【読書感想文】ブート・バザールの少年探偵
インドのスラムが舞台だが主人公である少年探偵のジャイ家族。
同じ学校に通う同級生が失踪し、少年ジャイが誘拐事件解決に向けて行動を起こす。
友人を見つけ出すため、仲間と協力する場面が描かれている。
個人的に印象的だった場面は、姉のルヌ・ディディが両親に反抗する場面。
明日の食材に困るほどではないが決して裕福ではなく両親は仕事で忙しい。
そのため、姉のルヌ・ディディは主に弟ジャイの面倒見、家族の食事の用意や家事を任される。走るのが得意な姉は部活に打ち込んでいたが、子供の誘拐事件が相次ぎ家庭内でもピリピリモードに。
両親から弟ジャイの様子をしっかり見るよう怒られた際に、
「自分たちで面倒見れないなら産まなきゃよかったじゃない」と反抗した場面。
子どもを産むというのは親のエゴなんだろうか・・と考えさせられる。
家族で助け合うことも大事だが各々のやりたきことも尊重したい。ただそれが小学校高学年くらいの年齢で求められるのはなんとも酷だ。
544ページあり長めだなあと思いつつも長編好きだしと思っていたが
なかなか読み進められなかった・・
土地の名前や宗教の名前、人の名前、建物の名前が飛び交うが、
どれも馴染みがなく、今なんの話!?と読み返す場面も多々あった。
そしてスラムの少年探偵ということもあって、
いつも読んでいる天才探偵ではないため展開も遅い。
しかし、インドのスラムの日常をほんの少し覗けた気がする。
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