮事項を共有し、職場の上司は必要に応じて職場のメンバーに配慮事項を説明します。

3. ワークライフバランス: 仕事とプライベートのバランスを保つことも重要です。適度に休息を取ることや、趣味やリラックスするための時間を確保することが精神的な健康をサポートします。精神障がいの方は職場で気を使い、会社にいるだけでメンタルもフィジカルもへとへとに疲れます。効果的なストレスマネジメントのスキルを身につけることがおすすめです。私の個人的なおすすめは「ヨガ」です。レッスンの間はインストラクターの指示に従って体を動かすだけで、いろいろな心配事を忘れる時間を過ごせ、特にメンタルに効果的だと思います。

4. 助けを求めること: 仕事上で困ったことや、サポートが必要な場合は、遠慮せずに助けを求めることが重要です。上司や人事担当者、専門家に相談することで、問題解決や適切なサポートを受けることが期待できます。自らSOSを発信できることは大事なスキルです。始めのうちは上手くできない方も多いと思いますので、会社は定期的に面談のスケジュールを設定するといいです。サポートが必要なくなれば面談の回数を減らしていけばいいのです。

5. 自己肯定感の向上: 精神障がいを抱えることで自己に価値がないと感じることがあるかもしれませんが、自分自身を受け入れ、自己肯定感を高めることが重要です。自分の得意なことや成し遂げたことに焦点を当て、自信を持つことで、働く上での自己成長を促進することができます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?