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疑似恋愛故の Vtuber リスナートリクルダウン

Vtuber 界隈、市場自体は大きくなっているし、登録者数も基本的には活動を続けていればどんどん伸びていくが、その割に同接はさっぱり伸びない。そんな光景はよく見られる。今回はなぜ同接が伸びないのか、についてリスナーのトリクルダウンという観点から記載してみる。
※ 生配信をメインコンテンツにしている Vtuber とする。

この現象は「登録はしたが、配信には見に来ない/見に来なくなった」人が増えているということだ。リスナーの入れ替わりとも言える。その一つの大きな要因として Vtuber が疑似恋愛を大きな要素としているが故のリスナーのトリクルダウンが起きているのではないかと思う。

Vtuber 人気、特に女性 Vtuber については疑似恋愛による人気獲得が顕著だ。これには「手が届きそうなアイドル」というところがミソだ。
テレビで活躍しているアイドルや女優には本気にはなれなくても、Vtuber には本気になってしまう。X でリプライを返してくれる。スパチャで名前を呼んでくれる。陰キャで男友達がいない、今まで付き合ったことがない。そんな子だったら俺とも気が合うんじゃないか。そういう「ワンチャン繋がれるんじゃないか」みたいな期待感が Vtuber 熱を過熱させていく。

しかし、推しの登録者増とワンチャンとの間には矛盾が生じていく。かわいくて歌もうまいあの子の人気が出てしまうと俺と繋がる可能性が減る。前はリプをくれたのに。もっと反応して欲しい。小銭スパチャでも読んでくれたのに。

せや!底辺Vなら構ってくれる。新しい子を見つけるんや。

もっと構って欲しい、ワンチャン欲しいという思いは底辺Vの方がより可能性が高くなる。そうして中小、底辺Vにリスナーが流れていく仕組みがリスナーのトリクルダウンである。
この流れにより登録者は伸びても、同接はイマイチ伸びないという全体的な傾向が作られている。底辺Vはある程度のおこぼれを頂けるため、ここまでVtuberの裾野が広がってきた。

カチカチッ!




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