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Re(build/start) with the will 11/21~

これは、なんの変哲もない日常の記録。
↓先週↓

11/21 (Mon) 廃墟を巡回する日々

先週からの現場、要約すると大型クレーンを介して屋上に上げた小型重機で上から順番に各階を解体していくというものになる。……が、何も考えずに行うとその重機自体の重量で床が抜けて崩落してしまいかねないので、専用の工具で一時的に床の耐久力を補強しなくてはならない。もちろん適当に設置すれば良い訳ではないので、建物の構造上どこにどれくらいの間隔で設置すればいいのかというのを構造計算から導き出し、結果を現場の各箇所に印を付ける必要がある。
これを墨出しといって、床から天井まで伸びる鋼鉄製の突っ張り棒の設置位置をカラースプレーでマーキングしていく。

ただ、実際にやった感想としては「廃墟の中をスプレーで落書き」という田舎のヤンキーがやってそうなやつを仕事にした感じだな……という印象。加えて完了後には作業報告用に写真も撮影するので、万が一にも良からぬものが写り込んでいたりすると(中略)だ。

11/22 (Tue) 青の瞬間

スマホやPCの背景を変えようと思ってあれこれ思案しているうちに”ブルーモーメント”に辿り着いた。朝日が昇る直前、もしくは沈んだ直後の、青一色に染まった空を指すのだが、そしてそんな景色だけを収めた写真集があることを知った私は呼吸をするかの如く購入していた。現物は、届いたらそのうち載せようと思う。

軍艦島*1とか、工場のリフォーム例とか、自分が心惹かれたものは話題や創作のネタの一つとして『いずれ何かの参考にしたい』みたいな気持ちがあって、その度に写真集なり資料集を衝動買いする。何なら今回も概ねそれだ。ちなみに、それが活きるかどうかとかは大して重要じゃないし、そもそも考えたり問うたりしてはいけない。重要なのは、それがどう活かされるかだよね。

11/23 (Wed) フィボナッチの日

世間は祝日だが、個人的にはフィボナッチの日だとも思っている。"1123"という数字がフィボナッチ数列*2になっているからだ。
そんな話はさておいて、先日に引き続いての雨。それもほぼ終日続く様子で、予定通り課題へ取り組んだ。これまでに撮影した写真をPCに取り込み、資料へとまとめ上げてから、所定の方法で課題データを送信。初めてのスクーリング授業は、いよいよ今週末だ。

一時的に雨が止んだであろうタイミングを見計らって近所に買い物へ出る。雨のせいもあるが、それにしても徐々に肌寒くなってきている。これはアレだな、母に連絡を取って、荷物のキャパの都合で置いてきた冬用のトレンチコートを近日中に送ってもらわねば。特に来月中頃だったか、スーツ着用必須な会社の忘年会とやらがあるので尚更だ。

11/24 (Thu) 副業じゃなく副職

以前までの現場と異なり、勤務中に私自身が手を動かしてやることが然程多くない。そうすると空き時間に勉強する余裕が出てくるので、鞄の中に教科書を忍ばせておいた。
現場報告用の写真を午前中、というか作業開始してからの9時~10時台に撮影。タイミングよく搬出入の車両が来たらそれも合わせて報告内容にするので、あとは夕方の作業終了前に「今日はここまで進みました」の全景を撮っておけば多分文句はないだろう。

そんな訳でお勉強の方。仕事への関わりも深い構造分野はきちんと理解しておきたい。特にS造*3やRC造*4は現場で携わる多くの建物が該当するといっても過言ではない。前職の頃に散々触れてきたが、改めて基本から学びなおしたい。

11/25 (Fri) 黒字の金曜日2022

振り返ればゲーム機やタブレットPC、愛用している上着など毎年何かしら買っているブラックフライデーが今年もやってきた。もっとも直近にクロスバイクを購入したばかりの私はこれ以上大きな買い物をすると危ない気がしたので今回はやや控えめになる。

その代わりに考えたのは、今後あり得る大きな買い物に何があるか、だ。
特に大学関連。例えば今期見送った授業で使うものとして、製図用の平行定規、CAD及びCADが動作するスペックのPCが挙げられる。後者に関してはペンタブレットも欲しくなるかもしれないし、余裕があればモニターも増やすかも。プリンターは近所のコンビニで24時間コピーもスキャンもできる時代になったので要らないか?ピンからキリまであるが、ざっと20~25万円は見ておくべきだろうか。
それにしても、改めて考えるとそれなりにお金がかかる。毎月しっかりと貯金していかなければ。

11/26 (Sat) 忘れ物よりも深刻

ついにこの日がやってきた、今期唯一選択した科目のスクーリング授業。私の他にどんな人がどんな経緯でこの道を選んだのかと思うと、期待と不安で夜しか眠れなかった。

初日はフィールドワークという名目で市内のとある場所に集合することから始まった。だがしかし、定刻になったところである事実が発覚する。
なんと主担当の先生の他に来るはずの補佐的な先生2名が授業の場所を大学だと勘違いしていた。これには主担当の先生も今日一日の進行に大きく影響するためにてんやわんや。当初予定されていた事前課題の批評とプレゼンは完全に流れることになった。そりゃそうだ。

こんな川沿いの広場的な場所から一日が始まる

この日の主な内容としては高給家具店への訪問と、ランダムに決められたパートナー(同じ授業を受ける人)との相互理解を目的としたヒアリング。以降、決められた条件の範囲で相手のために「こんな空間はどうだ?」と提案するべく、ラフのデザイン画を描いていくことになる。

11/27 (Sun) 地に足が付くの定義

授業2日目、今日と来週は大学の講義室での作業になる。
前職で散々工場や倉庫を見てきたせいか、はたまた別の理由からか、後付けで装飾を施すかのような『つまらない空間』ばかり考えてしまう。具体的には、物理法則とか建築資材とか施工費用とか現実的なことばかり考えてしまっている。そしてそれを「地に足の付いた」発想だと捉え先生と話しているとすかさず「言葉の使い方が間違っている」と諭された。曰く、「理想を突き詰めそれを絵に起こし表現すれば、それが『地に足の付いた』発想なのだ」という。今の私には、上辺だけの理解しかできない。

……芸術としての建築を学ぶとなると、そうなるのだろうか。本当にそうなのか?

*1 化石燃料資源の国内調達という大義名分の下、明治から昭和にかけて魔改造されていった長崎県沖の炭鉱島。正式には端島と呼ぶ。
*2 1+1=2、1+2=3……というように隣接する2つの数を足していく事で生まれる数列。3の後は5,8,13,21……と続いていく。
*3 鉄骨(Steel-structure)造のこと、一般的な工場や倉庫に多く採用される。
*4 鉄筋コンクリート(Reinforced-concrete)造のこと、集合住宅や商業施設など階数のある建物に多く見られる。

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