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"人が主役" まちづくり ~人がつながると未来へつながる~ vol.2

 今回は、丘の上のマルシェ主催者で「NPO 法人まちの研究室」副理事である木村勝利氏と、元大子町地域おこし協力隊で卒業後、大子町で「雑貨屋 memeguru」をオープンした飯田萌美氏に、”まちおこし” に関心を持ったきっかけや、今後について話を伺いました。

vol.1はこちら ⇊

vol.2 やりたいことの先に「まちおこし」があった ~飯田氏の場合~

 元大子町地域おこし協力隊という肩書を持つ飯田萌美さん。

 「地域おこし協力隊」にも関わらず、当初は ”まちおこし” にあまり関心がなかったという。

「実は ”まちおこし” に関心があって、協力隊に応募したのではないんです。学生時代に美術を学んでいて、絵を描いたりデザインするような仕事をしたかったんです。

 当時、大子町がアーティストをサポートする協力隊を募集していました。

 私も応募したかったのですが、すでに隊員が決まっていて・・・。紹介されたのが「おやき学校」や「茶の里公園」での販売促進のお仕事 ( 協力隊 ) でした。」

 とにかく絵を描くのが大好きで、絵を使って農家さんなどの力になりたかったという飯田さん。

 協力隊として、おやき学校のホームページを作成したり、売り場のポップを作るなど、その腕前を発揮した。

地域おこし協力隊時の活動の様子

「実は、協力隊卒業後の進路について迷っていた時期があったんです。ここに、いられるかなって・・・。
 でも、皆さんに色々繋いでいただいたおかげで、ちょっと頑張れる気持ちが沸いて、もう少し住んでみたいと思ったんです。

 そして、せっかくなら自分にしかできないことをやりたいと思いました。

そこで、「この町には雑貨屋がない。雑貨屋であれば、お店をやっている合間にデザインができるな。」と思ったのが、雑貨屋 memeguru を立ち上げたきっかけです。

 それでも、皆さん「それだけでは食べていけないだろう」と言って、色々仕事を振ってくれる。本当に、ここは面倒見のいい方が多いんです。(笑)」

雑貨屋memeguru 大子町の魅力的なアート作品をもっと多くの方へ伝えたいという想いから、大子町の作家さんの作品も取り揃えている

 個人的にもデザインの仕事を少しずつもらえるようになり、今はデザインだけでなくイベント企画も行うようになったという飯田さん。

 そして昨年は、「DAIGO ART DAYS―Xmas DAY-」の運営を担当するまでになった。

 県外からアーティストを招へいし、商店街や百段階段を彩るだけでなく、イベントを開催するなど、約 1 か月にわたるアートプロジェクトを成功させた。

 「町から DAIGO ART DAYS―Xmas DAY-の依頼があった時、木村さんに作家さんを紹介していただきました。雑貨屋をやっていても、なかなか作家さんとの繋がりは増えていかないので、紹介していただいて助かっています。

 他にも、何かあった時に調整に入っていただいたり・・・。まだまだ、わからないこともいっぱいあるので、間に入ってくれる方がいてくださるのは本当に心強いです。木村さんには負担をかけていると思うんですが・・・。「いいよ、いいよ。」と言ってくださるので、甘えています。(笑)」

DAIGO ART DAYS では、地域の子どもたちにランタンを作ってもらい町中に飾りつけた

お互いに信頼し合っている先輩と後輩。

二人の心地よい関係性が垣間見えた。

最後に二人から大子町の魅力と、これからについて伺った。

vol.3へ続く