インフィニティカップを終えて【ラスクロインフィニティ】

インフィニティカップは楽しめましたか?
私は参加しませんが(冬の日曜の開催は翌日の仕事に影響が予想されるので出れない。道民のこと考えて(?))
調整仲間に無限発展を握るぞって人がいたので調整の過程だとかメタ読みだとかを書き留める。

先に言うと無限発展を握った3人の結果は
2勝0敗1引き分け(判定勝利)
1勝1敗1引き分け(判定勝利)
2勝1敗
とのこと。最後の一人の1敗はプレミだったそうなので実際の勝率としてはおおむね満足のいく内容だったと思う。

環境考察

規制後の【無限発展】は、癒しの光によるライフゲイン手段を失ったことや、ルートが変わりキルターンが遅くなったことが災いして、【紫CB】デッキを捌き切れなくなった。
魂爆弾が3点火力でDEF4を倒しづらく、ポコポコでるドラゴントークンやネーネ、ノザスラ、テア、イェルズなどの脅威に対応しきれない。
その【紫CB】は【トークン】に有効な除去を無理なく採用できる為ウィニー系にも強い、おおよそ環境に存在するようなデッキはだいたい蹴散らせるので【紫CB】がティア1だと言って差し支えないだろう。

この手のミッドレンジ系のデッキが出てくるとコントロールが強くなるのがよく言われるようなカードゲームのメタなのだが、ラスクロインフィニティでは一戦の制限時間が短い為コントロール系のデッキが組みづらい。除去をモリモリにして相手の攻め手を潰し、疲弊させた後、フィニッシャーを投げつける頃には制限時間となる。そもそもコントロールの最後にふさわしいフィニッシャーがいないのでデッキとして形を成さない。

コントロールが形にならないので【トークン】やらその他の雑多なデッキを蹴散らせる【紫CB】が頂点に君臨するのが規制後のメタか。もしくは【紫CB】より少しだけ除去を多めにして重くした【紫CB】がそれを制すのかもしれない。

【無限発展】的には環境が遅くなるのはとてもありがたいが、本当に遅くなった結果、それを狩るアーキタイプ(ヤマタケワンパン)が出てきたり、紫CB側が、ガイヴァナムを採用したりするとマジで勝てない
 それにたどり着く人間が出ないことと、メニズマを投げてくるような黒単とかガンガン審判してくるようなクソデッキ(※無限発展側の感想です)と当たらないことを祈りつつ、無限発展の調整を続けることにした。

デッキ調整

当時採用していた除去は下の3種。

先述したように魂爆弾が3点火力なのでDEF4の脅威に対して激竜波との2枚コンボでもしないと美味しく使えなくてまーじで微妙。
なので、新たに採用したカードがこれ。

一切攻撃を行わない【無限発展】では0コストで打てるも同義であり、おまけに同名カードも除去できる為、並んだドラゴントークンはもちろん、コンボルート入る時に自分の宝石かじりを破壊するのにも使えるというなかなか良カード。このカードの採用によってとりあえずCBでドラゴントークン出しまくりますね、なデッキとの相性はそれなりに改善された。ただそれでも受けきれないときはある。

仮想敵である【紫CB】側が、「ほならドラゴントークン出しまくるのやめて別のCBにするかー」とルゥムやティエル等の微妙なCB持ちを、バルカヌスやらの強CB持ちや、ただ強い炎兵術等と入れ替えた結果、除去対象が散り、捌ききれなかったりとそこそこいい勝負をするようになってしまった。除去枯れたころにバルカヌスに速攻栞つけて炎兵術とかどうにもならんわ!
これではいけませんね。というわけでさらなる改良を施す訳である。勝手にメタを回すな

ただ、いかんせん枠がパンパンでどうにもならない感が出ているので、数字によって除去と掘りパーツの最適解を求めていこうというわけなのである。

数字で無限発展の理解を深める

現状確認

デッキを29枚にする為の栞は当然として、コンボパーツは最小限の8枚と、ネレオザやノザスラがCAヤードへ行った場合の生還を合わせて10枚。

サヤナは後日オグシグニスへと入れ替えた

残り20枚がまぁほぼ自由枠なわけである。
といっても後は全て、アド取りの2ドロー、0コストドローやらクロノチェックやらのデッキを掘るカード、そして宝石かじりの自壊手段を含む、除去カード(妨害)の3種のうちのいずれかになる。

