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日本の医療費増大は高血圧基準を下げたせい?

私も過去10年以上、高血圧と診断され薬を飲んでいるが、この本を読んで考えが変わった。薬を飲まなくても血圧は140-100程度だ。いまは
降圧剤のリスクを考慮し、薬を止めて様子を見ている。

高血圧のほとんどは 薬はいらない! ──50歳・男性で155は正常値  大櫛陽一

という本では、50歳の男性の155は正常値だと主張している。

健康診断で血圧が高いと判定され、医者にかかると、ほとんどの場合降圧剤が処方される。日本で最も多く処方されている薬であり、70歳以上の人の半数以上が服用している。この市場は日本では年間9000億円もの大きさがある。

日本人の高血圧が増えた理由は、診断基準が下げられたことだ。基準を下げると、高血圧とされる人が増え、患者数や製薬企業の売上も増える。診断基準は、医療業界内で政治的な圧力によって決定されている。

お金がかかっても病気の予防につながるのであれば問題ないのだが、降圧剤は血圧を下げるものの病気の予防効果は限定的で、脳梗塞などの副作用がある。複数の研究で、降圧剤で血圧を20㎜Hg以上下げると死亡率が高まることが示されている。現代の日本人は栄養状態が良くなり、脳内出血が減少し脳梗塞が増加している。そのため、降圧剤で強引に血圧を下げることは却って脳梗塞のリスクを高め寿命を縮める結果になる。

ざっとこのような主張だ。

欧米の製薬会社の利益のために日本の医療費が爆上がりしているのなら大問題だし、少なくとも日本人の血圧と死亡率について再検証が必要ではないだろうか。

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