【🇲🇳－20℃】女子大生3人、モンゴル卒業旅行に行く【遊牧民ツアー編】

2024年4月24日 22:32

こんにちは！イボイノシシです。
前編から読んでくださった方、本当にありがとうございます！！！
いいねを押すと4分の1の確率でマウンティングキタキツネが見られます。

今回は4日目～6日目のツアーについてです。

利用ツアー会社

ツアー会社は新ズーチトラベル社を利用しました。いや、何その会社？？って正直思いました。

30年前のサイトのような安心感~~怪しさ~~たっぷりですね！！！

私たちはMO-1023「遊牧民のゲルホームステイツアー・ゲル２泊3日間」に参加しました！めちゃくちゃ満足度が高かったのでおすすめです！
到着初日と最終日は、空港→ホテル、ゲル(遊牧民の家のこと)→空港の送迎付きに変更しましたが、合わせて1人5000円で対応してくださいました！
ウランバートルのホテルは、空港→ホテルへの送迎だけで1人10000円ほど高め有料オプションのところが多かったので、片道2500円なら安いと思います！

ちなみにガイドさん曰く、
希望すればモンゴルの違法風俗にも
行けます！！！！！(推しポイント)

他サイトでは、2泊3日遊牧民ツアーの相場は1人7万円～10万円ほどだったので、我々は思いました。

このサイト、怪しすぎるッッッ！

ツアーで安さの理由を訊いたところ、他のツアーでは本当のゲルっぽくなく、トイレやシャワーもついているけれど、観光客が求めているのはそれじゃないと社長が分かってるから、このツアーは本物の遊牧民の暮らしが分かるようになっている、とのこと。

つまり、3日間シャワーは浴びれません！！
ほぼ野糞です！！💩

そのため、付き合いたてのカップル、旅行を機にあの子と付き合おうとしているあなた

モンゴルに行くな！！！！！

【4日目】遊牧民ゲルホームステイ1日目

さて、ウランバートルから車で1時間、田舎へ向かいます。

亀石と言われるでっかい亀のように見える石のところへ。正直、我々はあまり感動しなかった。

途中、ガイドさんの厚意でデパートに寄ることができました。
以下、購入品を紹介します！

モンゴル力士トランプ

私はこれがッッッ！！　
とても欲しかったッッッッ！！

上記のウランバートルのノミンデパートには実はなく、様々なお土産屋さんを探しても見つからず諦めたその矢先にありました……！
あの…………普通のデパートで、力士トランプ買う人いるんですか？！

ツバを浴びる

そのあとは車に乗ること30分。
あれ、、、？

まさか、、、？

野生のラクダだー！！！(野生ではない)

もちろん飼い主はいるらしいですが、ガイドさんも「あ、全然触っていいよ～触っていいよ～」と言ってくれ、触ったところ、無事ツバを吹きかけられました😇
ズーチトラベルさんの、このゆるい、ツアーぽくない空気感が好きでした。

ラクダ乗り体験

そのあとは亀石の近くでラクダ乗り体験をしました。40000トゥグルグ(2000円くらい)でした。

私のラクダは体重に耐えかねたのか、動いてくれず、スタッフさんたちが
　　　　　「ツォ！！ツォ！！！」
と謎の掛け声を発したら動きました。そのあとはお土産やさんに。

ゲル到着！

到着すると早速、2匹のわんちゃんが出迎えてくれました！！
最初は警戒心マックスだったので、狂犬病怖い……とか思ってあまり撫でられなくて、今思うとごめんねって感じです。
ゲルに入ると、おばあちゃんとおじいちゃんがお菓子を置いて迎えてくれました！

左のお菓子は、Ааруул(アーロール)というヨーグルトを固めたもの。ヨーグルトらしい酸味もありつつ、チーズのような硬さと甘味が特徴。

真ん中の青いものは、ロシアのсгущёнка(スグションカ)という練乳で、揚げパンにつけたり、紅茶に入れて食べました。ロシアではソ連時代から身近なお菓子として愛されているのだとか。いつ、ロシアからモンゴルに入ってきたのか気になります。

右の、このシンプルな揚げパンはБоорцог(ボルツォグ)といい、そのままでも美味しいし、奥にある、モンゴルの甘くない塩入り紅茶сүүтэй цай(スーテーツァイ)に入れたりして食べます。

