日記　2023/4/28

5月に入ってくる中途の新人さんの歓迎会幹事を任されてしまった。幹事なんて友人同士でもろくにやったことがなく、ましてや会社の飲みなど行ったことすら少ない。午前中はそのことで頭が一杯になってしまい、ろくに仕事が手につかなかった。30を一年以上も過ぎて情けなさすぎる。
初めてでもできるだけスマートにこなしたい。せめてスマートに見えるように。見栄っ張りだからね。

その新人さんの研修カリキュラムを考える時間があった。といっても考えていたのはほぼ先輩たちで、ぼくは適当に相槌を打つだけ。そもそもぼくもこの会社に来てまだ半年ほどで、教えられることなど数少ない。
みなで新人さんの職務経歴書を覗き込み、あーだこーだと意見を言う先輩たち。ぼくはこの手の書類を見るたび必ず、星の王子さまの「本当に大切なものは目に見えないんだよ」というフレーズを思い出す。
ぼくが本当に知りたいのは、プログラミング言語の使用歴や、マネジメント経験の有無とかじゃなくて、その人がどんな人生を送ってきて、どんな食べ物が好きで、どんなものごとに感動するか。わかりやすい数字や固有名詞の羅列でその人を知った気になってはいけないと思っている。でも、3ページに渡る頼り甲斐のありそうな彼の経歴を見て、ほっと安堵するぼくも確かにいた。面白い人だといい。

結局また外に出しておいた月下美人、昨日黒くなっていたところは本格的に枯れてしまっていた。失意のうちに弱ったところを切り取り、室内に入れた。
調べたところ寒さに弱い月下美人は耐寒できる温度をクリアできているだけではダメで、急激な気温差に晒すのもNGらしい。このところ昼暑く夜寒いので、かなり負荷が高かったのかもしれない。申し訳なさでいっぱい。しばらくは室内で様子を見てみることにする。今年ちゃんと蕾をつけてくれるだろうか。