【読書感想文】さよならも言えないうちに

とある町の
とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座るとその席に座っている間だけ
望んだ通りの「時間」に移動ができるという
ただし、そこにはめんどくさい…… 
非常にめんどくさいルールがあった
1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない者には会うことができない
2.過去に戻ってどんな努力をしても現実は変わらない
3.その席には常に白いワンピースを着た女が座っている
4.その席に座れるのはその女が席を立った時だけ
5.過去に戻っても、席を立って移動はできない
制限時間はカップにコーヒーを注いでから、
そのコーヒーが冷めるまでの間だけ


感動しました・・

思えば私自身、身近な人が亡くなる経験はないわけではないが、

なんというか、年齢的なものもありある程度心構えができている状態だった。

私って、誰かが亡くなったことによって、ひどく落ち込んだり塞ぎ込んだりする経験がないことに気づいた。

「過去に戻れるのはコーヒーが冷める時間まで」ほんのわずかな時間でも、過去の戻ってその人が亡くなると言う事実が変わらなくても、

どうしても伝えたいことがある強い気持ち。

そのときそのときに後悔しないよう、伝えるべきことを伝えるべきなのに、

分かっているのに素直になれずなかなか伝えられない。

それはどんなにあのときに戻りたいと強く願っていて実際にその瞬間に戻れたとしても、所詮は自分。目の前にいる相手が数ヶ月後、数年後、この世からいなくなることが分かっていながらもすらすらと素直な気持ちを伝えることは難しいのかもしれないと思った。

ただ、展開的に白いワンピースの女性にミステリ的な展開や、オカルト的な展開があると私叫んじゃうかもしれない

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