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竜神峡を泳ぐ『こいのぼり』に新たな命を吹き込む🎏 SCOI(水府コイノボリプロジェクト)vol.2

常陸太田市を拠点としている『SCOI』の活動を、3回に渡って掲載していきます。
VOL.1『SCOI』が生まれたきっかけ はこちらから ↓↓↓

vol.2 『SCOI』はどんな活動をしているの?

SCOIは、その時々の状況によりメンバーの入れ替わりはあるものの、現在は6名が中心となって活動しています。(多い時には、10名以上が参加)
 
 活動は、週に1回、土曜日の午後のみ。メンバーや活動内容によって、活動日数や曜日は変動していくそうです。  
 それぞれが地域活動や仕事で忙しいメンバーたちですが、SCOIの活動を大切にしています。竜神峡の鯉のぼりまつりのワークショップも、メンバー全員が参加できるように毎年準備をしています。
 
 SCOIの活動は、主にミヤタさんの自宅兼アトリエである『ロクロクリン』を拠点として行われています。ミヤタさんが代表の社名でもあるロクロクリンは、鯉の別名「六六鱗」が元になっています。

『ロクロクリン』での作業の様子

 市から譲り受けたこいのぼりは、きれいに洗って乾かし、それぞれ決まった形に採寸し裁断・裁縫を行っていきます。今は、バッグを中心に制作し、依頼があれば暖簾や衣装なども制作しているとのこと。
 様々な色や柄のこいのぼりを使用するため、SCOIの作る商品のほとんどが1点物で、1つ1つにシリアルナンバーが付きます。
 金や紫が入っているモノが人気だそう。
 シーズン毎に、およそ90~100個のバッグを制作しています。

"端切れは縫い合わせて新たなバッグを作るので、余すところがないんです”とミヤタさん。

 そんなSCOIの活動は、高校の美術の教科書やアート関連の書籍にも掲載されており、県外の方が知ってくれていることもあるそう。特に、海外の方が活動を理解してくれて、連絡をくれることが多いとミヤタさんは言います。
 
 “たくさん売って欲しいという、ありがたい連絡もいただきます。SCOIの活動は商品をつくることだけが目的ではないので、年間でつくれる数は限られていて…それでも応援してくれる方がいて、少しずつ活動が広がってます”
 
 SCOIで使用するこいのぼりは、常陸太田特別支援学校の子どもたちに洗濯をお願いしています。2014年から関わりが続いており、現在は、支援学校でSCOIのメンバーが行う授業があり、一緒に製品を作ったりもしています。また、就労支援施設の方とも一緒に何かできないかと考えているところだと言います。

VOL.3へ続きます。