検索しない旅、平日の新宿編
検索しない旅とは
昼ごはんどこにしようかなとか、作業しやすいカフェがないかなとか、すぐにスマホを開き検索し、Googleの奴隷に成り下がってしまいます。
Googleの支配に抗い、スマホを機内モードにして調べることなく歩き回り、五感で面白そうなものを発見しようというのが検索しない旅です。
(Googleのサービスほぼ使い尽くしているくらいいつもはおんぶに抱っこでお世話になっていますが、たまにくる反抗期だと思って許してください)
新宿到着
新宿に到着し、早速機内モードをONに。COCOAを入れているので、Bluetoothは入れっぱなしで。
駅を降りたら、毳毳したアルファベットがなんか気になってパシャリ。
機内モードで気がつくこと
通信ができない、それはつまり、音楽が聞けないっ!!!!!
CDをツタヤで借りてきて、iPod nanoに頑張って詰め替えていた世代としては、サブスクで音楽を聞くことと通信が必要なことが結びつかず。サブスクリプションの罠。
周りを見渡すと、みんながみんなスマホをみているし、8割くらいは耳にイヤホン。しかも今は鼻も口もマスクで隠しているので、世の中のほとんどの人が、5感の大部分を奪われていることに。
改めてスマホの画面から解放されて、ふと周りを見渡すと、沖縄ナンバーの車を発見。
ということは沖縄から新宿まで車を運転してきたということか?なんていう、スマホを見ていたら絶対考えないことを考えながら、新宿っぽい写真を撮りたくて歌舞伎町へ。
アルタ前から
いいともファンとしてはアルタ前が閑散としているのは物悲しいもの。
この看板の数がThe新宿Of新宿。
すごいミステリアスな店を見つけた。ネオトーキョーフーディングバーがすごくミステリアス。
ゴジラに到着
なぜか新宿といえばこのゴジラを思い出したので、記念に一枚。一応映画館で今何やってるか確認。
IMAXの意味はいまだによくわからないけど、ワクワクしながらエスカレーターを上がる。
ラインナップを確認すると、あと四分でホテルローヤルが始まるらしい。鬼滅を見たところだが、伊藤沙莉が出てるから間違い無いだろう。だってオズワルドの妹だもん。間違いないね。
ホテルローヤルの感想(ネタバレ注意)
10秒で見ることを決断し、4分後には上演スタートしていた。そして一瞬で映画が終わっていた。いやぁ、最高だった。最高すぎた。体感としては、トータルで4分12秒くらいだった。翔んで埼玉依頼の映画鑑賞だったが本当に見てよかった。
まず伊藤沙莉の表情が本当に良い。エロい気持ちになって、ほっこりして、やるせなくなって感情がくっちゃくちゃだけど空っぽでそんな映画でした。
全然ネタバレになってない。
散歩継続
常にちょっとだけ臭い昼の歌舞伎町を抜けて...
新宿区役所の建物の立派さを確認。地元の自治体の建物はただ古くてボロいだけなのに、さすが新宿。
そんな区役所の前を通ると、二人の女性がそばを通る。女性二人ともが、それぞれダッフィーを二体ずつ手に持っていた。
好きを追い求めるのは両手が塞がるくらい大変なものなんだな。
伊勢丹のフォントが愛くるしい。
改めて群青日和の歌詞がすごいなと感心する。
突き刺す十二月と伊勢丹の息が合わさる衝突地点少し
あなたを思い出す体感温度
暑い寒いを感じた時に、誰かの温もりを思い出すなんていう感性を、自分が持っていないことがすごく悲しい。
文房具は持たなくなった。紙を使うことがなくなったので、書くためのペン、まとめるためのホチキスやファイルやクリップ、切り分けるためのカッターやハサミ、全て持たなくなった。
それでも、文房具屋は好きで、文房具を眺めるとなんともいえない高揚感が生まれるのはなぜだろう。
二丁目の雑居ビルの合間に張り巡らされる電柱と、信じられないほどの秋晴れに美しさを感じる。
ランチ
お腹が空いてきたのでご飯どころを探す。なんとなしに、お洒落な感じのカフェに入って、プレート頼んで、コーヒー飲みながら読書するみたいなイメージだったが、なかなかちょうど良いカフェが見つからない。歩けども歩けども、バエそうなカフェは見つからなかったので、餃子の誘惑に負けることにした。
餃子定食に餃子を追加してオーダー。
本当に素朴でストレートな餃子。餃子の味を思い出してと言われたら、一番最初に思い出す味をしていて、ほっこりした。
散歩再開
お洒落なヘアサロンを発見。
検索する時難しい。ルート記号が入力できないし、「ルート5」と入力すると、ルート5の計算結果が出てくる。検索する時には絶対に「ルート5 ヘアサロン」などと入力しないと出てこない。
SHINJYUKUの字体とルート5のフォルムにグッときた。
出世料理ってなんだろうか。そもそも出世に興味がなくなってきている若者が多い今、出世料理で売り出すことの難しさが、看板の絶妙な赤色と相まって、時代を感じる。
棒高跳びの記録が凄すぎる。
出版社のビル、おっきくてすごいな。
この案内板は必要なのだろうか。
モーレツにトイレに行きたくなった。都会はトイレに入るのが難しい。トイレ、トイレ、トイレトイレトイレと念じながら歩いていたら、
LIXILのビルを発見した。でも用は足せなかった。引き続きトイレを念じていたら、
TOTOを発見した。が用はたせなかった。いったんコメダ珈琲で休憩することにした。
膀胱が破れずに済んだので、再び散歩を再開。
真ん中あたりに注目。
あなた壊す わたし直す
アナタコワス ワタシナオス
なんだろうこの唐突なカタコト感
すごい韻がかたい。
コンクリートジャングルって言うと、すごく冷たい感じがするけど、夕陽に照らされて、オレンジを反射させると、結構きれい。
また気が向いたら、検索しない旅やりたい。
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