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R5第3回オンライン交流会を開催しました

R5第3回オンライン交流会が終了しました。
12月1日(金)19:30~21:00、茨城県内各地の日本語ボランティアなど地域日本語教育関係者6名、運営メンバー3名、計9名が参加して、令和5年度第3回茨城日本語ボランティアネットワーク(INVN)オンライン交流会を開きました。

今回は参加者が少なめで、すべてリピーターの方々でした。最初に一人ずつ、簡単な近況報告をしてもらいました。
その中で、水戸市の平日昼間の日本語教室の外国人参加者が、どの教室でものきなみ減っている、という話がありました。これまでは9月からのこの時期が参加者が最も多かったということです。在住外国人は増えているはずなのに、不思議です。
土曜日や夜の教室は増えている例もあるので、これまで平日昼間に時間があった外国人も、働きに出るようになったのではないか、日本語があまりできなくても働き口があるのではないかという意見もありました。
このブログを読んでくださっているみなさんの日本語教室はいかがでしょうか。

その後、参加者から提案のあった①おしゃべり大好きな外国人に、会話以外で、楽しく日本語を学習してもらう方法、②子どもの日本語支援(学校・地域)、という2つのテーマについて、ブレイクアウトルームを作りました。前半30分、ルーム間を自由に行き来できる形で進めました。

①の部屋では、教室活動についてのお悩み相談でした。滞日年数も長く、すでに日本語での日常会話には不自由しない方で、おしゃべりが好きで、活動がおしゃべりで終わってしまう外国人参加者に対して、日本語を学習してもらうためにはどんなことをすればいいかというご相談でした。
ご本人が楽しくおしゃべりしたいから教室に参加しているのなら、あえて日本語の勉強をしなくてもよいように思いますが、勉強したい気持ちはお持ちとのことでした。
このような方は、みなさんの教室にも参加しているのではないでしょうか。みなさんはどのように活動していますか。
今回の意見交換では、以下のようなアイデアが出ました。活動の最後に、おしゃべりの中で今日新しく知ったことが何かなどを振り返る時間を作ってはどうか。
また、おしゃべりの話題を身近なことから、少し社会的なことなど自分の身近な問題から離れたことに何気なく移してみる。そのことで、新しい言葉などを知るきっかけになるのではというアイデアも出ました。自分自身ができることとできないこと、特にできないこと、知らないことがあるということに気づくことで、学習意欲が湧いてくるかもしれません。
活動ではいろいろなことを試してみるといいですね。楽しく活動ができますように!

②の部屋では前回に続き、参加者の一人がご自身の活動を報告されました。小学校の児童・保護者に対する「やさしい日本語」での支援と、ボランティア日本語教室で子どもを支援するための方法について、意見交換をしました。
後半の時間は、人数が少なかったので全体で話しました。話題は、日本語教室以外の地域社会で、外国人を迎え入れることについて、でした。神栖市では、プールのあるスポーツ施設で、日本人住民と外国人住民とのよい交流が生まれている、という話がありました。他の地域でもスポーツ施設は、外国人住民が地域に溶け込める場として可能性が感じられました。

最後に、INVNのウェブサイトで紹介している「お役立ちウェブサイト」の情報をINVN運営メンバーが紹介しました。紹介したのは、外国ルーツの子ども向け教材サイトを集めたリンク集です。

この中から1つだけ<キキとカンリ>NHK for Schoolをみなさんと少し見てみました。とても楽しいサイトです。

また、大人向けでは、以下の2つを紹介しました。
<ひきだすにほんご>国際交流基金の「気持ちが伝わるオノマトペ」「津々浦々日本のセンパイ」

どちらも動画です。オノマトペのほうは1分ぐらいの短い動画ですが、分かりやすく、かわいいのでとてもお薦めです!どちらも教室活動のときに一緒に観ておしゃべりするのに役立ちそうです。

<日本語能力自己評価ツール>文化庁

こちらのサイトでは、自分の日本語力を自己評価することができます。現在13言語ありますので、自分の言語で使うことができる人が多いと思います。
これも教室活動で一緒にやってみると、自分ができること、できないことを知るきっかけになるかもしれませんね。でも、自分の日本語力を知りたいと思っていない人もいるかもしれませんから、誰にでもお薦めできるわけではありませんが。

参加者アンケートからは、「少人数でまとまりがよくそれなりによかった」、会話活動で「話題のレベルを上げることがレベルアップの引き金になることもあるのだとヒントを得た」、「グローバルサポート事業や子供向けの教材の紹介が参考になった」などの感想がありました。
参加してくださる方々は参加することに意義を感じてくださっていますが、もっといろいろな方に参加してもらい、有意義な会だと感じてもらえるように、さらに工夫をしていきたいと思います。

さて次回、令和5年度第4回は、3か月後の、2024年3月1日(金)19:30~21:00に開催します。
以下の申し込みフォームから申し込んでください。

次回も皆さんからテーマを募集しますので、テーマを思いついたら、書いて申し込んでください。もちろん、聞いているだけの参加でも構いません。
皆さんのご参加をお待ちしています。

(飯)(山)