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2024 4月サッカー試聴一覧Part2(4/16〜4/30)

4/21 Premier League 第34節

Aston Villa VS AFC Bournemouth

前半は予想よりAFC Bournemouthの戦い方がはまっていた前半だった。
前からしっかりパスコースを消しつつマンマークでCBやボランチについて行って奪いに行っているのが上手くいっていた。
Aston Villaは組み立て時にはそこまで極端な可変はしない。
が,特徴的なのはCB2人の間にGKのMartínezが入って3枚になるのが特徴。ちゃんと真ん中になり3人が横一列に並んでGKもしっかり組み立ての 1人で考えられているんだなと思う。
AFC Bournemouthはそれに対して基本的にGKにプレスには行かずにマンマークでパスコースを消してCBやボランチに入ったら一気にプレスをかけて奪いに行っている。
前半はお互いに点を取り 1−1で折り返し。互いに攻撃的守備なので面白い。

後半は徐々にAston Villaペースに。プレスを剥がして前に行く回数が増えて押し込める様になった。AFC Bournemouthはラインも下がって中々前に行くのが苦しくなった。
Ollie Watkinsの活躍もあり後半追加点を奪ったAston Villaが勝利。
両者アグレッシブで面白かった。

Aston Villa

Matty Cash

PKのシーンは間違いなく異論はなくて彼のミス。だが果敢な攻め上がりやクロスだけでなく良いシュートを持っていて中々良い右SB。地味にロングスローを投げれるのもポイントが高い。しかもロングスローの助走でないスローインも飛距離が凄いあるのはストロングポイント。

Pau Torres

CBながら攻め上がりや素晴らしい視野からの縦パスや前線へのパスなど攻撃での貢献も多かった。

Youri Tielemans

堅実にボールを繋ぎつつ前に前進するボールを入れられる。守備も体を張り目立たないが効いていた選手の 1人。

John McGinn

チームの心臓と思わせるプレー。体を張って守備に躍動するのは勿論,何と言っても左足からのキックは痺れる。精度や見ている場所も素晴らしい。それと鬼プレスをかけられても自軍深くでも慌てずにパスを繋げるのも良い。

Ollie Watkins

サイドプレーヤーなのかと思いきや意外にロングボールを収められる選手で便利。
しかもめちゃくちゃボールが収まる。GKや最終ラインからのパスコースが無い中での苦し紛れボールやシンプル楔の縦パスなどでもしっかり収まっていた。
そんなに180㌢で体格もフィジカルゴリゴリというタイプでも無いのにこんなに収まるのはある意味衝撃的。しかも収めて終わりではなく,2点目と3点目のようにサボらずに前線へ走り込みチャンスを作れるのも好印象。
ドリブル突破でチャンスを作っていたし, 得点にもしっかり関わり圧倒的MVPだった。

4/24 Premier League 第29節

Arsenal VS Chelsea

前半はアーセナルペース。崩しのパターンが多く相手が守ってブロックを作っていてもどんどん崩せている。
Arsenalの陣形は4−3−3で組み立て時に常にではないが左SBの冨安が中に絞って偽SB気味になっている。そして守備時には 1トップのKai HavertzとMartin Ødegaardが2トップ気味の4−4−2でブロックを作っている。
早い時間帯に先制したからか,勿論前からプレスには行くが,毎回無理して取りに行くのではなく,ラインを下げてゴール前付近でしっかり陣形を整えてから奪いに行く場面も多い。そして相手がボールを下げ始めたら徐々に全体が前に行くという形をとっていて,リスクもしっかり抑えつつ試合巧者な運び。
逆にチェルシーは攻撃の形が中々作れずに,アーセナルの裏のスペースへのパスかサイドの個人の突破頼みくらいしかチャンスが作れない。

後半も立て続けにArsenalが得点を量産して実質90分を待たずして勝負あり。
Arsenal強く完勝。逆にChelseaは良い部分がなく苦しい内容。

Arsenal

Gabriel Magalhaes

安定の鉄板CB。相方のWilliam Salibaも良かったが今日はGabriel Magalhaesの方がより圧倒的だったと思う。抜かれた後のカバーやJacksonの対応,そしてビルドアップのパスなど完全無欠。

冨安 健洋

久しぶりに見れたプレー。時折偽SBの動きをしつつ,どちらかというとまずは守備からという感じの意識。何度かインターセプトからのチャンスやオーバーラップからでもチャンスを作っており悪くはなかった。

