二年目の茨苑祭では

みなさんおはようございます。22の立花です。とうとう茨苑祭が終わってしまいました。楽しかったですね。トランポリンと熱気球、弓道にお化け屋敷は今回行けなかったので来年こそは行きたいですね。あ、あと似顔絵屋さんで演研のみんなと一緒に描いてもらいたいな。食べ物はみんなおいしかったです。自分の所属する団体の豚汁、去年は演研に専念しすぎて食べられなかったので、今年食べることができてよかったです。あとは揚げアイスですね。これも去年食べる機会がなかったのでパンフレット観てワクワクしていました。他にも食べたいものはいっぱいあったけど、来年の茨苑祭の楽しみが増えたと思いましょうか。


さて、演研はどう生きるかの話をしましょう。今年の茨苑祭も去年に引き続き満員御礼でありがたい限りでした。見に来てくださった方々、応援してくださった方々に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
自分がもう一人いればなあと感じる茨苑祭でした。1,3回目の回は楽しみにしていましたが忙しくて見ることができず、2回目の回も出演していたため、舞台裏にいて当日の舞台を見ることは叶いませんでした。本当に毎日楽しくも忙しくて、時間が過ぎるのがあっという間でした。

以前の稽古場日誌でも紹介しましたが、私が演出した座組は「茨城湯けむり殺人案内」でした。すごい物騒な名前ですね。湯けむり全く関係ないし、なんなんでしょうかね。茨苑祭の演出は1年の頃からやってみたくて、自分的に面白かった脚本を何本か見つけてきたのですが、決まったのはこれでした。
後から知ったのですが、この脚本の作者さんは演研のOBで、現在も水戸市内で活躍されている方のようですね。アンケートを見ると、脚本がとても面白かったという声がいくつもあったので、私の脚本を見る眼は間違っていなかったのかなと思います。実は受験戦争を終えていなかった受験生たちが、合格発表の会場で殺し合いをはじめ、生き残った者が合格者となることができる。というお話でした。
この脚本の何が大変かって、役者が8人も必要なところですね。「せっかくのお祭りだからみんなと交流したい」という思いで演者人数の多い脚本を選んでしまいましたが、まあ大変でしたね。というのも後で紹介するのですが、実力派の8人を選んだ結果、本番ギリギリまで全員での通し稽古ができないという危機的状況でした。この脚本、動きが大切で流れをしっかりしたかったので通し稽古はたくさんしたかったのですが、初めての演出、甘くないなとひしひしと身をもって感じました。しかし、大人数だと楽しいですね。座組写真も凝ったものを作れたし、やっぱり大人数で作り上げていく舞台が私は好きみたいです。


