ちょっとわかった気がする1学期①
前回の記事を書いてからだいぶ時間が経ってしまいました。1学期を一言で表すと「悩み・学習・疲労の集合体」だったなと。ブログを書きたくても破壊力抜群の彼らは容赦なく僕を攻撃し続け、家に帰ればサンドバッグボッコボコ状態。
そんな1学期が終わり、やっとの事で迎えた夏休み。リフレッシュすると共に1学期を終えての備忘録も兼ねて、いろいろ書こうと思います。
-怒涛のUnit1
当校では4月〜5月にUnit1を展開していますが、いや〜正直参った。特に4月中は何をやっていいか全くわからず。。。授業の準備はもちろんのこと、何と声をかけ、どのように進め、どの点に注意するのか、迷いに迷った記憶しかありません。そして、同僚に聞きまくりの毎日。皆さん、お忙しい中、本当にありがとうございました(泣)。
つまづいたっていいじゃないか 人間だもの。
間違ったっていいじゃないか 初めてだもの。
とにかくやるしかない!まずはUnit Plannerなるものを作る事にしました(ってか、そもそもUnit Plannerって何!?ってところなんですけど、特定の教科やテーマに焦点を当てた教育計画書のことで、いわゆる指導案のようなものです)。
ということで、まずは各学年のCentral Ideaを書き出してみました。
なんのこっちゃ。
これを中心に授業をしていくんですって。最初の感想は「意味不明」の一点。しかし、色々聞いていくと、その全貌が見えてきました。
現時点での僕の理解は以下の通り。
僕の理解を構造化してみました。
IBでの各教科は独立しておらず、ある一つの "Central Idea"でつながっています。つまり、先ほど記載した各学年のCentral Ideaは、各教科を概念(Concept)でつなげています。なぜなら、現実社会で「あ〜これは国語の○○だな」とか「これは算数の○○を使っているな」と考えることはほとんどなく、それぞれの事象は各教科の概念を使用しているからです。例えば、縦断的教科であれば、「国語で現代文、算数で掛け算、社会で文明、理科で植物の観察、英語でBe動詞」の知識を独立的に学ぶことになります。
一方、横断的教科であれば、Central Ideaを”地域の歴史について学ぶことで自分自身のアイデンティティを理解する” と定めた場合、「国語でインタビュー文を考える(文章作成)、算数で自分たちの地域のマップを作る(図形)、社会で自分たちの地域の歴史を知る(地域史)、音楽で市民の歌や歌詞の内容を学び(音楽史)、英語ではシンボルマークや観光名所の名前を学ぶ(Vocaburaly)」という感じです。したがって、子どもたちはUnit1を概念的に学んでいる最中、地域の歴史・文化・伝統・受け継がれるもの等にアンテナが立っている状態になり、その中にいる自分自身のルーツや世界の中に自分がいるというアイデンティティを学ぶことになります。そして、興味や好奇心が最大限に膨らんでいる状態が学びのチャンスとなり、カリキュラム内容(例えば、図形は3年生、地域史は4年生)が垣根を超えます。
図にすると以下のようになるといえるでしょう。
-PSPE(体育)でCentral Ideaを横断すると?
さて、じゃあPSPE(体育)ではどうするか。
Unit1で四苦八苦して作った各学年におけるアクティビティ内容はこちら
各学年のHomeroom Teacherと相談して何とか決まりました。
なんだか、今まで自分が受けてきた学校体育のカリキュラムとは全く違う内容です。よし!これでUnit1は行くぞ!そう頑張ろうと思った僕でした(しかし、この後、この考え方が違うことに気が付くのでした。。。。)
次回は各学年の詳細な内容を記載します。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!