Declan Rice

今日はアンカーにThomas Parteyが入っていたのでやや高い位置を取れる様になった。
なのでゴール前に入ったりと守備だけでなく攻撃の貢献も目立った。

Martin Ødegaard

下がって組み立てを手伝ったかと思いきやラストパスで得点をお膳立てしたり手が付けられないパフォーマンス。まさに攻撃の要。

Kai Havertz

この日2点目で 1トップで覚醒した感じがある。得点や組み立てに参加もしたりと素晴らしい出来だった。

4/27 Premier League 第35節

West Ham United VS Liverpool

前半思ったよりWest Ham Unitedが引いた戦い方を取ってきたなという印象で,開始から前から行かずに自軍前にブロックを作り中央を固める内容。なので基本Liverpoolがボールを持てる展開に。しかし基本は自軍前ブロックながら状況に応じてハイラインとまでは行かずともミドルライン気味でCBからのパスコースを切りつつボランチやSBにはプレスに行く場合もある。しかしそこから激しく前に行って例えばそのプレスの流れからCBの対して全体が押し上げてプレスをするのではなくあくまで守備第一の戦法。
奪ったら前線へカウンター。特に両サイドJarrod Bowen,Mohammed Kudusの個人突破でチャンスを作っている。

Liverpoolは基本いつも通りCB2人とボランチ遠藤 航の3人が後ろであとは前線。
今日はAlexander-Arnoldが右SBに入っており凄い自由なポジショニング。偽SBの様に中央に入ったかと思いきやCBの真ん中に入って組み立てをしたりと,自由に彼の判断で位置取りしている印象。他にもLuis Diazは左サイドに貼っているのではなく,中に入る動きも多く,Alexis Mac Allisterはいつもより高めの位置にいて,前線の裏に抜けたりとよりシュート場面に入ろうとしている。そして左SBのAndrew RobertsonはAlexander-Arnoldが自由でどんどん攻撃に絡んでいるので,それを見てかバランスをとって上がりを自重し最終ラインで守備に備えるシーンが多い。

前半はWest Ham Unitedに先制されてLiverpool嫌な流れで後半へ。

後半リバプールの選手の動きが活発になり何度かチャンスを作れていた中で点を取り逆転。このまま勝ち切るかと思いきやまさかのWest Ham Unitedもゴールを奪いドロー決着。Liverpoolは点を取れた後の何度かあった決定機に点を取れなかったのが痛かった。

West Ham United

Angelo Ogbonna

地味ながらロングボールやクロスなどの空中戦や地上戦でもしっかり相手の攻撃を防いでいた。

Mohammed Kudus

相変わらず凄い良い選手。基本カウンター場面が多く,あまりサポートが無い中でも対面した相手を抜けたり,中央からでもドリブル突破できたりと,打開能力が非常に高い。しかもスピードは勿論,相手に当たり負けしないフィジカルなど総合力が高いのも素晴らしい。

Liverpool

Alisson Becker

前半でも2度のまさに彼でなければ失点したであろうシュートをビックセーブしていた。まさに現世界最高峰。

Alexander-Arnold

賛否の分かれる選手だがやはり彼の攻撃センス,特にロングパスは 1発でビックチャンスを作れるので個人的には良いと思うしこの試合でも何度もチャンスを作れていた。
パスの精度だけで言えば世界で5本の指に入ると思うくらいの精度。それに球種も多彩で様々なボールを蹴れるのが本当にすごい。

遠藤 航

この試合でも局面で潰せる場面もあり良かった。ただ,Jarrod BowenやMohammed Kudusなどのスピードタイプには振り切られる場面があり苦手なのかも。

Ryan Gravenberch

こちらも色々賛否の多い選手だが個人的にはこの試合結構良かったと思う。ボールによく絡んだりパスだけでなく抜け出しやシュートも積極的で攻撃に絡んでいたし悪くはなかったと思う。

Luis Diaz

相変わらずキレキレで何度もチャンスを作っていた。本当にあとは点を入れるだけ。

4/27 Premier League 第35節

Newcastle United VS Sheffield United

前半は思ったよりSheffield Unitedが良い入り。前から奪えていて選手の距離感も良くて何度もチャンスを作れていた。そんな中でCKから先制を奪い良い流れに。
奪ったらNewcastle UnitedのSBの裏を狙ってのカウンターも効いていた。
Newcastle Unitedは奪いどころがはっきりせずにボールを奪えずに,パスも中々工夫がなくて崩す場面が無い。良く無い入り方。
しかし前半チャンスがほぼ無かったNewcastle UnitedだったがワンチャンスをAlexander Isakが生かして同点に。
それ以降はSheffield Unitedも押し込まれてゴール前にブロックを作る展開で中々前に行けず,逆にNewcastle Unitedも引いた相手を崩せず,どちらも苦しむ中で前半終了。

後半もそんなに脚が重く本調子ではなさそうなNewcastle Unitedだが追加点を奪えるとそこからNewcastle Unitedペース。というか明らかにSheffield Unitedの破棄やる気がなくなって一方的になってしまい前半の勢いが完全になくなった。
そのまま終了だが,点差ほどNewcastle Unitedは調子は良くなくむしろ悪かった。

