2021年のシャニマスイベコミュについての振り返り

 いつものやつ(考察ではなく感想)です。
 一年の振り返りならもっと早くやっとけというご指摘、ごもっともでございますが、急にやりたくなったので。ネタバレやら考察はないです、私のふわっとした参考にならない感想しかない。あなたもこれを見て同じようにふわっと考えても楽しいんじゃないかな?

 2021年のシャニマスイベコミュが以下のラインナップになっております。青のReflection(イルミネ)
ミッション・コンプリート!(放クラ)
アンカーボルト・ソング(アルスト)
00-ct.―ノー・カラット(SHHis)
アイムベリーベリーソーリー(越境)
さざなみはいつも凡庸な音がする(ノクチル)
密着!ハロウィンワールド24時(ハロウィン越境)
Run 4 ???(ストレイ)
感光注意報(アンティーカ)
 各ユニット+越境+ハロウィンの9つですね。

2021年のシナリオを振り返って、全体の印象の話

 SHHisの参加と同時に変わっていくもの/変わらないものというテーマが少しづつ各ユニットで滲んていたように思います。期間としては#283をひろげようも今年に入れていいのかな、これなんて特にですよね。
 初期四ユニット(イルミネ/放クラ/アルスト/アンティーカ)はある程度一塊の283感があるところに、それぞれ違う意味でそう簡単に壁が崩れない2ユニット(ストレイ/ノクチル)を加えた二年間、それと同時に売れ始める=忙しくなったり認知度が上がったりといったことを重ねて、それぞれ一度閉じた輪で形作ってきてたんだなぁ。そうしてそれらに最後の輪を加えて、徐々に開いていく感じがあった……ような気がします、知らんけど。直感的に滅茶苦茶に面白いという方向ではなく、滲むような、染みつくような、存在感のあるシナリオだったなぁって個人的に感じています。

シナリオのフルコース、どの順番で出そうかなという話

 そうそうドラマチックなことなんて発生しない、じゃあ普段は何があるかといえば、日常があるんですよね。彼女らの日常は、少しつらくて、少し可愛くて、少し複雑で、少し明るい。今年はそんな一年のシナリオ集だったように思います。

 シャニマスはシナリオ面白いから!って言っていくつか人に薦めるとして、上がってくるのって決まってくると思うんですよ、例えば…

-ストレイライト三部作

-サマーミーツワンダーランド/越境クリスマスイベ

-薄桃色にこんがらがって

-天塵

 上記とかじゃない?
 これが入ってないとかあれが入ってないとかそういうのは別として、私個人が例えば「面白い話を読みたい」というモチベーションを持った人間に薦めるシナリオは基本的に上です。それ以外のシナリオで滅茶苦茶好きなのがいっぱいありますが、じゃあそれらは上のやつらとなにが違うの?なにがあるの?っていうと、”事件がある”んですよね大き目の、それらが面白い。
 薄桃色と天塵を勧めたくなるのって、可愛い女の子沢山のハーレムものかと思ったら、えっそこに踏み込むの!?という驚きがあると思うからなんです。まぁ薦める癖として、私がまず最初に強い刺激を受けて目覚めてくれというスタンスの人間なのでというのはあるのですが。もちろん薄桃色も前提となるキャラ観とかアルスト観があった状態で見るのがいいんですけど、根底のテーマと発生していることがとても重くて大きいので、ある意味分かりやすいドラマがあって、読みやすいんですよね。

 いうなれば上記のきっと面白いと思うから是非読んでみてね!ってぱっとお勧めするシナリオは、コースで言うところのメインなんですよね、肉料理とか魚料理といいますか、この店はこれが美味しいから!つって薦めるメイン料理級のやつらです。でも他にも評価する要素は色々ある、要するに米とか副菜とか利便性とか酒とか環境とかそういうものたちです。滅茶苦茶美味しい高級料理屋があったとして、身内のどんちゃん騒ぎに使うか?という住み分けみたいな話がシナリオにもあって、キャラを理解してから見た方が面白い話とか、じんわりと良い話とか、それらがある。

 銀曜日とかめっちゃくちゃ大好きなのですが、あれなんかシナリオの味と面白みを余すことなく理解するには、とりあえずwingの個人プロデュースとイルミネの初期イベを読んでからじゃないと、理解は出来ても味わいが薄くなっちゃう問題ですわね。

 そんなことを考えるに今年のコミュは全体的にコースならグラニテ感があるというか、ずっしり重いものというよりは和の御膳っぽいなって。他の話とリンクして響きあうみたいな発展形コミュが多かったように思います。

結局じゃあどうまとめようか?と思った時にトップ3形式に落ち着く

 ……はいということで、個人的な2021年シャニマスシナリオトップ3です。前述のとおり全体的に2021年はじんわりした良さが滲むシナリオが多いので、本当にこれは個人の好みでしかないですけど。

〇アイムベリーベリーソーリー(越境)

 私の中の去年の優勝コミュ。やっぱ越境はいいなぁ!!!!
 文章としてだけではなく、声がありゲームとして読む/見る上で、舞台や映画のような画面転換を使っていたのも印象的でした。優しい話であると同時に、少し複雑な部分もあるのですが、バラバラのように見えるそれらの要素が最終的に一つにまとまった、ようなまとまっていないような(サスペンスではないので)。
 アイドルものの夏のイベントと言って想像するようなものでは全くないですが、秋にはまだ遠い夏の終わりといった雰囲気で大変おすすめです。上記でシナリオを料理に例えましたが、これは味わいが複雑で、美味しいけど何が入ってると思う?って言いながら食べたい感じ、ぱっと見は分からなくても食べると味わい深いみたいな。