スーテーツァイの飲み方はかなり自由で、揚げ餃子のхуушуур(ホーショル)もこの中に入れてスープとして飲むので、具材はもうデザートもおかずも何でもアリです。

このスーテーツァイ、札幌のモンゴル料理レストランで試して苦手意識があったのですが、本場のものはミルク入り麦茶っぽく、さっぱりしていて飲みやすく感じました。
やはりご当地料理は、現地の空気感と共に味わった時が一番美味しいです。

そのあとは自由時間。私は少し疲れたので昼寝しました。

集団行動苦手マンなので、ツアー特有のギチギチスケジュールじゃなかった点、私にとって最高すぎました。

起きたあとはトイレへ。感動したのが、

わんこがトイレまで案内してくれました！

無事かトイレの中まで確認してくれました。
茶色のはもちろん家畜の💩
ツアーに参加する時はくれぐれもトイレットペーパーを忘れないで下さい。

トイレからもどると、遊牧民のおじちゃんが手を振ってくれ、私がモンゴル語がわからず慌ててたら、おじちゃんが私の腕を組んで案内してくれ、とっさに

(こいつ、エロじじいじゃねえか……..！😡)

と思ってしまい非常に申し訳なかった。
牛、ヤク、ロバの水飲みに案内してくれただけでした。

そのあとは夜ご飯を食べて終わり。おばあちゃんのゲルでご飯を食べていると、

犬や家畜は遊牧民の仕事のためですが、猫はただの愛玩動物だそう。
このとき私は忘れてました。

自分が重度の猫アレルギーなことを……

可愛くて10分撫でてたら、自分たちのゲルに戻った後鼻水がとまらず不眠になりました(バカ)

さらに、ゲルの真ん中で石炭を燃やして暖を取るのですが、石炭が足りず、生まれて初めて凍死を覚悟しました🥶
ゴールデンカムイの白石の気持ちが死ぬほど分かりました。そう、寒すぎると人間は動けなくなり、思考も一切働かなくなるのです……….。

さて、ドキドキ遊牧民ライフ1日目を終えた感想として、やっぱシャワー無しはつらいなあと感じました。
遊牧民と日本人ではそもそも汗腺の作りが異なるように思います。

一方、それ以外は、結構快適じゃん！！と思いました。自然の厳しさの中で暮らすと、人の優しさが際立つ気がします。
何千年も前から同様に、石炭で暖を取り、料理をしながら、家族で支え合いながら生き抜いてきた騎馬遊牧民の姿を想像しました。同時に、チンギス・ハーンはこんな屈強な民族の中で天下を取ったのですから、そりゃ世界征服もイケる！って考えちゃうよなあ、と思いました。

この生活では資本主義の入る余地がなく、もっとシンプルな生き方、つまり人間と自然が調和して生きていく姿や、人間同士にも人間のありのままの助け合う優しさが見られる気がしました。

【5日目】遊牧民ゲルホームステイ2日目

家畜のふんの処理

朝食を食べたあとは、おばあちゃんが昔着ていたという民族衣装をお借りして、家畜のふんの処理です。

そのまま着たので鬼の着ぶくれしている私
顔がめちゃくちゃ辛そうで見るに耐えなかった

朝食でも昨晩の夜ご飯をアレンジしたラム肉が出ましたが、あら不思議。
モンゴル5日目にしてラムの臭さを感じなくなりました。

ガイドさんが、モンゴル人にとって豚肉は臭くて食べられないよ！って言ってましたが、こういうことなのか！と謎の納得。

股の危険を感じとる

そのあとは1時間の自由時間。
前日は鼻炎と寒さによりほとんど眠れなかったので昼寝しました。

起きてトイレに行ったあと、自分しかいない
ゲルにおじいさんが無言で入ってきた際には、

　ここでレイプされるんじゃないかッッ？！😱

と死を覚悟しましたが、またもや同じく乗馬体験に案内してくれただけでした(まじごめん)。

犬が増える

そのあとは乗馬体験をしました。
写真を載せたかったところなのですが、引くほど運動音痴！なので、馬に乗ることが精一杯すぎて、片手でスマホで写真を撮ることができませんでした😭

何が起こったか簡潔にまとめると、

乗馬中、他の遊牧民の居住地に近い場所を馬で走る🐎
↓
走る馬を誘導していたわんこたちが、その地区のわんこと喧嘩し始める💥
(まさにDog-eat-dog world)
↓
なんやかんやあって、和解
↓
犬が1匹増えた！！！(＋🐶)

