無限発展の研究記録2【ラスクロインフィニティ】

先攻ワンキル、ワンショットキル、無限ループ。
こういった言葉に心躍るTCGプレイヤーは少なくないだろう。かくいう私も大昔には【ドグマブレード】に衝撃を受け、憧れ、一人回しに勤しんでいたプレイヤーの一人である。

このnoteはCFで目標額の5倍の支援を得て、4/22に一般リリース予定のウルトラ大人気カードゲーム「ラスクロインフィニティ」において、無限発展ルートを見つけた私と協力者数名の研究の結果を残すものである。発売前から壊すな
 ※前回の記事(特に混成ループの項)を見ておくとより理解が深まります。

無限発展、前が見えなくなる

私は前回の記事で「(無限発展は)環境における速度の下限を定義し始めたように感じる。」とか「ワンパンの0.5個下にいる」とかめちゃ強いデッキであるように書いた。実際そう思っていた。しかし現実はそこまで甘くなかった。【無限発展】の完成は、突如として暗礁に乗り上げてしまったのである。

話は「混成ルートとかいう便利なルートも見つかったことだし一人回しじゃなく対人やるか~」と、私の所属するコミュニティ「FF14部屋」のラスクロ勢に対戦をお願いし、何の変哲もない(失礼)紫中心速攻デッキに顔面ボコボコにパンチ食らって完敗した所まで遡る。前が見えねぇ

「まぁ癒しの光でふんわり回復して地上戦を痕跡持ちでそこそこ止めたら死ぬ前には揃うでしょ」と思っていたが完全に甘かった。このゲームのスピード感を舐めていた部分はある。無防備だと普通に2キルされかねないし、生き延びようと抵抗(サンダーショットやヴァイヤ等)するとそこにリソースを消費してしまい、コンボの条件を達成できずに敗北する。というのがほとんどだった。相手のデッキにガイヴァナムとかいう致命的に相性の悪いユニットが採用されていたことを抜きにしても、戦えるデッキではないのでは???という疑念が拭えない。

ではどうするか。
こうなったらもう妨害を入れるしかないわけである。

妨害を入れるといってもそのままデッキに加えるわけにはいかないので入れ替えなくてはならない。
そう、コンボパーツで21枚もの枠を使いそれ以外はドロソで埋まるこのキツキツデッキから枠を作る必要があるのだ。

無限発展、枠に悩む

強くなる為にはコンボパーツの軽量化が必要なのである

削減するカードの選定に入るにあたって最小限のパーツ枚数を考えた。
使用するルートは一番便利な「混成ループ」に固定するとして、0コスト永久発展に必要なパーツは
・ネレオザ2枚
・マキナ1枚
・ブロキナケト1枚
・痕跡3枚
の7枚。どうせマキナやブロキナケトがいないとコンボスタートできないので2枚入れる。実質9枚。

ここから、メインで使うことになる「混成ループ」に入るためのカード
・サンダーショット
・マジュラ沖の知恵者
・オグシグニス
・壊嵐の獣オグ・シグニス
・テバの天空庭園
あたりが最低でも1枚ずつ必要。実戦を考えると、蒼空の聖知おかわりが狙えるオグシグニス、普段使いに小回りの利くマジュラ沖の知恵者あたりは2枚積むことになるだろう。サンダーショット1枚で大丈夫かなぁと思いつつもこれで8枚。

さらに、混成ルートから「0コスト永久発展」に移行するために
・生還
・ジンエ
これらは1枚で良い。全2枚

最後にフィニッシュ手段の吸血を追加して何枚かというと

19枚

全然減ってねーじゃねーか!!!!!!!

