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絵本の定期便『童話館ぶっくくらぶ』 0才から購読してみた感想

出産後のバタバタも少し落ち着いた頃。「子供ともっと遊んであげたいけど、どう遊んであげたらいいのかな…」と迷っていました。
そんな中、私の父が入会してくれた絵本の定期配本サービス『童話館ぶっくくらぶ』。
「これは本当に良かったな〜」と感じているので、今回はその『童話館ぶっくくらぶ』についてレビューします!


『童話館ぶっくくらぶ』って?

『童話館ぶっくくらぶ』とは、長崎市の「株式会社童話館」が行っている絵本の配本サービスのこと。
子供の成長に応じて、選び抜いた絵本や本を毎月定期的に届けてくれます。

毎月2冊、金額はコースによって違いますが、平均およそ2000円〜3300円前後(消費税含・送料220円別途)で自宅まで届けてくれます。

プロが選書してくれる安心感

子供の絵本、どう選んだらいいのかわからない人って結構多いんじゃないでしょうか。
私も、本屋さんで色々な本をパラパラめくり、うーんうーんと悩んでは、結局自分が子供の頃に好きだった本を買っていました。
でも、ここ数十年にも新しい優れた絵本は出ているはず。
時代も変わったのに古い本ばかり読んでいていいの…?そもそも月齢にもあっていないのでは…?と不安に思っていました。

その点、『童話館ぶっくくらぶ』から届く絵本はプロがしっかり選んでくれているので安心感があります。

選書について、ホームページに書かれていた言葉がとても良かったので紹介します。

私たちは「絵」「言葉」「物語り」という3つの柱を大切にしています。

・絵が、子どもに見つめられるに足る美術であること
・言葉が、洗練された美しい日本語であること
・物語りが、その年ごろの子どもの心の世界と真に響き合っていること

「童話館ぶっくくらぶ」の配本コースには、そのような絵本・本が選定されています。

童話館ぶっくくらぶより

この言葉に感心してしまいました。「美しい美術である絵と洗練された日本語で語りかけ、子供の心の世界と真に響き合う」絵本。
子供にはそんな絵本を読んでほしいな、と思いました。

何歳から何歳まで?

童話館ぶっくくらぶには、月齢に合わせた16のコースがあります。
およそ0〜1才の「たんぽぽコース」から、およそ14〜15才の「大きいジュニアコース」まであり、子供の成長に合わせてステップアップすることができます。
退会の連絡をしない限り自動継続(進級)となり、一つ上のコースの絵本が届く仕組みです。

童話館ぶっくくらぶのHPに紹介されているコース一覧。
大人のための絵本コース「こすもすコース」もある。

他社は6歳や小学6年生までのところが多いですが、童話館ぶっくくらぶには15才までのコースがあります。長く続けることができるのは強みですね。

実際に届いた絵本たち

うちは、娘が生後半年の時からスタート。今日まで3ヶ月間、計6冊の絵本が届きました。

「たんぽぽコース」(およそ0〜1才向け)で、3ヶ月間に届いた絵本

確かに、どの絵本も絵の質が高い。
それに、絵柄や内容が偏っておらず、(親の好みにも左右されずに)さまざまな絵や言葉に触れられるのがグッド。
0才向けとはいえ、月齢的には少し上の子用かな?と思うものもありますが、先まで読めることを考えると許容範囲内です。

私も読んだことのないものばかりで、毎月どんな本が届くのか、とても楽しみ。

もちろん、子供が気に入る本もあれば、反応がイマイチな本もあります。まあ、また成長すれば興味が出ることもあるかなと思い、たまに読み聞かせています。

「すでに持っている絵本・本があったらどうしよう」と心配する方もいるかもしれませんが、大丈夫。
年間の配本リストを見て、かぶるものがあれば、配本リストと同封されているハガキなどで知らせましょう。代わりの本を届けてくれます
私は最初に届く予定だった「くだもの」をすでに持っていたため、「はりねずみかあさん」に変更してもらいました。
代わりに届く本もリストに載っていたので、安心して頼むことができました。

ひざに抱っこして絵本を読むと、ぐずっていてもピタッと泣き止んでくれる娘。普段バタバタしていたり、ついスマホを触ってしまったりするけど、絵本を読むときは娘と向き合えている気がして、「やっぱり絵本って良いなあ」と思いました。

親のために届く読み物

毎月の絵本と一緒に、会報誌「童話館ぶっくくらぶ通信」が届きます。これが個人的には、結構良かったです。

「童話館ぶっくくらぶ通信」は親のための読み物

「通信」には、絵本のことや子供を取り巻く社会のことを取り上げた記事や、購読者からのお便りなどが載っています。
購読者からのお便りの内容は、主にぶっくくらぶの感想、子育ての悩みなど。綴られる文章を通して、それぞれの子育ての風景が目に浮かび、じんわりとあたたかい気持ちになります。
先のコースを読んでいる子たちのいきいきとした姿から、娘が大きくなった時の姿を想像し、「どんなふうに本と関わっていく子になるのかな」と思いを馳せたり、子育てについて考えさせられたり。
ゆったりとした時間をもてるきっかけにもなっています。

また、配本コースによって年1〜4冊と数は違いますが、親のための本が絵本と一緒に配本されます。

親のための本、『あまえ子育てのすすめ』

「このむずしい子育ての時代に、真に大切なことを見失わないでいられるように、との願いから」だそう。
普段自分では手に取らない本を読むきっかけを与えてくれる、配本サービスのメリットを親も享受することができますよ。

プレゼントとしても

「童話館ぶっくくらぶ」には、祖父母から子供へのプレゼントとして入会している人も多いようです。会員のおよそ半数は贈り物としての利用だそう。

絵本って買い続けるには割とお金がかかるし、プレゼントとしていただけると嬉しいですよね。

それに絵本や本を通して、「親と子のふれあいの時間」や「物語を通した知恵や経験、喜び」などを子供たちに贈ることができます。
単純なモノのプレゼントもいいですが、たくさんの「こと」を贈れる、素敵なプレゼントだなと思いました。

宝物のような時間を

まだ初めて3ヶ月、3回の配本しか受けていませんが、今のところとても満足。周りの友達にもおすすめしています。

「通信」には、小さな頃から絵本を受け取っていて、今は大学生になった男の子のインタビューも載っていました。「あの絵本が好きだった」「今も本は好き」と送り主だった祖母と語る姿をとても眩しく感じました。

いつか娘が本を読まなくなっても、きっと何かは残る
何よりも今、読み聞かせをして笑い合ったりする時間が人生の宝物なんだろうな、と思います。
その時間を毎月届けてくれる絵本の定期便。
購読する価値、あるんじゃないかなと思いました。

子供と満足に遊んであげられているか不安な人、子育てや仕事などで忙しく時間に追われている人、やらなきゃいけないことで頭がいっぱいの人。
『童話館ぶっくくらぶ』、おすすめです。



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