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[クラフトビール] 2021年に入っていたブリュワリーのメンバーシップ: まとめ

2022年も半ばになり漸くこの2021年を振り返ったまとめ記事を書くことができた。
2020年に続き、2021年も家でビールを飲む状況が多く、結果的に入会していたボトルクラブ(会員限定のビールを購入したり、タップルームで割引が受けられる制度)の数も増えて5か所となった。
以下に各メンバーシップの雑感を書いてみた。

2021年のボトルクラブ

Kooks Club - Humble Sea Brewing

2020 年に引き続き、2021 年も Kooks Club のメンバーに加入。2021 年のKooks Club は $350 の会員のみ。なお、2022 年分は 45 分程で定員になり締め切ってしまったらしい。Kooks Club は2020年から始まったので、今回が 2 年目。運営側もいろいろとまだ新しいことも多く柔軟に対応してくれた印象はある。

会員特典
・Kooks 限定のボトル 500mlボトル 2 本 x 6 リリース 計 12 本
・メンバー限定のセラーボトルの販売(オフィシャルには明記無し)
・一般販売が開始される前にPre-orderが可能
・Kooks 限定リリースイベントへの招待
・Taproomおよびオンラインでの購入に対して割引価格
・Kooks ロゴ入りの45缶入る缶クーラーバッグ
・パーカーやグラス等 Kooks Club グッズの購入
・Kooks Club 専用のFBグループへのアクセス
・Kooks 専用のemailで何かあったときにはすぐにブリュワリーに連絡可能
・Proxy を一人指定可能

2022 年度は Kooks ($350) と Super Kooks ($500) があり、Super は限定ボトルが各種3本+ $80のギフトカード付。また、Oznrアプリ経由での購入手続きに変更。

2021年のKooks 限定ボトルはこちら。

2021年 Kooks Club 限定ボトル

2021 Kooks Blend 1
Bourbon Barrel Aged Stout
A blend of stout aged in bourbon, vanilla, and salt barrels conditioned on vanilla beans

2021 Kooks Blend 2
Bourbon Barrel-Aged Wheat Wine Imperial Stout Blend

2021 Kooks Blend 3
Blend of Saison Aged in Agave & Bourbon Barrels

2021 Kooks Blend 4
Barrel Aged Imperial Stout-Porter, conditioned on Raw Coconut
Three separate barrel-aged beers blended to taste. Once blended, this beer was conditioned on raw coconut.
Barrel 1 — Imperial Stout aged for 13 months in a HH Bourbon barrel
Barrel 2 — Imperial Stout aged for 19 months in a rum barrel
Barrel 3 — Imperial Porter aged for 12 months in a coconut rum barrel

2021 Kooks Blend 5
Barrel Aged Sour IPA
Blend of Brett Socks and mixed fermentation quad IPA

2021 Kooks Blend 6
Barrel-Aged Blend of Barley Wines
Barrel 1 - honey barleywine aged in new American oak for 6 months then racked to George Dickel bourbon for one year.
Barrel 2- barleywine 11 months in 12 yr old Early Times bourbon.
Barrel 3- barleywine aged 27 months in George Dickel

上記とは別に、Kooksのメンバー費用には含まれていないものの、Kooks 向けのリリースとして以下があった。

For the Kooks
Añejo Mezcal Barrel Aged Stout

今年もどれも美味しかったが、個人的に印象に残っているのはやはりスタウトやバーレーワイン系。特に For the Kooks のメスカル樽の風味はすごかった。そして、Blend6 のリッチさと様々な樽でエイジされたビールのブレンド由来の複雑さ。Blend5 も美味しく飲めたが、Sour IPA は扱いが難しいのかボトルを開けた途端に噴出してしまった(他の人からも同様の報告があった)。

2021年も無事に7月に Kooks Club のイベントが開催され、その際には For the Kooks のマグナムボトルを Drew 氏本人が注いでくれた。イベント中にはボトルの販売なども行われていた。一方で、2020年は新しいビールを無料で数種類テイスティングさせてくれたり、ブルワリーツアーやファウンダーとの交流ができたが、今回はそれが無かったので残念。2022 年度に期待。

2021年のKooks イベントより

毎週行われる新しい缶やボトルのPre-saleは今年もかなり利用したので、よい特典だと思う。また、Pacificaに新しいタップルームができたので、そこでのKooks割引はかなりの頻度で使用した。

