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「最善の結果だった」と思える経験にしようと決めて始めた中学受験

年度:2018
性別:男子
執筆者:母

 我が家では、息子が小4の秋に受験を決め、12月から通塾を始めました。
塾を選ぶにあたっては、クラスの変動が少ない方が親子ともにストレスが少ないと考え、そのような塾を選びました。実際に、息子が通う教室のクラスは2つで、最後まで一度もクラスが変わりませんでした。先生は学年の変わり目で変更になるものの1年間同じでしたし、同じクラスのお友達もほぼ固定でした。先生方が子ども達のことをよくわかってくれていたので安心してお任せすることができ、振り返ってみると、我が家にとっては、この環境が成功のカギになったように感じています。

 また、中学受験をすると決めた時に、望む結果で終わらなかったとしても、親子ともに「最善の結果だった」と思える経験にしようと決めました。このため、成績を少しでも上げようとプレッシャーをかけるよりも、子どもが自分のために頑張れるような関わりを心がけました。すっかり忘れて親の価値観を押しつけたりケンカになることもありましたが、そんな時にふっと思い出して、自分の軸を修正することができたように思います。

 少し遅れてのスタートとなったため、最初の頃は授業の内容があまり理解できず、息子は「宇宙人がしゃべってるみたいだった」と言っていました。宿題の丸付けも他の子は自分でやっているようでしたが、息子はそこまでの気力がなく「お母さんがやって」と言うので、しばらくは私がやっていました。それでも、毎週の宿題を何とかこなし、5年生の夏くらいにはクラスの真ん中くらいまで成績が上がってきました。その頃から丸付けも自分でするようになりました。今から思えば、入塾当初はあまり自信がなく気持ちの余裕がなかったのだろうと思いますが、成績が上がるにつれ自信もついてきたのかもしれません。

 5年生の時に、文化祭やオープンスクールなどいくつか学校を見に行ったところ、「グラウンドが広い学校に行きたい」という理由で栄光学園を第一志望に決めました。そんな理由で6年間を過ごす学校を決めていいのかと親としては迷いもありました。でも、入学してみると、広いグラウンドに象徴される開放感のある環境がきっと息子に合っていたんだなと心から思います。

 5年生の1月までは小学校のサッカーチームに所属しており、週2回の練習と月1,2回の試合があり、試合の後にテストに行くこともありました。余裕があまりなく、宿題をこなすのが精一杯でしたし、その取り組み方も雑なところもあり、親としてはちゃんと学力が定着しているのか不安に思うこともありました。

 6年生の学年が始まる時に、塾と曜日が重なりサッカーは受験が終わるまでお休みすることにしました。何かしら運動はしてほしかったので、代わりに週1回テニスを習っていました。6年生の学年が始まると、通常の宿題も増え、それ以外にも課題が出ていて、なかなか全てをこなすことはできず、夏休みの課題も積み残し、過去問もなかなか進まず、私はヤキモキしたりこれで大丈夫なのかと心配でした。目の前の宿題をなんとかこなす日々でしたが、あれこれ手を出すのではなく、やるべきことをしっかりやってきたのがよかったのかもしれません。得意な教科があるわけではなかったのですが、何かが悪くても他の科目でカバーして、4科では比較的成績は安定していました。秋からの模試でも爆発力はないものの、合格判定50%くらいは取れていました。

 12月頃には出願する学校を決め、第一志望から順に全ての学校の志望順位も決めました。

 入試当日は「これまで勉強してきた実力を出してくればいいから」と送り出しました。おかげさまで第一志望の学校から合格をいただくことができましたが、その後偏差値的に少し上のチャレンジ校の学校から繰り上げ合格をいただいた際も、悩まずお返事することができました。嬉しい合格発表が出てから手続きまでの時間がとても短いので、事前に家族で合意できていたことはとてもよかったと思っています。(お友達には第一志望の超難関校に合格したのに、親から他の学校を薦められ、ちょっとしたバトルとなっていた子もいました。)

 振り返ってみると、大きなバトルもなく、成績がガタ落ちするといったこともなく、比較的平和な受験だったなと穏やかな息子に感謝しています。子どもよりも自分のメンタルを保つ方が難しいなと感じたので、期待はしつつも押しつけないように、私自身も成長する機会をもらった気がします。

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