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R6第1回INVNオンライン交流会を開催しました/情報共有あり

2024年4月2日(火)19:30~21:00に、茨城県内各地の日本語ボランティアなど地域日本語教育関係者7名、INVN運営メンバー3名、計10名が参加して、令和6年度第1回INVNオンライン交流会を開きました。
今回の参加者は常連さんに加えて、初めて参加した大学生や、お久しぶりの方も数名いらっしゃり、新鮮な顔ぶれになりました。初めての方もいらっしゃるので、最初に一人ずつ、簡単な自己紹介、最近の興味関心など、話してもらいました。
大学生の方は、海外で日本語教育の体験をして興味が膨らみ、ネットでこの交流会を知ったとのことでした。ネット上で発信していくことが、新たな出会いにつながっていくことを実感しました。
その後、参加者から提案のあった①外国ルーツの子どもと保護者の支援、②日本語ボランティアとは?、という2つのテーマについて、ブレイクアウトルームを作りました。前半30分、ルーム間を自由に行き来できる形で進めました。

①の部屋ではテーマを提案してくださった方が、外国ルーツの子どもと保護者の支援活動でご苦労している点について話してくださいました。ボランティアでできることには限界があり、外国人散在地域において行政などをどのように巻き込んでいくかが大きな課題となっているようです。
外国ルーツの子どもを支援しているNPO団体などもあるので、情報共有をしました。交流会で紹介しきれなかったものも掲載しておきます。
<YSCグローバル・スクール>

<メタノイア>

<glolab>

<minc>

<eboard>

<多言語連絡帳「E-Traノート」>トッパン

②の部屋では、日本語ボランティアの皆さんが、一生懸命に日本語支援に取り組まれ、準備などに大変な苦労をされていること、それがとても大変そうで、楽しそうに見えないことについて、これでいいのか、という問題提起でした。それには、必死に教えるのではなく、楽しくおしゃべりするような教室の雰囲気作りが必要ではないか、という意見がありました。

後半の時間はルームに分かれずに全体で、先日ブログで紹介した行政関連の資料を見てみました。
新年度、新学期になり、新しい生活を始める外国人の人たちもいると思います。そのようなときに役立つ情報です。

これらの資料は、INVNホームページの「お役立ちウェブサイト」ページからもアクセスできます。

その後、ボランティア日本語教室での、日本語ゼロ初級者の対応について全体で話しました。現在、日本語学校で受け入れる留学生の日本語レベルはN5以上で、ゼロ初級者はいません。しかし、ボランティア日本語教室には、ゼロ初級者が来ます。日本語教室では、ゼロ初級者が来たとき、ボランティアさんの中でも、日本語教育の知見のある方、学習者と意志疎通できる言語ができる方などが対応することが多いようです。それでも週1回の日本語教室で、ボランティアさんが対応するだけでは、効果を上げるのは難しいというのが、皆さん共通の意見でした。

参加者アンケートからは、「NPO団体や資料などの情報共有、非常に助かります」、「様々な地域・立場から生の声が聞けました」などの感想がありました。一方、「欲を言えば、もう少しいろいろな地域の方々のお話が聞けたらよかった」というご意見もありました。もっといろいろな地域の方に参加してもらえるように、さらに工夫をしていきたいと思います。

さて次回、令和6年度第2回は、4か月後の、2024年8月5日(月)19:30~21:00に開催します。
以下の申し込みフォームから申し込んでください。

次回も皆さんからテーマを募集しますので、テーマを思いついたら、書いて申し込んでください。もちろん、聞いているだけの参加でも構いません。
皆さんのご参加をお待ちしています。

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【情報共有】

急増する「海外にルーツを持つ子育て家庭・若者・困窮者」緊急支援事業

「本事業では、入国緩和を受けて急増する在留外国人など海外にルーツを持つ人のうち、子育てや生活上の課題を抱える人へ緊急的な支援を行う事業に対し、資金的・非資金的支援を行います。」(ホームページより抜粋)
公募期間:4月24日~5月17日
NPO法人青少年自立援助センター/READYFOR(株)

課題を抱える海外ルーツの人たちを支援する団体に対して行われる支援です。経済的支援のほかに研修などもしてくれるようです。

(飯)(山)