これはよくあることなのか？とガイドさんを通しておばあちゃんに訊いたら、「うーん」と首をかしげてました。

さて、冬のゲルツアーの良いところは遊牧民の仕事量が少ないため、いっぱいモンゴル語を学べたり、ごちそうが食べられたりするところです。
そのあとは、スーテーツァイを一緒に作りました。

夏に集めたヤギのミルクを外でずっと凍らせておき、飲む時にアツアツのお湯で解凍するそう。
生活の知恵が見られます。

ごちそうバーベキュー

ガイドさんから、「今日の夜ご飯はバーベキューだよ！」と言われて朝からウキウキだったんですが、　

これが…バーベキューだと？！！！

ヤギの胃袋に肉や野菜をつめつめしたものらしいです。味は、、、

うまい！！！最高！！！
特にじゃがいもが甘くて美味しい！！！

だし汁をいれず、塩とコショウだけで料理するのがモンゴル料理の特徴らしいのですが、
ヤギ本来のうまみが溢れていて、肉汁や胃袋の皮まで全て美味しかった。

モンゴル1日目にこれが出てきていたら私は卒倒していたかもしれません。多分人間は、土地に5日以上滞在すると味覚や感性が変わるのでしょう。

そのあとはまったりテレビを見たり、おじちゃんとFacebookを交換したり(~~やはりそういう目的……？！~~)。

ガイドさんの通訳も交えて、おじちゃんたちの話を聴いていたところ、おじちゃんは、おばあちゃんの再婚相手であり、彼の実の子供がいないと知りました。
だから娘みたいな年頃の私たちとのふれあいをあんなに愛おしそうに喜んでくれてたんだ！と納得し、ちょっと泣きそうになりました。

…………………と美談で終わらせたいところですが、おじちゃんとFacebookを交換してから7日くらい、ツアー中の深夜や、日本帰国後も連続で、Messengerで❤、又はI love you!のメッセージばかり送られてきました。

おじちゃん、5日間くらい既読スルーしてごめんなあ……。もう最近は❤メッセージは来ません。

約50年ぶりの大雪

2024年は、モンゴルは約半世紀ぶりの大雪で、家畜が大量に死んでしまったそうです。政府が遊牧民に対して家畜やそのエサを無償提供したというニュースが現地でも報じられていました。

ガイドさんに訊いたところ、遊牧民の減少を防ぐためにも、もともと遊牧民と普通の人では税率や学費が全く違うそうです。
しかし現状として、遊牧民は減っており、都市であるウランバートルに人口が過集中してしまい、都市は都市で車社会であるため、大気汚染が酷くなっている、という社会問題があります。

都市部の人に比べ、遊牧民の収入(カシミアや家畜の肉など)はこのように天候に左右され、不安定であるため、彼らの一部が経営戦略として、このように観光業も営んでいるのです。

モンゴルという国はまさに、ポスト社会主義を経て、完全なる貨幣経済・資本主義の世界に移行していく過渡期にあるのだと感じました。

なんとなく、コロナが始まった2020年を思い出しました。
あの頃から、日本の不景気もその1つですが、変わっていく不安定な世界の中で、刹那的な安定とか幸せを求めたいと思う一方で、変わっていく価値観の中で揺るぎない「豊かさ」は何なのかをずっと問われている心地が私はしていました。

そのあとは3匹の犬と一緒に満天の星空を楽しみました。ああ、明日でみんなとも、そしてモンゴルともお別れか…と思うと寂しくなりました。

この日は朝一番に、昨日寒かった！！と伝えたので、石炭を朝に2回継ぎ足してくれるおばあちゃん(ホントありがたい)が、夜中に何度も沢山の石炭を持ってきてくれましたが、

暑い暑い暑い！！！！！！🥵(←初めて使った)

前日のアレがあったためとても警戒しており、貼るカイロ2枚セットし、コートも着て寝ていたので、身体中から汗が噴出し続けているのを感じ、今度は暑すぎて逆に寝られませんでした(でもおばあちゃんたち本当にありがとう😭)。

【6日目】遊牧民ゲルホームステイ3日目(最終日)　

おじちゃん達とのお別れ

早朝の便での帰国であったため、夜中の3時に起床したにもかかわらず、おばあちゃん達は私達のためにわざわざ起きて、お土産までくれました。

ついでにこのボルツォグの作り方も教えてくれました。

ガイドさんの車に乗る前には、別れ際に、おじちゃんとおばあちゃんと、モンゴル人が親愛を表すときにするという、ほっぺにチューしながらのハグを交わしました。アジア圏らしくない文化で素敵だと思いました。