さて、ここからは役者紹介をしていきたいと思います。殺される順に紹介していきましょうか。
まずは最初に殺される男1役のよっしーくん。23の後輩ですね。彼は何といってもその表情の豊かさと声の良さが魅力的ですね。真面目に演技に取り組んでくれますし、彼の持つユーモアが稽古場の雰囲気を明るくしてくれていたと思います。初の被害者という、コメディ的に重要な役を十二分に務めてくれました。長い間床に転がして置いちゃってごめんね。
お次は親友の男1を殺害し、舐めていた女1に殺される男2役の古川くん。彼も後輩です。いやみんな上手ですよね23の子たち…嫉妬しちゃいます。彼の演技、面白いんですよね。とても気持ちのいい演技をしてくれる。狂人役、ハマってましたよ。彼ならやってくれると思い、殺し方無茶振りさせちゃいました笑。
そして女2役の演研の秘密兵器千葉さん!彼女は雰囲気的になかなか替えの利かない強力な個性を持っているので、役者のオファーを考えるうえで一番最初に決まった人でもあります。そして彼女はなんと次の冬公演に出演します!この役とは全く違うベクトルの役ではありますが、彼女のよく通る綺麗な声はどのような演技を見せてくれるのか、乞うご期待!
さて、女1の空想から飛び出してきて勝ち誇ったところで彼女の隠し持っていた吹き矢でやられてしまった先輩役、西野くん。彼はとてもセンスが良く、なんでも私の1歩先に行ってしまうところが嫌いです。いや嘘です。ここの役もすんなり決まりましたね。彼は日立勢なのに3座組&冬公役者やってる化け物です。まあ、なんというか、私は彼のファンですね。立ち姿の格好良さもさることながら、シャイな少年役からチャラい先輩役、はたまたおじいちゃんまで完璧にこなしてしまう演研の誇るカメレオン俳優です。私はいつも変なおじさんや変なお兄さん役なので彼のように役の幅を増やしていきたいですね。
はい語り過ぎましたごめんなさい。お次はコートの似合うスタイルの良い女2役の和田さんです。彼女もよく通るいい声を持っているんですよね…演出するうえで女2役はお上品な色気のあるキャラを思い描いていたので、彼女には無理難題を押し付けてしまっていたかなあと思います。しかし、彼女は本番当日に見事なアドリブを披露し、爆笑を搔っ攫っていきました。自分の演出する脚本でアドリブされるの、嬉しいですね。よくそのキャラを理解したアドリブをし、彼女なりの女2を演じて成功させた。悔しいです。演出としてまだまだだなあと感じさせられた役者さんでした。
さすが8人座組、まだまだ居ますよ、教官役を演じた大ベテランの蒔苗先輩!いやもうなんか言葉が出ないですね。登場するだけで笑いを取れる役者さんが何人いましょうか…もうなんか先輩の力で思っていた3倍くらい教官が面白い役になった気がします。1つの役の中でころころと変わっていくその演技、圧巻でした。シリアスな役からコメディに振り切った役まで完璧にこなしてしまう先輩。そんな先輩の演技がもう演研で観られなくなるなんてと思うと、打ち上げでボロ泣きしていました。先輩は謙虚なので目の前であまり褒めさせてくれないのでここにいっぱい書いておきます。本当にお世話になりました。
そしてなんと8浪目の教官のお母さんも受験生でした。母役の溝渕さんです。彼女ははじめ、なかなか老人役の声色が上手く作れず(まあこれは演出である私の力量不足だと反省していますが)、稽古の半分程は声をどうするかというところになっていたと思います。さて結果はどうかというと、とても自然にお母さんの声になっていましたね。母の演技方針に関しては彼女の演技にとても助けられたと思います。ありがとう。
はいここまで長かったですね。すみません。最後に紹介するのは謎の語り部役の小枝先輩です。話を〆る語り部役なので男性女性とどちらも使えるということで、役者のオファーは迷いましたが、先輩は私が初めて出演した舞台で的確な演技指導をしてくださり、そして開演前アナウンスをこなしていた、その印象が強く起用させていただきました。語り部役は最後の最後にしか出てこないので、蒔苗先輩とともに今回の座組の演技指導でも大変お世話になりました。

さて、8人の役者さんたちへのメッセージが終わりました。今回初めて演出をやって思ったのは、まず日程調整が大変ですね…本公演ではこんな人数を捌ききっていたことにまず驚きました。いつも役者側では好き勝手やっててすみません演出さん方…感謝してます。
稽古できるメンバーの把握、稽古の時間の使い方…はい、全然できてなかったです。発声練習すら疎かでした。次回があればしっかりプラン立ててやりたいです。
そして演技指導の面ですね。こうしたいという理想はあっても、そこにどう導いていくか、難しかったです。これからいろいろ勉強したいです。具体的なディレクションとして言語化できないことが多々あり、自分の演技を考える際にも気を付けたいポイントでした。


ところで13時の回の舞台、実は私も「小説家らしき存在」に出演していました。後日、自分の動画を見ました。ああ、悔しいですね。以前ほど緊張しなくなったと思っていたのに口調は早くなり、沈黙を怖がって、挙句にはセリフ1つ飛ばしてしまう。自分では割とできていた気でいただけに悔しいです。しかし去年とは演出が替わり、本家を意識しすぎないでやってみた今回のラーメンズ、楽しかったです。マイムはできることがかなり増えたと思います。演出さんありがとう。

ああもう2年生の茨苑祭が終わってしまったのですね。いつの間にか仲良くなれた後輩も多くでき、楽しい日々を送っているので毎日があっという間でした。
はい、茨苑祭が終わったということは冬公演が控えていますね。23の活躍する代になり1年生の有能さに辟易する日々です。「茨城湯けむり殺人案内」で出演した役者さんたちが4人も登場する冬公演、「鎖骨に天使が眠っている」ぜひ見に来てくださいね!

以下、公演情報です。

〈公演情報〉

茨城大学演劇研究会2023年度冬公演
『鎖骨に天使が眠っている』

〈脚本〉ピンク地底人3号
〈演出〉中野樹
〈キャスト〉古川慈温 西野准平 千葉萌 吉井将真 齋藤楓菜 中川結菜 益子あまね 二瓶慧

〈日時〉
12月16日(土) 11:00~ / 15:00~
12月17日(日) 11:00~ / 15:00~

〈会場〉
茨城大学水戸キャンパスサークル棟2F
共用練習室1

〈チケット料金〉
一般 800円
大学生以下 500円

〈チケット取り扱い・お問合せ〉
メール ibadai.enken@gmail.com
X(旧Twitter) @ibdienken
Instagram https://instagram.com/ibadai.enken?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
または各劇団員まで。

HP ibadaienken.wixsite.com/mainpage


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