こちらのKooks Clubのグラスは気に入っていてかなりの頻度で使用しているグラスの一つ。

おすすめポイント:
・希少な樽でエイジされたメンバー限定の美味しいバレルエイジが飲める
・缶やボトルなどの先行販売
・グッズや割引等の特典が多い

2022年はSuperではなく通常のKooks Clubで更新。

SARA's Cellar - Sante Adairius Rustic Ales

SARAのCapitolaにあるブリュワリー兼タップルーム

2021年からようやくメンバーになることができたSARA's Cellar。こちらはストイックに、ボトルの提供に重点を置いている。一年で$300。

会員特典
・メンバー専用ボトル 6種類 x 1本 (追加でそれぞれもう1本購入可能)
・メンバー優先のボトル 6種類 x 1本 (追加でそれぞれもう1本購入可能)
・SARA's Cellar ロゴ入りグッズ  (2021年はキャップ)

三か月に一度リリースがあり、毎回 3 本、そして2021年は各回 3 本の内 1 本もしくは 2 本がメンバー専用のボトルで残りがメンバー優先販売のボトルだったと思う。Proxy(他の人を経由しての受け取り)も可能だけど、ProxyもSARA's Cellarのメンバーの必要がある。

2021年のメンバー限定ビールは以下

写真は6本中の5本

Cicadia Sounds, a Barrel-aged Saison with Guava and Nectarines
Effects of Change, a Gin Barrel-aged Saison with Tangerines
Pioneer Plaques, a Barrel-aged Saison with Blueberries
Each a Lttle Token, a Barrel-aged Grisette with Nectarines
Leading Lines, a Barrel-aged Saison with Cherries and Vanilla
Silent Spaces, a Barrel-aged Saison with Spelt and Buckwheat

Leading Lines は一本友人にプレゼントし一本はセラーに入っているのでまだ飲めていないが、結論としてどれも本当に美味しかった!SARA のセゾンはバランスが良くスムーズでフルーツを旨く使いこなしている。特にアプリコットやネクタリンといったストーンフルーツ系は一つ頭が抜けている気がする。

おすすめポイント:
・世界規模で有名な美味しいブリュワリーが得意とするセゾンの限定少量生産のものを飲むことができる。
・他のところに比べるとクオリティーが高い割にはお買い得: 750ml x 12本で$300)
・メンバーしか手に入らないSARA's Cellarグッズ

一方で、AnniversaryのビールやWest Ashley Cuveeなど列が出来そうなビールは含まれないのでそこは注意が必要。

Hanabi Lager 

こちらも2021年よりメンバーのメーリングリストに入ることができ、季節ごとのリリースを購入することができた。

会員特典
会員と言ってもメーリングリストに入り、発売時に購入できるだけなので、年会費は無い。三か月ごとに限定のラガーがリリースされ、各回6本で$90。

2021年に販売された4本

Hanabi Lager は世界的に有名なナパのカルトワイナリー Screaming Eagle のワインメーカーである Nick Gislason 氏によるブリュワリー。花火師の資格も持ち、自らにより手作りの施設でビールをつくっている。

2021年のリリースは以下の4種類

Spring 2021 - Barke Vienna Style Lager
Summer 2021 - Francin Helles Style Lager
Autumn 2021 - Bere Helles Style Lager
Winter 2021 - Bojos Bohemian Pilsner Style Lager

それぞれのリリースの前に書かれている Barke 等は使用されているバーレー(大麦)の種類で、Hanabi Lager のこだわりを感じることができる。リリース時のメールにはどのようにしてその種類のバーレーを発見し手に入れたのか、そして各回のビールに対してどの様な拘った製法を用いたのかが細かく記載されているのでそれを読むだけでも面白い。

Hanabi Lager はタップルーム等の訪問できる施設はまだ無くオンラインでの購入のみ。

おすすめポイント:
・他では飲むことがほとんどできない希少かつ拘りのラガーを飲むことができ、各リリース時のNick氏の製造過程(あるいは材料を探す過程の冒険)メモが面白い。
・会員費が無いので好きな時に買うことができる。

Mad Fritz Membership - Mad Fritz 

ブリュワリー施設

数年前よりメンバーとして入っている Mad Fritz。こちらは一部オンラインで購入できるものの、一般流通はほとんど無く、メンバー向けのボトルも一般販売されないものが多い。ワインメーカーでもある Nile(ナイル)氏がつくるビールはワインの様にテロワール(土壌)を重視し、水源にもこだわっている。また、今はあまり作られなくなった昔のビールであるグリュートやグリセットも味わうことができる。すべてのビールは樽で多かれ少なかれエイジされ、それが Mad Fritz 独特の味を出している。

会員特典
3種類のビールがメンバー向けに年4回リリースされ、毎リリース3本、6本、12本から選ぶことができる。3本のメンバーシップだと、年間で12本(12種類)味わうことができ $324。
メンバーディスカウントで通常のビールが15%引き。

