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子どもたちに、たくさんの『引き出し』と、とびきりの『ユーモア』を!!Vol.2

 高萩市地域おこし協力隊として「ブッシュ&レイクinはぎビレッジ」と「たかはぎキャンピングパーク」の運営に携わりながら、「自然体験発掘所ハートキッズプロジェクト」代表を務める 小西 政幸(こにし まさゆき)さんに、自身のアウトドアの知識や経験を子どもたちに伝えたいと思った背景と活動への想いやブッシュクラフトの魅力について取材しました。

vol.1はこちらから ↓


Vol.2 やるからには妥協はしたくない。常に自分をアップデートしていきたい。

 娘さんの保育園の送り迎えの時などにも、他の子どもたちにも、分け隔てなく関わっていたという小西さん。
 小学校では、娘さんの入学式直後に校長室に呼び出され、翌日には小学校PTA活動の一環である「おやじの会」会長に就任していました。
 「同じ保育園のお母さんが、僕を推薦したらしいんです。校長先生から ❝おやじの会を立て直して欲しい。❞と言われました。」
 
 その後、おやじの会主催で開催された校内キャンプで、保護者をまとめあげ、テントのたて方などを教えることになりました。そして、子どもたちに教えるのであれば、それなりの立場でなければいけないと考え、知識を入れ資格を取得し経験値を上げていくことを繰り返してきたと言います。
 
 また、自然体験発掘所ハートキッズプロジェクトを立ち上げたのは、子どもたちに色んな体験をさせたいという思いからだったそう。
 
 「当初、おやじの会は有志で行っていて、キャンプ開催も全部自腹を切っていました。でも、これは長続きしないと思い、助成金を採るためにおやじの会として団体を立ち上げました。
それから、僕個人でやる団体も欲しいと思い、「自然体験発掘所ハートキッズプロジェクト」を立ち上げたんです。
 
 おやじの会は、PTAの下部組織団体のような形。小学校に絡んでいる以上は、活動に制限があります。その制限を撤廃できるのが、「ハートキッズプロジェクト」でした。子どもたちにナイフを使わせたり、焚き火をさせたりするのは外部団体でないとできません。「考える力」というのは、「経験と知識」があってこそ。その為には、引き出しの多さが大切。だから、いろんな経験を通じて、子どもたちの引き出しを増やしていきたいと思いました。」

4年生総合授業の様子(左:七輪焼き体験、右:校内キャンプ)

 しかし、指導者として活動する中で、嫌なこともあったという小西さん。「子供をダシにしてお金を稼いでいる。」なんていう言葉が耳に入ったこともあるそう。それでも、子供たちが喜んでくれれば・・・。
 そのことが、小西さんのモチベーションだったと言います
 
 「小学1年生の頃は、本当にわがままだった子が、4~5年に上がった時に、急に ❝まーくん!こっちは私が見るから大丈夫だよ。❞って・・・すごい変化。本当に感動。子どもは、純粋でパワーがある。そんな視点もあるのかって気付かされることも多く、子どもたちから学ぶことはたくさんあります。」
 
 指導者として、子どもたちと関わる小西さんが大切にしていること。それは、「どんなことにも遊びを取り入れる」ことだそう。
 
「学習するにも、遊びを入れないと吸収されません。だから、遊びを中心にして伝えています。あとは、大人がバカであること。僕は、現場で先生は先生ですが、その垣根を全部取っ払いました。」
 
 そう言って笑う、小西さんに指導者としての活動のポイントを伺ったところ、そこまでやる!?という驚きの連続でした。

Vol.3へ続きます。