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入院をざっくり振り返る②魔の二ヶ月目


今回は、入院して一ヶ月が経った頃からなので、2020年6月頃の話です。

前回の記事はこちら

え〜、大した文字数では無いんですが、全く進みません。

というのも、退院して1年以上経った今でも思い出しにくいというか、なんというか…はっきり言うと思い出したくないです!半分トラウマです!

でも、やだやだ言ってても仕方ないので、頑張って進めます!膨大なインプットに対して、アウトプットが少なすぎると頭が混乱するので前進するために必要なことだと言い聞かせています。書くの面倒だけど!

梅雨

入院から一ヶ月経って、気付けば六月になっています。

既に大部屋では大ベテランになっており、自分よりも後に入院してきた高齢の患者さん達が、自分よりも先に退院していく様子を見て落ち込む…といった日々を過ごしています。

微小変化型…じゃなかった!

6月に入ったこの時期に、衝撃的な事実が発覚します。

ネフローゼ症候群という疾患は、四つの分類に分かれますが、微小変化型の場合は、ステロイド薬による治療を経て、一ヶ月前後で退院出来ると説明されていました。

しかし、尿タンパクなどの数値の改善は見られず、浮腫みもなくなりませんでした。

治療の効果が無いため、薬もステロイドと併せて、下のネオーラルに切り替わりました。

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デカい。あと、臭いです。

初めてこの薬を飲んだ時に、仕事の出来る看護士さんに、「あの薬、ビールみたいな匂いしません!?」と聞かれて以来、自分でもビールの匂いとして定着しました。この後、1年以上飲み続けることになるとは全く思いませんでした…。


人工透析による治療も5月から継続しています。

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「元気じゃないのに元気そうな顔」をカマしていますが、首にカテーテルを挿入しています。このカテーテルは、入院中に計3回挿れました。

短期留置型透析用カテーテルと言うそうです。あくまでも長期の透析ではない場合や、透析用のシャントを作るまでの繋ぎとして使われるようです。

5月辺りにカテーテルの挿入の手技を初体験したのですが、半泣きで、終わった後に主治医にキレるという最低なムーブをカマしました…。N先生、大変申し訳ございませんでした。

入院中のキレ方ランキングは、禊の意味を込めてそのうち書きたいと思います。

心療内科の先生

5月半ば辺りから、心療内科の先生に週に1度、部屋に来て貰って30分程度のカウンセリングを受けていました。

これは、ステロイドの副作用として鬱に似た症状(ステロイド鬱)への対症療法として勧められたものです。

この時期、「いや、話聞いてもらうだけで何ともなるわけねえだろ…」と思いっきり塞ぎ込んでいたので、精神的に楽になっていきました。「今は大変な時期です。どれだけ気分が落ち込んでも仕方の無いことですし、鴇田さんだけではありません。」と言って貰えたことは、退院して1年以上経った今でも支えになっています。

心の支えになったテレビ番組

入院中はやることがありません。本当に暇です。

なので、テレビは娯楽としてライフラインの一部になってきます。

一つ目は、NHK  Eテレの「グレーテルのかまど」というお菓子作りの番組です。

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瀬戸君ファンはもちろん、NHKならではの誰向けなのか分からない掛け合いや、それお菓子なの?っていうラインを攻めるバリエーションの豊富さ、そして番組中盤に瀬戸君が「おねえちゃん、おかえり!」というマニアにはたまらないお決まりの場面など見所たくさん!

普段、お菓子作りは全くしないんですが、何故かハマりました。

ちなみに退院後に、録画していたはずなのに録画出来ていない現象が多々起きたために毎回の視聴は断念しました。後に原因が判明しました。母が「あんたが観るような番組じゃないだろうから勝手に消していた」とのことです。


次はテレビ東京の「有吉ぃぃeeeee!」です。

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入院していた病院では、大体金曜の午後に退院する人が多く、土曜と日曜は患者が少なく、検査も少ないことが多いので静まり返ります。

退院までの間、一番辛かったのは間違いなく土曜日と日曜日でした。世間は休みのこの二日間で「何で自分はまだ退院出来ないのか」とより一層塞ぎ込むことになります。

そんな自分を救ってくれたのがこの番組です!薬より効きます!

コロナ禍で現在はスタジオ収録ですが、以前は街ブラをして、お土産を買って、ゲストの家でゲームをする流れでした。

外に出れない自分にはうってつけの内容で、出てくる食べ物も美味しそうで、それでいて和やかな雰囲気の番組で、今でも毎週録画して観ています。


何の記事だったか忘れていましたが、「魔の二ヶ月目」でした。

治療を施し、ひたすら安静に…。

気づくとあっという間に6月も終わり、気持ちは焦る一方です。

次回は入院生活編も終盤の7月編です。ずっと悲しい雰囲気でしたが、退院の予定が延期になるという悲し過ぎる事件も起きます。

続く

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