Newcastle United

Bruno Guimarães

恐らく本調子では無いのだろうが中盤でボールを刈り取りつつ,ロングパスやゴール前に
入ってシュートなど精力的に動き回った。ゴールもしっかり奪った。

Anthony Gordon

ドリブルのキレや突破力があり 1アシストにPK獲得などゴールこそないもののしっかりと勝利に貢献した。

Sheffield United

Ollie Arblaster

若干19歳ながらキャプテンを任されているくらい期待されている選手。タイプとしては中盤の潰しと散らしでチャンスを作る系っぽい。圧倒的なパフォーマンスでは無かったが将来気になる枠として記録。

Ben Brereton Díaz

こちらもめちゃくちゃ効いていたわけではないがフィジカルも割と強いし見た目がマイティ・ソーに似ていて気になった選手。一応今期途中加入ながらゴールを結構決めているらしい。

4/28 BUNDESLIGA 第31節

Bayer 04 Leverkusen VS Vfb Stuttgart

前半予想とは違い主にVfb Stuttgartがボールを握る展開が多かった。
予想では3バックだったが実際は4バックでWaldemar Anton,伊藤のCBコンビ。
Bayer 04 Leverkusenは相手のゴールキックなど深い位置からのスタート時にはハイプレスでマンマークにしてハメに行って前から奪いに入っている。 1トップのPatrik Schickが相手のCBに対しプレッシャーをかけてコースを限定し,2人のトップ下がVfb Stuttgartのボランチ2人にマンマークでパスコースを消して,SBに対してもWBがマークしてコースを切るハメ方。
しかし何がなんでも前からというわけでなく自軍のゴール前にブロックを作る展開のがむしろ多く相手にボールを持たせている印象。そして奪ったらサイドのスピードを活かしたカウンターという感じ。
Vfb Stuttgartもボールは回せても中々決定機を作れない。そのまま後半へ。

後半開始早々にVfb Stuttgartが立て続けに2点を奪い一気に流れが変わる。
Bayer 04 Leverkusenも一気にギアを上げて 1点を返してから展開の早い内容に。
お互いに裏へのボールが多くなり攻守の切り替え絵が早くなるもBayer 04 Leverkusenの方がよりチャンスを作っている。
ただ時間と共に焦りからか中々点が決まらずこのまま終了かと思いきや最後のセットプレーでまさかの同点に追い付き2-2。これでまた無敗記録更新。凄い。

Bayer 04 Leverkusen

Odilon Kossounou

この試合ではほぼ右SBのような立ち位置。守備もそうだがやはりパスなどの攻撃センスが良い。

Jeremie Frimpong

ドリブル突破や裏抜けなどで何度もチャンスを演出。しかし今日はクロスやパスの判断や精度が良くなく勿体無い場面も多かった。しかし圧倒的な速さでなんでも無い展開からチャンスになれるのは魅力。

Vfb Stuttgart

Jamie Leweling

今シーズン最初の印象は地味で良くも悪くも何もインパクトがないイメージだったが久しぶりに見てみると,しっかりとボールを収められたり,裏抜けからチャンスを作れていたり成長していて驚いた。この試合でもチャンスをしっかり作れていた。

Serhou Guirassy

Edmond TapsobaやJonathan Tah相手にもフィジカル負けしておらずむしろ勝っていたぐらい。ポストで収めてくれるのはでかい。あとはこの試合に関しては決定機があったのを外し続けてしまったので,そこを決めきれていれば完璧。

4/29 Liga Portugal Betclic 第31節

FC Porto VS Sporting CP

前半はポルト優勢気味で進んだ。コンパクトにして全体の位置も高め。前からの圧力も高くて積極的。中央はしっかり固めてブロック外で回させて中に入らせない様にしている。
奪ったら繋ぐ場合もあればロングボールの場面も多く見受けられる。
Sporting CPは中々真ん中にパスを出せずに良い場面が作れない。プレスをかけて奪おうとしてもロングパス 1本でプレスを交わされる場面もありうまく行っていない前半だった。

後半もポルト優位は変わらず。Sporting CPは良い場面を作れずにそのまま試合終了かと思いきや85分に立て続けにSporting CPがViktor Gyökeresが2点を奪いまさかのドロー決着。ポルトは勝ちゲームを落としてSporting CPはViktor Gyökeresのおかげで負け試合をドローに持ち込めた。

FC Porto

Francisco Conceição

右サイドで仕掛ける系ドリブラー。上背は無いものの小刻みな左足のタッチからどんどん仕掛けていって面白い選手。

Viktor Gyökeres

途中投入ながら終盤に2得点の活躍。負け試合を引き分けまで押し上げた仕事っぷりはまさにストライカー。

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