見出し画像

Group1 : 概要

こんにちは、Yuyaです。前回、IBの評価について話しました。今回からは、実際にどのような授業をしているのかについてそれぞれの教科から解説していこうと思います。まだ多くの人にとって身近な6つの教科グループの方から解説していこうと思います。それぞれの教科で概要と内容の2本立てにしていきます。それでは、まずはGroup1の概要からはじめます。

Group1とは

Group1とは、IBDPではLanguage Aと呼ばれるます。このAというのは、母国語あるいは第1言語を勉強するという意味です。私は、このGroup1では日本語の「言語と文学」をHLで受講しています。

DP における「言語と文学」の学習では、文学および非文学テクストの探究を通して、さまざまな概念に対する理解を深め、理解したことを解釈、分析、および評価し、それを明確に順序だて、まとめた形で表現します。

「言語 A:言語と文学」指導の手引き

これは、DP における「言語と文学」の学習の抜粋です。テクストというのは情報の出典となり得る全ての文体のことを表します。これも深掘りしていくと難しいのですが、普段見ている広告や映画、SNSの投稿までもテクストに含まれます。それぞれのテクストの特性を把握し、IBが設定する7つの概念において評価をする必要があります。

3つの探求領域と7つの概念

言語と文学に関係するスキルは3つの探究領域に分かれています。

  1.  読者、作者、テクストの相互作用の本質についての探究

  2.  テクストが時間と空間にどう関わるかについての探究

  3.  テクスト間相互関連性とテクスト間のつながりについての探究

これらの探究領域において、SLで4つ、HLで6つの文学作品を学習します。そして、この3つの探究領域の外側には7つの概念というものがあります。これらはコースの中心的な役割を果たし、探究や分析の焦点にもなります。

  1.  アイデンティティー : テクストにおける作者のヴォイス(気質)

  2.  文化 : 文学的文脈の産物であるテクストの関わりについて振り返る

  3.  創造性 : テクストから自ら新たに独創的なアイデアを生み出す

  4.  コミュニケーション : テクストを介した作者と読者の関係性

  5.  観点 : テクストから多くの解釈ができ、影響を及ぼし合う

  6.  変換 : 同じ内容の物語でもテクスト間で違いがみられる

  7.  表現 : 正確に述べたものや、その義務から切り離された自由なもの

これらの7つはそれぞれ相互的に関わっています。短い説明をそれぞれ付け足しましたが、あくまで一つの解釈でありそれぞれには分析していくことで理解できたり見えてくるものもあるでしょう。また、分析をする際に用いられるのは必ずしもこの指標であるとは限りません。

言語と文学の評価

◎ 外部評価
【SL】
・Paper 1 - 設問つきテクスト分析(1時間15分)[35%]
2つの非文学テクストから成り、課題文の 1 つを選択し分析を書く
・Paper 2 - 比較小論文(1時間45分)[35%]
4つの質問から1問を選び、2つの文学作品に基づき比較小論文を書く
【HL】
・Paper 1 - 設問つきテクスト分析(2時間15分)[35%]
2つの非文学テクストから成り、課題文の 1 つを選択し分析を書く
・Paper 2 - 比較小論文(1時間45分)[25%]
4つの質問から1問を選び、2つの文学作品に基づき比較小論文を書く
・HL小論文 [20%]
コースで学習した1つの非文学または文学作品について小論文を書く

◎ 内部評価
【SL】
・個人口述(15分)[30%]
グローバルな問題が、文学作品と非文学作品でどのように表現されてるか分析し述べ、その後5分間教師からの質問に答える
【HL】
・個人口述(15分)[20%]
グローバルな問題が、文学作品と非文学作品でどのように表現されてるか分析し述べ、その後5分間教師からの質問に答える

どうでしたでしょうか。Group1の言語と文学という教科がどのようなものか理解できたでしょうか。国語はまだ身近な教科なので理解はしやすかったのではないでしょうか。そして、今回は概要なので実際にどのようなことをしているのかということは次回お話しできたらなと思います。また、内容編では、どのような授業が展開されているのかについてお話しできればなと思います。しかし、まだIB教育を受け始めてすぐなので内容が薄くなることが予想されますが承知お願いします。そのため、一旦は今行っている授業についてのことを書き、どのようにして授業が進んでいくのかや、どのようなことをしているのかという雰囲気を感じてもらえればなと思っています。後々、もっと実践的なことについては書こうと思っています。それでは、Group1の内容編を楽しみにしておいてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?