デッキを掘り切る関係上、ラストターン以外の1コストは基本的に全て2ドローへ費やすことになるので1コストを使って除去など贅沢なことはやってられない、というかクイック1コストにまともな除去が無い。1コスト払ってクイック5点オールとか出来るなら採用する(環境崩壊)

コンボパーツはこれ以上はどうにもならない(と思う)ので残りのカードを改めて検討していく…前に、無限発展のゴールを確認する。

無限発展のゴール

捨て札にスペル回収CB持ちがいる状況で
ネレオザノザスラに宝石かじり2体を並べてから、
何らかの方法でデッキをゾンビベアー1枚だけにし
クロノチェックを行う。

これがゴールであり、その後はご存知の通り(?)
ゾンビベアールートで無限バーンとなる。
ゾンビベアールートがわからない人は下の記事を参照しよう。
※規制前+天空庭園の掘りルートから入るが、ゾンビベアーCBとスペル回収CBを交互に出来るようにして余ったスペルで顔面バーンするのは変わりない

ゴールを確認したところで、達成するためにどれくらいのCA値、枚数が必要なのか整理しよう。


必要なCA値、枚数

ネレオザ、ノザスラと配置し、その後クロノチェックするので2発展分、6枚のCA枚数が最低限。
※覇仙術の抜け穴を使えば2枚少なくても済むが別の話。
このうち2枚はネレオザ発展時効果で宝石かじりを拾えるので(かじりの自壊手段を持っておけば)1発展分+1枚のCA枚数で十分だとわかる。引き込んだ宝石かじりが痕跡することを考えると2〜3回のクロノチェックで十分。

そしてこれがそのままキルターンになる。
実際には、そんなターンでデッキを掘り切るのはとても困難で(2ターンは絶対無理)、CA値的にも生還を打つ必要が出てきたり、堕魂術を使ったり、ネレオザ効果で女主人を拾う必要があったりともう少しCA枚数が必要になったりする。
理論上は、メチャクチャ上手くいけば先攻3ターンで掘り切れる。まぁ4ターン以降が現実的なキルターンとなる。これが遅いのか早いのかは環境次第か。


そして次は第二の条件であるデッキの掘り切りについて先攻と後攻、両方について整理していく。

デッキを掘り切るために

デッキは栞を当然採用するので29枚。
ここから4枚は初手。
先手3ターンキルを目指す場合に自由に使えるコストは4つ
全て2ドローに使うので8枚掘り。
3ターン分のドロー&クロノチェックで5枚掘り。
合わせて17枚。残りの12枚を別の方法、0コストで掘り切る訳である。
理屈の上では討議2回、海賊子分2回、堕魂術、セヤデを0コスト配置してかじり2回海賊子分2回でCA値も変えずに12枚掘り切れる。

ってな具合に計算していった結果のまとめが以下。

先手3ターン (0コストで)12枚掘り
  4ターン  6枚掘り
  5ターン  0枚

後手3ターン  9枚掘り
  4ターン  3枚掘り
  5ターン  -3枚

実際に0コストで掘り切らないといけないかというとそうではなくて、マリガンでゾンビベアーやダメージCB持ちをボトムに送ることが出来たり、宝石かじりの自壊手段とCA枚数を確保しておけば余分に掘ることも出来るので、何度もルート入って様々な掘り方を覚えていくしかない。

0コスト掘り(堕魂術、討議、海賊子分)の内訳的に4ターンで掘り切るのが現実的なラインだとわかる。また、5ターンで倒しに行く場合は、0コスト掘りは一切必要が無いこともわかった。

無限発展のタイプ

ここで先のコントロールの必殺技の話になる。
何度か言ったような気はするがデッキを、環境(と時間)が許す限り遅く作った上で、無限発展を必殺技に据えればコントロールはなり得る。
ので、無限発展の方向性としては

除去をそこそこに3〜4ターンで無限発展に入るいつもの型

除去をモリモリにして5ターン以降に無限発展に入るコントロール型

のいずれかになる。

んで、今環境はどこまで遅くできるのかと言うとまぁ6ターンぐらいじゃ無いですかね?ということでコントロール型の無限発展を選択することになった訳である。そもそも除去が足らなくて紫を受けきれないのもコントロール型を取る大きな理由。