以下は2021年のボトル。

The Old Deer and Fawn - Winter Spice Ale
The Larks in the Corn - Blue Corn Pale Ale
The Peacock and Jupiter -  Witbier / Blanche
The Fox and the Grapes -  Wine Grape Ale
The Rabbits and the Frog - Kuyt Ale (14 世紀頃のオランダのビール)
The Donkey and Thistle - Pale Lager
The Wind and Sun - Belgian Strong Ale
The Rooster and the Partridge - Hefeweizen
The King and the Frogs - Liege Ale (10 世紀頃のスペルト麦を使ったビール)
Local Origins - Farmer's Ale (Plum Project)
Humulus Lupulus - Oast House Ale
The Old Man and Death - Imperial Rye Stout

個人的には 昔のビールを再現した Liege Ale と Kuyt Ale が好み且つ歴史的にも面白く、製麦過程含めて自分達でやっている Oast House Ale も美味しかった。ここのビールはワイン等と近いアプローチをとっており、同じ名前のビールに関しても毎回同じ味にすることを目標にするのではなく、そのタイミングで使える最高の素材(水も含む)を選択してるので、ロットによって味が異なるのも特徴。

メンバー用のボトルは配送で受け取ることもできるが、Nile 氏自らがビールを注いでくれるリリースパーティーも開催され、そこではメンバー用のボトルだけではなくその時点でのラインアップ十数種類を全て何度でもテイスティングできる。まだメンバーもそこまで多くないのでアットホームな雰囲気で楽しめるので非常に良いイベントだ。注いでもらうときに新しいビールに関する情報も聞ける。

おすすめポイント:
・ほとんど流通していないこだわりのビールを飲むことができる
・メンバー向けのビールほとんどがメンバー専用、一般購入はできない
・ボトルリリースパーティーで(復活後には)ブリュワリーの皆と気軽に会話することができる

Ambassadors of Sour - The Rare Barrel

昨年までは Blender's Choice という一般発売のビールのなかから年 4 回お薦めを選んでくれるコースの会員だったが 2021 年は Ambassadors of Sour (AoS) という会員専用のボトルを購入することができるコースに変更。

結果、The Rare Barrel の神髄ともいえる美味しいサワー 4 種類と AoS ロゴ入りのグッズをもらうことができた。

会員特典
・年4種類のAoS限定のボトル 各4本
・タップルームやオンラインでの購入、そして送料が15%オフ
・Pre-saleで一般よりも早く購入することが可能
・名前入りメンバーカード兼栓抜き
・AoSグラス 2個 とピンバッジ (2021年度)
・6本のボトルが入るAoSロゴ入りトートバッグ

2021年のボトル4種類

2021年のボトルのテーマはトレイルということで、ベイエリアに実際にあるトレイルの名前がついている。

Steep Ravine - Golden Sour Beer aged in Oak Barrels with Chenin Blanc Grapes and Dry Hopped with Mosaic
Albany Bulb - Golden Sour Beer aged in Oak Barrels with Peaches, Apricots, Pineapple, Grapes, and Cherries
Diablo Summit - Mixed Fermentation Beer Aged in Apple Brandy Barrel with Newton Pippin Apples
Tomales Point - Golden Sour Beer aged in Oak Barrels with Satsuma Mandarin Orange Dry Hopped with Citra and Mandarina Bavaria

いずれも旬の果物をいくつも使ってつくられており、あまり他では見たことの無い組み合わせのものも多い。各種4本セットなので、セラーしながらちょっとずつ変化を楽しみながら飲めるのも良い。
The Rare Barrel は新しいサワーをかなり頻繁にリリースしているので、割引価格で先行してそれらを購入することもできる。

2021年度の特典

おすすめポイント:
・種類が多い!サワーをいろいろと試してみたい人には本当におすすめ。
・375ml のサイズ感はサワーを飲むのにはちょうど良い。
・本数の多いTierでは他ブリュワリーとのコラボやセラーされた秘蔵のボトルも含まれる

2022年のボトルクラブ

上記に加え 2022 年は Russian River Brewing の Cellar Society のメンバー無事になることができたので、更にビールまみれの一年になると思われる。Cellar Society に入る代わりどれかを辞めようと思っていたのだけど、どれも素晴らしいので結局全部をキープすることになってしまった。

なお、2020年のボトルクラブのまとめはこちら。

Instagram: @ibubeer
Twitter: @IBUbeer
ブリュワリー訪問ブログ: いつでもビールは旨い! - サンフランシスコでクラフトビール旅


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