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SDGs Bar Vol. 3 「SDGs×好きなこと×伝えること」(開催報告)

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i&i Impact Editorial Board
5 September, 2020

8月28日、i&i Impact が主催するSDGs Bar第3回目を開催しました。
今回は「SDGs×好きなこと×伝えること」。
好きなことを追いかけていたらSDGsに貢献する生き方になっていた、という異業種のゲスト2人が登壇。

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SDGsは優しさを見える化する

ビジネスコンサルタントとして国内外の様々なプロジェクトに関わる柴田陽子さんの自己紹介から始まったゲストトーク。
企業の海外進出支援、ODA、官民連携(PPP/PFI)などをご専門にされていますが、国際協力に関心を持ったきっかけは小学校の時に読んだレイチェル・カーソンの伝記本
専門的な難しいトピックをわかりやすく情報化し、国際社会が環境問題を重要視するムーブメントを作り出したカーソンに心打たれたのがはじまりだそうです。

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高校時代の山岳部での活動、自然をテーマとしたジブリ映画の鑑賞、国際社会で活躍する緒方貞子さんの姿などに触れるうち、森林保全とりわけ途上国での課題に関心を持つように。
森林保全を考える上では、当然その土地に住む人々や現地の社会構造についても考慮する必要があり、気が付けばSDGsの森林保全に関連する目標13や15以外にもほぼ全ての目標に関わるようになっていった、と熱く語ってくださいました。
「SDGsは優しさを見える化する」という柴田さんの言葉は、参加者からも「新たなSDGsの視点を獲得することができました」との感想をいただきました。

好きなことをして世界のどこにいても生きていける!

カンボジア在住の中村英誉さんは、アートを通じてSDGsに取り組む一般社団法人Social Compassの設立者として日本、カンボジア以外にもミャンマーやルワンダなど世界各国でプロジェクトを展開中。
中村さんは、元々旅が大好きだそうで、そのきっかけとなったのは芸人コンビ・猿岩石がヒッチハイクで世界一周のを追いかけた番組。

イギリスでアニメディレクターやデザイナーとして働いた後、帰国後は色々な場所を移動して働く当時はまだ珍しいノマドスタイルで仕事。
どこにいても同じ、と考え、思い切ってカンボジアに渡航したのが8年前。
現在は比較的自由な働き方を好む方も増え、またコロナ禍でテレワークが当たり前の時代。
「好きなことをして世界のどこにいても生きていける」ことを実体験を交えて語ってくれました。
カンボジアで暮らす中で、環境問題、自然破壊、ごみ問題、交通安全など身近に社会問題が多くあることに気が付き、カンボジアの社会課題解決に取り組む活動もスタートさせたそうです。

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子供たちの描いた絵を用いてプロジェクションマッピングでゴミ問題の啓発を行うなど、美術や図工の授業がないカンボジアの子供たちにアートを通じて大切なことを伝える中村さん。
他にも、現地アーティストの生計向上を目的とするブロックチェーンを用いた取引市場の確立や、バーチャルギャラリーなど最先端技術を使った事業も展開準備中とのこと。
SNSなど誰もが情報発信できる時代だからこそ、多くの人に伝え手としてのクリエイティブ意識を持って欲しいと考えているそうで、SDGsの本質を学びながら、社会課題を「デザイン」で解決するデザイン思考の実践を学べるオンライン講座Social Campusソーシャルキャンパスも実施しています(現在第2期生募集中)。

SDGs Barの醍醐味:  参加者同士で「世の中よりよくするアイデア」を共有

今回も、参加者同士の交流を行いましたが、JICA、国際機関、開発コンサルタント、民間企業、起業家、大学教員、フリーランスなど様々な方がいらっしゃいました。
お互いの活動を紹介しつつ、ご縁が繋がるのもSDGs Barの醍醐味。
NYから毎回参加してくださる常連さんや、初めて参加してくださる方が、情報交換を通じて、共同で企画を創っていこうとの提案も出てきました。
また、開発課題・社会課題に取り組む音声メディアプラットフォームの「Fairly.FM」の関係者の方や、開発コンサルタントが 異業種の方を迎えるオンラインスナック「スナックひとみ」の運営者の方も参加され、今回も参加者同士で、世の中をよりよくするためのアイデアを共有しあうことができました。

参加者からのアンケートからは、「面白かった」、「SDGsに対して新しい視点が加わった」、「SDGsが新しい価値という表現はその通りだと思う」、「ポストコロナの新たな価値創造の中でSDGsを主流化したい」等のコメントが寄せられました。

次回SDGs Barは9/16(水)テクノロジー×デザイン!

次回は、9月16日(水)20時から「SDGs×テクノロジー×デザイン」をテーマに、デザインエンジニアとしてご活躍の石垣陽さんをお迎えして開催します。
「人類のためのデザイン研究室」として、ゲームで小児弱視の矯正ができるタブレットや、環境汚染を個人でも簡単に図れる小型装置など、日本はもちろん、東南アジア、インド、アフリカなど、世界各国で社会を変えるプロダクトやサービスの開発に携わられています(石垣さんのHPはこちら。見るだけでワクワクします。)。
今回ゲストにお迎えした柴田陽子さんがファシリテーターとして再登場し、お2人が関わったプロジェクトなど、面白い話を聞けること間違いなしです!(→詳細やお申込みはこちらから)

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また 、9/27(日)16時からは、「SDGsが生み出す未来のビジネス」著者の水野雅弘さんをお迎えしたSDGs Bar も開催予定です。



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