改めてパーツの多さを思い知る。コンボルート自体の改良をしなくてはならないのだろうか?それはもう私には無理なのである程度のルート開拓を試みたがキリがないので、別のアプローチをすることにした。
コンボパーツ以外にはドロソと妨害が必要なわけであり、癒しの光のような「妨害になりつつ別の役割をこなせるカード」を採用していくしかない。

残り10枚のうち、癒しの光とそれをコピーできるヴァイヤ、ただただつよい蒼空の聖知の6枚は自動的に入るため、残りは4枚。
さすがに純粋な除去は必要であろうということで雷精嵐が2枚入り、残りの2枚をどうするかなーといったところで無限発展に大きな進展があった。

無限発展、新たな戦力を得る

某日。無限発展部では「【無限発展】は、無限発展ギミックをフィニッシャーに据えたコントロールデッキにした方が強い説」の検証を行っていた。
無限発展をしこたま回した息抜きにワンパンを回していた影響で「コントロールってなんだっけ…?」としばし悩むなど紆余曲折を経たが、結論としてはやはり除去は偉大で、紫速攻をそこそこに捌くことができ、それなりに正解だったと言えた。
今まで、少しでもワンパンに対抗するため速さを求めていたが、実戦的にはキルターンを後ろに持って行った方が確実で強い。という結論となった。

その過程で「CA値をアホほどため込んだらネレオザだけでスタート出来る。」ということが分かった(雑に言うとネレオザ配置して発展で痕跡持ちとマジュラ沖を拾っては生還をトップに置き、オグシグニスとマキナを墓地から拾い集めてコンボスタートする。CA値が2回発展+CA5ぐらい必要になる)ので、それならゴリゴリにコントロールに寄せてCA値を貯めていこうぜということで、ある者がCA3の除去やら使えそうなCA3のカードを漁っていった結果、無限発展に余裕で採用できる新戦力が発掘された。

夜露の神樹姫ディアーネである。
配置時効果で、5点のライフゲイン、熊トークン生成、4点ダメージとあらゆるベクトルでの妨害を行える上、おまけとしては染み入るような1ドロー付き。挙句の果てには配置時3点バーンでフィニッシャーとして流用できてしまう。なんだこいつスゲーなおい、吸血なんかいらねーわ。

今まで【無限発展】的にはインクの染みでしかなかった宝石かじりの「CAヤードのカードは5色を持つ」効果(メイン効果)とシナジーを持つ上、そもそもデッキが5色均等に近い構築なので宝石かじりがなくとも3~4種の効果は十分に期待できるというまるで【無限発展】のために存在するかのような1枚。最初は1枚だったこのカードは、使うにつれて2枚入る固定枠となっていった。今も誰かの一人回しで活躍していることだろう。

ちなみに残り2枚どうするという話だったが、今までフィニッシャーだった吸血が抜けてディアーネが2枚入り、余った1枚に生還の予備ということで黒軍議となった。いつかこれは別のカードになるのかもしれない。

無限発展、表舞台へ出る

そんな土日を過ごしてたらラスクロVtuber緋山太刀風(@Tachikaze_H)さんが毎週月曜に凸待ち対戦配信をするということだったので【無限発展】を持っていくことにした。こいつ人の配信のこと何も考えてないな?

お相手は橙中心の突破デッキだったが、バルカヌスや大型の突破が出ない等、動きが鈍く、こちらの癒しの光とディアーネのライフゲインも相まってライフを削り切るに至らず。結局後手4ターン目(3ターン目だった)でコンボ始動、完走。という華々しい結果だった(?)。ループ中の「はい」という声がとても心に刺さったので鉄の心臓を持たないとこのデッキを対人では使えないかもしれない。
あとで聞いた話だが、最後の私のターンが13分もあったらしい。いいから壁とやろう!な?
緊張でループ入れるのかわからなくて長考したのはあるけど流石に”無い”

しかしながら橙系のそこそこの速さのビートダウンデッキでもそれなりに制すること出来ると分かったというのは一つの収穫ではある。次は速攻やオーラ相手にどうするかを実戦の中で修正していく必要があるだろう。(ちょろっとやってるけど微不利感ある。もっと除去に寄せればいけるかも?)
それと、無限発展の回しの見せ方を考えないと誰も相手してくれなくなるので何か考えないとなぁというところが対戦での感想。


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