先攻5ターンでちょうどデッキが0枚になるのは先の計算で分かっているが、これは使える全てのコストを2ドローに費やした場合の話であって、当然2ドロースペルは8枚以上採用する必要がある。どのみち0コスト2ドローである堕魂術は採用するので9枚確定。

いや、それじゃ1枚でもCAヤードに行ったら終わりじゃないですかー!
というあなたにこれ。

こいつをCA3払って0コスト配置し、捨て札の宝石かじりとミスティカの少女魔術師を配置。そのまま1コストはらって2ドロー……
と、ふんわり2ドローのかさ増しすることが出来る。
後述する妨害にもなり得るので、ドロソ枠であり、妨害枠であり、困ったときのCA調整にも使えるオールラウンダーなカードである。

コンボパーツとドロソが決まったところで、妨害の選別に入る。
まぁ当確なのはこの6枚

魂爆弾については紫の枚数次第でサンショの方が良い

残りは3枚の枠となるのだがこれがまた諸説ありすぎてどうにもならない……
候補としてはこの辺。

凍結もあったかもしれない、試してないけど

シャダス軍議……7点ゲイン+なんやかんやで生存重視、一応ドロー+チェックで2枚掘りが出来る
防衛聖陣……盤面を選ぶが0コスト除去+ライフゲイン。一応ガイヴァナムへの完全回答となる
ディアーネ……宝石かじりとが必要だが全部出来る。すごい。が、1コスト使う。
赤陽光の祈り……1枚拾うくらいならCA値的には大丈夫。ドロソが来ない事故に備えることが出来し、ノーマルタイミングであることを除けば幅広く使える。
スゥアの炎柱陣……実は描かれているのはスゥアじゃないんですよ。ほぼCA2枚使用するが、とても良い除去。CBもありがたい。ただし、生還を使用する場合はゲロキツイ。
雷神の使徒……なんでいれたんだろ。まぁ0コストクイック除去でCB持ち。
覇炎の竜戦姫……0コスト4点除去。セヤデでクイックタイミングで出せるのでとても良い。
激竜波と魂爆弾(追加)……紫が多くなれば十分に使えるのでなくはない
黒軍議……1コスト使うが墓地回収+除去が出来る。普段の回しが楽になるが効果は低い。
凍てつきの精霊……素でクイック妨害出来るし、セヤデで蘇生出来るのでしぶとく生き残ることが出来る。CBもおいしい。
水術弾……0コスト4点除去。一応ダメージが大きくなる可能性はある。
海覇の大奮戦……このデッキならほぼ水術弾の上位互換。クイック4点も出来るし4点ではどうにもならない相手にはワイプで妨害出来る。

とまぁどれもこれも一長一短で各々使いながら試しながらあーでもないこーでもないと調整を続けていた。
この中でも一番使用感が良かったのは覇炎の竜戦姫で、この2枚は当確として最後の1枚に一生悩んでいた。

結局、最後の1枚は赤陽光の祈りとなった。

うそでしょ?と思うかもしれないが、ここまで2ドロースペルを採用しているのにも関わらず、そこそこの確率で2ドロースペルが来ない事故を経験しており、その際はクロノチェックしかやることないので、CAヤードに2ドロースペルが行くのはもちろん、祈りもそのうち拾えるということを見越しての採用となった。

無限発展の完成

以下の30枚が現環境での無限発展の完成形だろうということで調整は終了した。
後は2ドロースペルが事故らないようにお払いに行くようにして大会を迎えるだけである。

無限発展使い方

これいる?
ここからは、このデッキの使用方法になる。興味がなければ読まなくていい。

マリガン

マリガンでボトムに送ったカードは絶対忘れないようにメモとるなりする
2ドローをキープするのは当然
ボトムに送るのはゾンビベアーが常に一番下
オグシグニスとダメージCB持ち(戻す場合)は、より下の方にやっておくと最後掘り切る場合に1枚分お得に掘れるのでおススメ
生還もボトムで良い。ゲーム展開次第で、CBさせるか引き込むか調整する
ネレオザやノザスラは少しめんどくさくなるがボトムに送ってよい
宝石かじりは1枚ならボトムでも回せなくはない
除去は1枚くらいは持っておきたい。除去を戻しすぎると道中辛すぎて死ぬ