※当時の感想note ネタバレあり注意

〇アンカーボルト・ソング(アルスト)

 シナリオの強さが尋常ではないアルスト、薄桃色からのコンボで破壊力が増すものでもありますね。それまで内部的な視野に立っていることの多かったアルストロメリアにとっての、なんと言いますか、本質を知らない人とアルストロメリア、というかなんというか……。
 アルストシナリオ本当にすげぇなって思うのは、アイドルのエグさというか、露悪的ほどには悪じゃないけど、誰もが感じたことのあるこの世の嫌さみたいなものに触れるんですよね。彼女らの、アルストロメリアの根となる基礎工事、礎、高く変わるためのそれら。彼女らの本質はやっぱり可愛さとか優しさとかじゃなくて、折れない強さだなって感じています。植物に感じるたおやかさと強さみたいな。

〇ミッション・コンプリート!(放クラ)

 なんか複雑だったり暗かったりするのだけがいいと言ってるんじゃなくて、直球でいい話だ!ってなるのも滅茶苦茶良いんですよ。放クラがそのターンを受け持つことが多いんですが、やっぱね元気になる、最高だなぁってシンプルに楽しみたいエンタメとしてのストーリーがこれです。誰も泣かない物語。少しおかしくて、全然シリアスじゃないのに、ふと気づけば手を握ってハラハラしながら頑張れ!と言いたくなってる。アイドルに元気を貰える物語です。

……上記が個人的top3(他の人に薦めるなら)なんですが、折角なので簡単に他のも。

青のReflection(イルミネ)

 イルミネは最初からイルミネを追いかけ続けている場合で本当にシナリオの味わいが変わる。そういう意味でイルミネのコミュってすっごい評価が難しいんですよね、ただ仲良しとかただがむしゃらなんじゃなくて、ただ明るいとかただ真面目じゃなくて、イルミネだなって思える難しさを感じる。イルミネって思ったよりもメンタル強くないんですけど、同時に思ったよりも心が強いんですよ。訳の分からない感想だと思うんですけど、自分でも上手く言葉にできねぇ……。

00-ct.―ノー・カラット(SHHis)

 今年度の問題作枠。問題作いうて大変面白かったですが。ストレイは三部作でしたけどシーズは何部作で着地するおつもりなんでしょうねぇ。シーズ初のコミュイベにして、明確にwing後の時系列がはっきりしているので、少なくともwing編見た方がいいな~というのもある、というか見ないと雰囲気に困惑しそうな気がします。ホーム・スイート・ホーム、彼女らのホームはどこに。
※当時の感想note ネタバレあり注意

さざなみはいつも凡庸な音がする(ノクチル)

 ノクチルについて、勘違いしているだろう?という視線強制エピソードとも言える。二次創作なんてやってるとこの話中々刺さるので、最後までtop3に入るか悩みました。当時読みながら、うわっこれは話題になるぞと思ったんですがそんなことはなかった。狙ってつまらなくはないが面白くもない展開を並べてるとかいう、滅茶苦茶シナリオライターさん器用なことしてんなぁと思った記憶があります。滅茶苦茶面白い。ノクチルと海というものの一つの回答を出すにも必読と思うし、上記の書きようだと面白くなさげな印象かもしれませんが、こちらも大変面白いしいい話です。
※当時の感想note ネタバレあり注意

密着!ハロウィンワールド24時(ハロウィン越境)

 いつものハロウィン。それぞれ独立してたハロウィンワールドの越境回でもありつつ、今後同じような世界観でやるには大団円を迎えてしまったので、来年以降のハロウィンはまた別の何かが始まるかもしれないですね?ハロウィンはま~~~~~~~~じで衣装がいい、最高。衣装が最高。本当に衣装が良すぎる。衣装がいい。うわーーーー衣装が可愛い。衣装が最高。

Run 4 ???(ストレイ)

 冬優子ちゃん!勝負するっす!んあ~~~~ストレイかわい~~~~。ストレイ三部作もですが、この三人で良かったねぇ~ってなる話ですね。ストレイはキャラクタがズルよ、魅力的だもん。めいふゆがすげー強かった。冬優子の話でありつつ、キーパーソンは物語のきっかけやら展開のキーになるあさひではなく、むしろ愛依ちゃんでしたね。誰のためにやるのか、なんのためにやるのか、どうしてやるのか、アイドルの仕事、そういったものを含めて、ストレイらしくドタバタと業界を走りぬく。タイトルの「Run 4 ???」ですが「Run for win」でありfunでもあり……。???に入るもの、色々考えられるので、ちょっと一緒に考えませんか?

感光注意報(アンティーカ)

 これも大変好きでした。かなりプロデューサーの占める割合が高め。ちなみに私の年齢からして、写ルンで〇的な手巻きカメラ、ウン学生時代まで普通に現役だったので使ったこともあり、なんかこう滅茶苦茶気持ちに来た。写真って写真そのものだけじゃなくて、思い出すものなんですよね。あぁこんなことがあった、という記憶の引き出しをそっと開いてくれる鍵。錆びついた運命の鍵が導く先は新世界とは限らない。シンプルにいちゃいちゃしやがってよぉ!!!という感じでかわいい~~話でもありますね。

 いやぁ、楽しみですね。私はPカップもグレフェスもろくに走っていないシャニマスエアプですが、コミュは読み続けたいと思える。来年も楽しみです。

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