いくら生計を立てているとはいえ、国籍も言語も違う全くの赤の他人に、皆がこんな風に優しくできるわけではないと思います。将来のビジョンとかそういう難しい事は置いといて、単純に自分もそういう人間になりたいな、と思いました。

チンギス・ハーン国際空港へ向かう

行きと同じく1時間かけて空港へ。
ずっと疑問だった、「モンゴル人が日本人にあんなに優しい理由」をガイドさんに訊くと、

「日本はモンゴルが民主主義になったとき、
貧しかったときに、いっぱい支援してくれたから好きなんだ。日本に頼れば助けてくれるって気持ちがあるんだ。」
と話してくれました。

ここでは社会主義、民主主義の是非はともかく、モンゴルにとって、敗戦後の貧しさから成長した日本の姿は、ある種のロールモデルになっていたのかもしれないし、モンゴル人と日本人が、国境や時代を越えて貧しさを共有したことで、団結力や絆が生まれたのではないかと思いました。

同時に、苦しい過去を忘れたとき、人間はどうなるのか疑問に思いました。そのあとは、ガイドさんからモンゴル語のことわざを色々と教えてもらいました。

真鍮も金のそばにいると黄色くなる(朱に交われば赤くなる的な……いやならんだろう)

貧しい人は余裕があるが、金持ちになると傲慢になる

ガイドさんはウランバートルでお金持ちになった友人の話をしてくれました。お金持ちになったとたん、経済的な価値を生むかどうかで友人すら判断するようになったのだとか。
「お金持ちになるとケチケチしだす」とガイドさんは言っていました。　

私は貧しい方がケチケチしてるイメージを持っていましたが、ウランバートルでエゲツないクラクションを鳴らす人々(車に乗ってる時以外は優しいらしい)と、遊牧民の姿を見たとき、それは一部正しいのかもしれないと思いました。

チンギス・ハーン国際空港到着！

チンギス・ハーン国際空港は日本とモンゴルの企業が協力して建設されたそうで、
日本とモンゴルの国交の友好を表す象徴らしいです。

チンギス・ハーン国際空港は新千歳空港よりも小さいくらいの規模感で、これから日本に留学するだろう人の家族がいっぱいいて、力士みたいなでっかい父親を含め、みんなで別れを惜しんでいる姿が印象的でした。

なぜかカフェでアメリカ南部の名物、ベルベットケーキを食べました。
Irishとあるのでアメリカで食べたものとは味が違ったような

成田空港到着！

成田空港に着きました！
2月終わりの成田は10℃。温度差なんと30℃。

成田空港に着いたとたん、友人から
「え、キリル文字どこにもないんだけど！！！！！」と
モンゴルイキりをされました。

さて、3日間、シャワーも浴びず、ラム肉料理ばかり食べ続けた我々は、どれほど臭かったのでしょうか。成田空港、新千歳空港で会ったすべての人に謝罪したいです。

札幌の家に帰って、3日ぶりのシャワーを浴びた瞬間、

うわぁ～～～文明～～！！！！💃🕺

と正直思いました。皮脂の出やすい汗っかきの体質には最後まで、逆らえなかったようです。ガイドさんによれば、ウランバートルの女性は今は、頻繁にシャワーを浴びるようで、週に2-3回入るのだとか。(え？)

それでもモンゴルを卒業旅行地として選んだことに全く後悔はありません！

むしろ、経済的な豊かさではなく、精神的な豊かさがいかに重要なのか、どのように豊かさが守られていくのか、または失われていくのか、考えさせられた良い旅でした。
北海道大学での大学生活、そしてモンゴル旅行を通し、自然の厳しさがときに人々の団結感や暖かさを際立たせるのだと気付かされました。

いくら私が貧乏になっても裕福になっても、ウランバートル、そしてツアーで関わった人のように、見知らぬ人にも愛情を持って日頃接していけるように、人間関係においてケチケチすることがないようにしたいな、と思いました。

ということで以上！逆張り女子大生イボイノシシのモンゴル卒業旅行記でした！
ここまで読んでくださりありがとうございました。

モンゴル遊牧民ツアーに参加する際はトイレットペーパーを忘れずに！！！🧻🧻
баярлалаа!

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