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メリークリスマス!!

真っ赤なお鼻のトナカイさんは いつもみんなの笑いもの
でもある年のクリスマスの日 サンタのおじさんは言いました
暗い夜道はピカピカの お前の鼻が役に立つのさ
いつも泣いてたトナカイさんは 今宵こそはと喜びました

赤鼻のトナカイ

メリークリスマス!! ……気が早すぎますかね?こんにちは、4年の金澤です。早いもので公演まであと1週間となりました。あっという間です。最後の本公演まであと一週間。滅茶苦茶嫌だなっていうのと、楽しみだなっていうのがごちゃ混ぜになっています。ちなみに、嫌だなって気持ちの半分くらいは、台詞と動きが抜けちゃうかもって恐怖です。嗚呼、恐ろしや。

さて、前回の稽古場日誌では、何となくこれまでのサークル生活を振り返ってみました。
今回は、折角のクリスマスシーズンと言うことで、一つ印象に残ってるクリスマスソングについて書きたいことがあります。
それが、冒頭に歌詞を掲載した『赤鼻のトナカイ』のことです。皆さん、知ってますか?知らなかったら、冒頭の歌詞を読んできてください。

この『赤鼻のトナカイ』、苦手なんですよね。それと言うのが、サンタさんにとって役に立つ赤鼻も、今宵街に行けばまた嘲られるわけです。今宵こそはと喜んだとて、役に立つというサンタさんからの意思表示があった以外何一つ状況は変わっていない、そもそも今までの状況を黙認してきて今になってぬけぬけとこんなこと言うサンタさんこそ悪いやつだと苛立ちを感じてきました。
クリスマスシーズンにこの曲を聴くたびに、今宵もみんなに笑いものにされるトナカイのことを想像しては悲しくなってました。

皆さんも想像してください、今宵こそはと喜んでやってきた街で「おやおや?どうしてこのトナカイはピエロみたいなバカバカしい付け鼻をしてるんだい?俺が取ってやろうか?」「おいおい、やめてやれよ。こいつの赤鼻は生まれついてのものだよ、可哀そうじゃないかwww」「そっか、そっか。生まれついての道化なのか、このトナカイ君はwww」「「ギャハハハハハ!!!!」」みたいな感じで浮かれた奴らに馬鹿にされる赤鼻のトナカイのこと。嫌な気持ちになりませんか?私はいつもこの曲を聴くたびにこういうことを考えて落ち込んでしまいます。

ここまで書いて普通に嫌な気持ちになってしまいました。想像上のトナカイを馬鹿にする嫌な奴らに怒りを感じてしまっています。不健康な怒りの生成。
まあ、ここまでは全て自分の妄想なんですが、自分だけが嫌な気持ちになるのは苛立たしいので、この文章を読んでくださるあなたに少しでも嫌さをおすそ分けできればと思っています。届け。

まあ実際にはサンタさんに赤鼻というコンプレックスをステータスだと再評価されることで、トナカイ自身の意識が変わる物語のはずですよね、この曲って。そう思うと、心無い人間に馬鹿にされようと、トナカイは力強く生きることができるのかもしれません。

ここまで書きましたが、公演にも演劇にも全く関係ないことですね。ビックリです。
サークルのこととか公演のこととか、本当は書きたいこといっぱいあります。最近、演出の山下くんと「もう一緒に演劇する機会ってないかもね…」みたいな話して凄い寂し~~~って思ったことや、後輩たちがすっっっげ~~~頼もしくて幸せってこととか、山ほどあります、書きたいこと。それでも、書きつくせないので我慢します。
あ、でも、演出の山下くんについて多少書きます。めちゃくちゃ好きなので。
彼は本当に凄くて凄いんですよね。役者として舞台に立っても良いし、裏方として舞台を成り立たせるのも良い、そして演出として舞台をつくるのも良い。滅茶苦茶良いんですよ。今回、彼が演出になったってだけで、凄い楽しみな公演でした。彼は場の雰囲気を読むことと、作ることに長けてるんですよ。その能力が役者、スタッフ、演出、どれをやるときでも如才なく発揮される訳です。
そんな彼のおかげで楽しく苦しく稽古できてます。本当に苦しいのは苦しい。スパルタな時はビシバシ来るし、煽るときはめっちゃ煽る。ふざけんな、覚えてろよ、殴りあったら勝てるからな、俺が……
とは言っても、大学サークルというものが壊滅するんじゃないかとすら言われていた(ような記憶がある)2020年に演研に入会してくれた人たち。山下くんや今回の役者だと橋本さんなど、彼らには本当に感謝ですし、先輩から継いだ知識・知恵を伝えきれなかった中でよくぞここまで生き抜いてくれたと感嘆です。そして、良き友人あるいは後輩として、一緒に演劇したり、遊んだり、お喋りしてくれてありがとう…… こんなこと言うの気が早い気もしますが、今のうちに書いておきます。
これからもめっちゃ遊ぼうね……

さて、なんだか書いてるうちに終演後みたいな気分になりましたがそんなことないです。これからです、公演は。稽古はどんどん進んでいます。本当に良い裏方、オペ、演出、役者がそろっています。最高に良い舞台にします。ぜひぜひぜひぜひお越しください。冬公演、お楽しみに!!!メリークリスマス!!!


2022年冬公演「サカシマ」は終演いたしました。ご覧いただいた皆様、誠にありがとうございました。

茨城大学演劇研究会2022年冬公演

『サカシマ』

脚本 斜田 章大
演出 山下 航輝

〈あらすじ〉
地上まで残り、百メートル。

日野陽毬は今、落下している。
姉が飛び降りたビルの屋上から、地面の底へ。

残り寿命は約五秒。
この物語はその五秒間に見た走馬燈の話。

落ちる、落ちる、サカサマに、サカシマに。

〈出演者〉
橋本 萌果
畠山 悠衣
西野 准平
立花 樹
齋藤 楓菜
金澤 勇翔
西尾 愛菜

〈日時〉
12月17日(土) 11:00~/15:00~
         18日(日) 11:00~/15:00~
(20分前開場、全席自由席)

〈会場〉
茨城大学水戸キャンパス構内
サークル棟2階共用練習室1

〈料金〉
一般700円
大学生以下500円

〈お問い合せ・チケット取り扱い〉
メール ibadai.enken@gmail.com
Twitter @enken_i
または、各劇団員まで。

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