理想としては除去1枚残りドローカードといったところか。

1~3ターン目

死なない程度に除去を使いつつ1コストは全て2ドローへと使う。
除去を使いはするが、黒死病2枚、激竜波、魂爆弾の4枚を全て使ってしまうと(オグシグニスCBを任意に出来ない限り)、最後で詰まってしまうので1枚は残しておく。
また、ネレオザ、ノザスラのいずれかがCAヤードに行った場合は生還CBに備えて捨て札に落としておくとよい。が、生還が手札に来た場合は、もう片方もCAヤードに行く場合に備えてすぐには打たないようにする。
滅多にないが、ネレオザ、ノザスラ、生還の全てがCAヤードに行く事故もある。その場合は……あきらめろ女主人で生還をボトムに置いてから引き込んで打つとかいうほぼ無理な入り方をすることになる。相手が殺意の低い雑多なデッキならば、デッキ掘り切ってもう一周するか、6ターン以降を見据えてクロノチェックを積極的にしてCA値を稼いだ方がいい、ということになる。

4ターン目

最終ターンに向けての最終調整を行うターン。ボトム数枚は理解しているはずなので(マリガンしたカード以外も、カウンティングを行い最後の1枚は特定する)ルート完走に向けて、CA値、デッキ残り枚数を整える。

5ターン目

だいたいラストターン。
おおよそほとんどのケースで
・ネレオザ配置発展→宝石かじり2体回収
は行うことになり、その後は
・ノザスラとかじり2体配置してかじり破壊してもう一回発展
のルートを辿ることになる。その後は女主人を配置してゾンビベアーをボトムへ送ってボトムのゾンビベアーをCBさせる。

そうできたらいいっちゃいいのだが、毎回きれいに掘り切れるわけではない。ちょっとした小技を紹介しておく。

・ダメージCBをボトムに仕込んでおいて1枚掘る。
ノザスラネレオザかじり2体の盤面からの雷精嵐などのダメージCBでかじり2体焼いて、めくった雷精嵐とともに発展することが出来る。理屈は同じなのでオグシグニスをボトムに仕込んでCBさせても良い。

・自壊手段とCA値を余分に持って掘る
発展したら宝石かじり2体(CA6)が手に入るので、CAヤードに1枚カードがありつつ、宝石かじりの自壊手段を持っていれば、1コスト余分に使える。把握しているボトムに自壊手段がある場合、使えるコストを使って2ドロー行動をして自壊手段を引き込み、宝石かじりを破壊する……といった入り方もある。

デッキ相性(と想定していたデッキとか)

紫CB

テイエルは違うカードのほうが良いかもしれない

微有利?2ドローが途切れなければ十分に受けきれる。2ドローが尽きるか否かの勝負となる。紫側のめくり次第では勝てないゲームも当然あるが、デッキの求める動きをしていればおおよそ受けきれるかと。
ちなみに、紫CBを狩るために除去増やして重くした型は困るわけでない。
逆に、重くしたのに対抗してガイヴァナムが入りだすとマジで勝てなくなる。

トークン

紫に焼き尽くされてると思って真面目にやってないからデッキは雑

有利。セヤデを使って宝石かじり+ゾンビベアー配置し、ゾンビベアー効果で配置時熊トークンと撤退時ゾンビトークンが出るのでトークン同士で相打ちに取っていける。なんならトークン側が力尽きて「これ殴ったら勝てるんじゃね?」といって殴り倒すシーンもある。


ヤマタケワンパン

殴れるようにしたヤマタケに橙太陽と2回攻撃とオーラ付けて殴るだけ

ほぼ勝てない。ただこのデッキはメディアに死ぬほど弱いので流行りだしたら対策するしかないかなぁ。といった所存。限界までこのデッキのほうが良いかもしれないとは思っていたが、いかんせん環境が読めずに使用を断念。メディアメニズマぐらいしか弱点がないが、使われると致命傷とかいう騒ぎじゃないので不安定。

そのほか……
クソデカ突破ユニットで殴ったろデッキ……かなりつらい、雷精嵐次第。
審判デッキ……回しがクッソめんどくさくなる。ちゃんと動かれると一生ルート入れない。
クレイタデッキ……稀に困ることはある。引き込んだ除去次第

長くなったがここまでが今期の無限発展の調整結果。
調整仲間に感謝。

最後に空き缶を設置して終わり。ジュース代くれてもいいのよ。

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