環境問題を憂いながら今日もペットボトルでお茶を飲む

会社でもテレビでも最近は、環境問題の話題が非常に多いです。今もNHKでリサイクルについて特集をやっていました。

この番組を見ている今も、私はペットボトルのお茶や缶ビールを傍に置いているわけですが。

ここまでプラスチック製品を消費する社会にしておいて、それを消費するなと言う事はもはや無理であり、解決方法はもう技術的な革新でしかなしえないと思います。それも、かなりの期間はわずかな効果しか出せない技術だと思います。それでも社会はそういった方向に動いていかざるを得ない。またそうした方向に動いていくことを予感してそれをビジネスにしようと言う人間もたくさん出てくるでしょう。

冒頭で述べたように環境を憂いながらも、大量のプラスチック製品を毎日毎日消費しているこの矛盾に、なんとなく違和感または何かしらの罪悪感を感じていると言う人は多いと思います。

やはりこれを解決していくにはテクノロジーしかありえない。近い将来、製造業はこうした技術へのコストを加味した商品価格の設定をせざるを得ないかもしれません。それによって消費者は負担が増えてしまいますが、環境問題の改善のためとなればそのコストをむしろ喜んで負担すると言う人の割合は相当数いるであろうとも思います。(リサイクルへの理解素地のない国では法規制によって)

製造業に携わる者として、私も長い間製造業には相当な無駄の排出があるとは感じていました。売れ残りや在庫の廃棄と言う業務を見ていると、便利さの裏にはこういった暗部もあるのだと知らされました。

まずはこういうところを製造業は改善するべきです。そして将来のリサイクル技術にも積極的に関与するべきでしょう。安ければ良いのだと言う短絡思考を超えて、正しい製造業のあり方を積極的に模索していく時代にようやく突入し始めたのかもしれません。

リサイクル技術が一定割合の成果を出せば、消費者は安心して無駄な消費を繰り返すことができる。ただ、コストが上がっているので以前ほど購入する意欲は無いかもしれない。そういったところのせめぎ合いが起こって新しい需給バランスを保ちながら、新時代の消費社会というのが成り立っていくのかもしれません。

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